白山の展望台!荒島岳
- GPS
- 07:08
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,260m
- 下り
- 1,249m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路肩もあわせると100台は停められると思われる 駐車場に水洗トイレあり。 |
写真
感想
荒島岳(あらしまだけ)
深田久弥氏の日本百名山に選定されているのですが、最近までこの山の存在をまったく知りませんでした。
福井県の山。標高は1523m。
白山の南西に位置しており、山頂からは360度の展望があり、白山が間近に見えることで有名。
神戸から日帰りできる山でBCスキーができる山を探していて、この山を薦められました。
登山口から山頂までコースタイムで3時間半ほど。
標高差は1200mほど。
楽ちんな雪山ハイキングだなぁと気楽に考えていたのですが、そんなことはなかったです。
山頂付近はかなり危険。
ピッケル装備と雪の急坂を歩く技術が必要です。
目的のスキー滑走なのですが、なんとできませんでした…
雪が少ない…。
この1週間で雨も降り、かなり融けたようです。
シャクナゲ平(標高1200m)までスキーを担ぎ上げ、そこから山頂を眺めたところ、あちこちに土や岩が見えており、尾根はいかにも崩れそうな雪庇が待ち構えていて、さらに滑れそうな斜面もクラックが多数あり、ここを滑る勇気はありませんでした。
というわけで、スキーは担いで登り、担いで下ろすという残念な結果に。
重いザックを背負ういいトレーニングになりました。
山頂からの風景は絶景です。
白山はもちろん、槍、穂高、乗鞍、御嶽山まではっきり見えます。
※立山は白山の後ろに隠れていて見えません。
山頂は風もなく春の陽気で暖かく、のんびりお昼ご飯が食べられました。
来年は雪がたっぷり残っている時期に行きたいです。
■装備
※途中で氷の壁と遭遇することを想定して冬山登山道具も装備
スキー ※使用せず
シール ※使用せず
ストック
兼用靴 ※使用せず
ロングゲーター
冬登山靴
12本爪アイゼン ※使用せず
ピッケル
インナーグローブ
アウターグローブ ※使用せず
ニット帽 ※使用せず
フェイスマスク ※使用せず
サングラス
水 1リットル
ポカリ 500ml
※水、ポカリはほとんど全部飲み切った。かなり暑かった。
■アプローチ
阪神高速神戸線→名神道→北陸道福井ICへ。
福井ICから登山口である勝原(かどはら)スキー場跡地まで35kmほど。
神戸から280kmほど。
■行程
(1)勝原(かどはら)スキー場跡地駐車場〜スキー場トップ
スキー場跡地はまったく雪なし。
登山靴を履いて、兼用靴、シールはザックに入れてスキーを担いで登山開始。
スキー場にしては結構キツイ斜面です。
中腹からは石がゴロゴロしており、歩きにくい。特にに下りで疲れます。
(2)スキー場トップ〜シャクナゲ平
スキー場トップからはブナ林の中に入り、少し登ると雪が出てきます。
ただ、かなり融け始めていて、ぬかるみになっていて滑りやすい。
標高が900mを超えるとずっと雪の上を歩けますが、かなり緩いです。
シャクナゲ平の手前にちょっとキツイ坂あり。
シャクナゲ平から荒島岳の山頂方向と登山道である尾根が眺められますが、ここで雪の少なさと斜面のクラックを確認し、スキー滑走をあきらめる。
というわけで、シャクナゲ平にスキー装備をデポし、身軽になって山頂へ向かう。
シャクナゲ平までは特に雪山装備は必要なく、ハイキング気分で歩けます。
(3)シャクナゲ平〜荒島岳山頂
シャクナゲ平から少し下り、山頂への尾根に取り付く。
まもなく「もちが壁」と呼ばれる急坂の鎖場に。
かなり急です。
ここを兼用靴でしかもスキーを担いで登ることは不可能だったでしょう。
そもそも雪がなくなっているので滑ることもできない。
「もちが壁」を越えると景色が開けますが、足元をちゃんと見ていないと危険。
崩れそうな雪庇が多く、クラックも多い。
クラックに落ちても深さは2mほどなので、死ぬことはないでしょうけれど、這い上がるのにかなり苦労しそう。
そして、急な坂も。ピッケルで安全を確保しながら登る必要があります。
アイゼンは付けるかどうか迷うところ。
雪がシャーベット上なのでアイゼンの歯が立ちそうもなく、自分は付けませんでした。
足元に注意しつつ、景色も楽しみながら尾根を歩いていると荒島岳山頂に到着。
景色は最高。360度の風景。白山はもちろん、槍、穂高、乗鞍、御岳まで。
山頂にたどり着いた登山者から次々と「わぁ〜」という歓声が聞こえます。
山頂には小さな祠があります。
一等三角点があるはずなのですが、もちろん雪に埋もれています。
地元の人に聞くと、この時期にここまで視界がいい日はなかなかないそう。
また、普段は強風が吹いていて山頂でのんびりすることはできないことが多いらしいけれど、今日は風もなく穏やか。日差しが暑いくらい。
ただ、お昼を過ぎて気温が上がってくると、雪がさらに融け、足場が悪くなる。
山頂からシャクナゲ平までは下りがかなり危険です。
滑って雪庇ごと谷に滑落、という恐れがありそう。
「もちが壁」を下りきるまで緊張が続き、喉がカラカラになりました。
シャクナゲ平に登り返し、スキーを回収して、担いで下りて来ました。
今回、スキーはオブジェかつ重りになってしまった。
でも、スキーを担いで山を登っていると他の登山者からは尊敬のまなざしで見られます。
これはなかなかいい気分。
荒島岳、なかなかいい山です。
神戸から片道300km弱でギリギリ日帰り圏内。
初夏はシャクナゲがきれいということ。
また登ります。
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