燧ヶ岳 (御池駐車場から往復)
- GPS
- 05:07
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 910m
- 下り
- 903m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ 風は場所により弱風、他は微風無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂まで雪は繋がっている。山頂直下が硬い雪だったほかはザラメ。 |
写真
感想
5年ぶりに尾瀬御池駐車場から燧ヶ岳を往復した。先月につづき、山スキーに興味津々のZさんが同行した。
天気予報は回復傾向なれど、朝のうちは雨が残るような言い方。何とかなるだろうと軽い気持ちで出掛け檜枝岐村付近に到着するも本降りの雨。そんなバカな、聞いていない。いや、聞いていた。予報どおり。道の駅で食事や準備をしつつ雨宿り。周囲には同業の人が多くいたが皆模様眺めの様子。雨は強弱を繰り返すが一向に止む気配がなく、「これは温泉ツアーに切り替えか?」の話も出たが、9時を回ると空が明るくなり始め雨も小止みになる。予報どおり、と思いクルマを御池に走らせる。御池の駐車場は閑散としていたが、ここにもやはり同業者はいて、今正に準備中の人や出発する人が見られた。皆天気や雨雲レーダーとにらめっこ状態だったようだ。駐車場に着いた後残りの準備をして9:30に出発。天気は曇りなれど雨の心配はもうなさそうだ。駐車場の雪壁は高く雪は豊富にあり、すぐに板は履けたが、このルートはしばらく自分にとっては壁のような急傾斜の斜面が続くので板は背負いつぼ足アイゼンで歩き始める。雪は汚れてはいるが想定内だし緩んでいる。Zさんはつぼ足アイゼンにワカン持参。でもこれは結局終日使用せず。歩き始めると前方にパーティの姿を続々見掛けるようになる。考えていたことは皆同じようで、雨が止んだ後にスタートしたようだ。広沢田代付近まで上がるとここでアイゼン歩行を止めてシール歩行に切り替える。短い細板とは言え、重荷から解放される。天候は相変わらず曇りで、かつ雲の流れが速い。樹林帯を越えた後の強風が予想された。樹林帯でもところにより開けたところでは風が強かった。シール歩行で順調に距離を伸ばす。今日は雨のために出発を大幅に遅らせたが、往復で10km以下の短いコースなので、心配も問題も感じることなく進む。初夏は素晴らしい湿原の広がる熊沢田代を過ぎ再び登りにかかるあたりで再びスキーを背負いアイゼンで歩行することに。また山頂付近が強風吹き荒れているように下から見えたので、早めの滑る際の格好に身を固め最後の登りにかかる。ここで同行のZさんが山スキー道具一式を背負ってみたいとのリクエスト。板を背負ったときの重さを知っておきたいとのことなので快諾しザックを交換。「こんなに重いの?」が第一声だったが、今日はまだ軽い方、水も食料も少ないし、何より板が短い細板なので、パウダーの期待できる時期ならもう1-2kgは重いはず、と言う。誰しも最初から板の重さと長いがゆえの扱いにくさに慣れていた訳ではないので、何度も繰り返すうちにこんなものと思うようになるし、自分のペースも掴めると思うのだが。
雪質は山頂直下までザラメで、最近降ったと思われる雪が一部白く着いていて、雪面はまだら模様になっていた。またこの一部新しい雪はデコボコの雪面を均す約割もしていて、スキーヤーには有り難かった。しかしここに来て風や低温のためか、雪面が硬くなってきた。アイゼンで歩くにはちょうど良いくらいだが、滑るには厄介そう。出発から3時間ちょっとかけて山頂の俎グラに到着。雲はあるものの高曇りのため景色は良い。4月にゲートが開く前に登って滑った至仏山、尾瀬ヶ原、尾瀬沼など尾瀬周辺は全て見えた。朝の本降りの雨からすると嬉しい限り。天気予報どおりと言えばそのとおりだが、一時は帰ろうか?と相談していた時と比べればこの景色は大変嬉しい。山頂にて色々話をしつつ、周りを見つつ休憩をする。そうこうするうちに後続も続々到着。狭い山頂は一杯になりつつあったので下山を開始。強風吹き荒れるように見えた山頂には、結局40分ほどいたし、下で恐れたような強風は全くなく快適そのものだった。13:17に下山開始。Zさんはいかに健脚とは言え相変わらずつぼ足アイゼンなのでさすがにスキーの機動力にはかなわない。とは言え山頂付近は急斜面だし半分凍っているし、しかも凍った斜面に足を取られて転倒するしで、始めのうちのペースはどっこい。それでも標高が下がり雪も緩んでくるとさすがにスキーの方が速くなり、途中途中で待つ。山頂にいた頃は曇りだったが天候はまさに回復傾向で、下りにかかり始めると青空も見えるように。振り返ると青空に燧が映える。少し滑っては振り返り山を見、同行者の位置を確認し、を繰り返す。山頂付近以外は滑り易いザラメが続き、多少の急斜面でもあまり恐怖感は感じない。広沢田代付近までは滑って止まってを繰り返したが、スキーは撤収時も色々と時間がかかるので、ここからは先行させてもらう。とは言っても斜面が急だったりその後は斜面が緩すぎたりして、それほど早くは着かない。14:34に駐車場に到着。駐車場は相変わらず閑散としていた。後片付けをしていると10分ほどしてZさん到着。相変わらず速い。後片付けが全然進んでいなかった。
帰りは燧の湯に寄りのんびり帰ろうとしていたが、実際はのんびりとしか帰れなかった。連休の大渋滞にはまり、自宅には移動は深夜にまでおよんだ。この時期の東北道の渋滞はかなり厳しい。
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