白馬鑓温泉〜白馬鑓ヶ岳


- GPS
- 14:07
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,137m
- 下り
- 2,145m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:26
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:18
天候 | 二日間とも、晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは猿倉荘にあり。 ・鑓温泉より下、鑓沢後半付近から下は縦溝がひどい。 ・白馬鑓ヶ岳〜鑓温泉あたりは、朝7時の時点で滑走可能なほど緩んでいて、歩いていてずり落ちやすかった。たまにクラックがあるので注意。 ・鑓温泉付近は水場はなし。鑓沢下部に水が汲めそうな流れはあった。 |
その他周辺情報 | 呑者屋(のんじゃえ):蕎麦屋 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
食器
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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共同装備 |
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
テント
|
備考 | ・鑓温泉は、女性は水着か長めの裾のTシャツなどを持ってないと入りにくい(完全オープン状態。。) ・温泉の地熱のせい?モンベル#3で暖かく寝れた。 |
感想
鑓温泉は昨シーズンも行き先候補にあがっていて、秘湯に入れるという魅力から、是非行ってみたいと思っていたルート。念願かなっての山行になりました。
白馬村はすっかり春景色。本当に雪は十分あるのか多少不安に。猿倉に着いてもまわりに雪はなく、しばらくは板を担いでの登り。沢筋に入ってからもしばらくは雪がなく、「昔はこのあたりからシール歩行できたんだけどなー」という去年も聞いたhidetomatoさんのセリフに、またかなりの距離を歩くことを内心覚悟したものの、わりとすぐに雪が繋がった台地に出れてひと安心。やはり今年は去年より雪が多いらしい。
シール歩行に切り替えたあとは、縦溝とグズグズの雪との戦い。推定15〜20kg?の荷物を担いでると、さすがに足元が崩れやすくて、気を抜くと滑り落ちる。温泉に着いた頃には、コースタイム4時間のわりに妙に疲れてたような・・・
鑓温泉は少し高台になっていて、どうやらその高台にテントを張るのが決まりらしい(沢の中はダメなん?と聞いたら、滑るルートだからねぇ、との返事。そりゃそうか)。4テンが張れるようなスペースはなく、雪の斜面を整地。土木作業(?)のあとは、お楽しみの温泉!ずっと男性が入っていたのに、タイミング良くちょうど誰もいない!ここまで来たら入らないなんて選択肢はない!ということで、温泉につかる。かなりのオープンスペースだよとは聞いてたけど、ここまでテン場の真ん中にあるとは思ってなかった。でも、入ってしまえばこっちのもの!絶景の硫黄泉は最高でした〜。
翌日は白馬鑓ヶ岳のピークへ。5時半に起きたときには、下に雲海、上は快晴!雪は全く固くなってなくて、これは早めに出発すべきでは?という話に。7時前に出発した時にはすでに雪はグズグズ気味、しかも雲がだんだん上がってくる。コースタイムは2時間半なはずなのに、なかなかたどり着かない。途中からはアイゼン歩行に切り替え、コルからは完全に夏道になっていたので荷物をデポして空身で登頂。長野側は雲が迫っていたけど、富山側は快晴!白馬岳、剱岳などの雄姿がくっきり。うーん、今年こそは白馬の縦走もやりたいなー。
お楽しみの滑走は、コルから。雪は十分すぎるほど緩んでいる。いつもどおりhidetomatoさんが最初にドロップすると、滑ったところから点発生表層雪崩(スラフ)が発生。上にいたrisapuさんと共に、「これ大丈夫なん?」って雰囲気に。結局一人ずつ、フォールライン上に止まっている人が入らないようにしつつ、問題なく降りてきたものの・・・自分の滑ったあとにもずっと止まらない雪の流れが。コワー。
そんな状態になったのも多少斜面が急だった上部のみ。下部は斜度も緩くて比較的安心。でも滑ってたら思いっきりクラックの上を滑ってしまった。温泉手前にもクラック複数。あぶないあぶない。
テント撤収後は、再び重い荷物を担いで下山。縦溝地獄を抜け、再び小日向のコルを登り、登山道になかなか合流できずにヤブをこぎ。コースタイム的には二日間ともそんなに長くなかったけど、温泉も絶景も楽しめて、大充実の山行でした。
【備忘録】
・縦溝斜面を滑る(トラバース含む)するときは、膝で衝撃を吸収。コブ斜面を滑るときの基本を忘れずに。
・白い雪がストップスノーとは限らない。黄砂などで汚れている雪より、表面が崩れた白い面が滑りやすいこともある(白いストップスノーは新雪)。斜面の状況を見極めるために、1ターン目は慎重に滑る。
・湿雪を滑るときは、あまり大回りにしないほうが体力の消耗を抑えられる。ターン前半からずらし始めると、縦に落としてもスピードコントロールがしやすく感じた。
・水は初日の行動分とは別にパーティーで3L程度を持参。水を作らなくても何とか足りたけど、ちょっとギリギリ気味だった。
・服装:昼間はモンベルのアンダー(上:LW、下MW)、Tシャツ、ウィンドブレーカー、ハードシェル(ボトムのみ)で終日過ごせた。夜はフリースジャケット、ダウンパンツ、象足。その他、日よけ帽子とヤケーヌ、ペラペラ手袋とテムレスは使ったけど、毛糸帽子、バラクラバ、ダウンジャケット、長袖シャツなどは全く出番なし。テルモスも車にデポった。寒くなる可能性もあるから何ともいえないけど、この時期は気温によっては防寒着はもっと減らせる気がする。
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