九重 鉢窪から大船山へ
- GPS
- 05:28
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 743m
- 下り
- 732m
コースタイム
8:30吉部-10:20坊がツル
29日
5:30坊がツルー6:30鉢窪小広場ー7:30ガレ場トラバース7:40-8:10展望コース合流点ー8:15大船山山頂8:20-8:25御池8:30ー8:40鉢窪コースとの合流点ー8:55佐渡窪への分岐ー9:50佐渡窪・立中山分岐-10:15段原・展望コース分岐ー10:16立中山ー10:30鉾立峠ー11:00坊がツル
30日
3:40〜4:50暴風雨のため一時避難小屋へ荷物撤収してその後テント回収
5:20〜5:45法華院温泉山荘談話室で休憩・準備
5:45法華院温泉山荘ー8:00朽網分かれ8:10ー8:40一番水登山口8:50
天候 | 28日(快晴) 29日(晴のち曇) 30日(暴風雨) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
500円駐車場が「300円」になっていました。 工事車両の通行を妨害するので路上駐車は厳禁。ロープも張ってあります。ゲート手前のみ車のUターン可、それ以外は難しい感じです。 一番水登山口 レゾネイドくじゅうの第3駐車場か当店の温泉やレストランを利用して使わせてもらうかでしょう |
コース状況/ 危険箇所等 |
鉢窪ー大船山コースは、悪天候(雨)時は、避けた方がいいと思います。 その他は、普通に歩いてもいいかと思います。 |
写真
感想
大船山の素晴らしさ、九重の素晴らしさを改めて実感した山行でした。
今回も前回同様、1年前のshimakinさんの山行記録(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-108908.html)に憧れて、やっと実現した山行でした。
前回(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-183583.html)、鳴子山を歩きながら「次はぜひ大船山を歩きたいなあ〜。」と強く思ったものでした。
しかし連休前半は、28日と30日がダメで、連休後半も無理すれば2日取れる予定でしたが、28日分の予定が連休後半に流れ、30日分が連絡待ちの状態、結局連休後半が埋まりエアポケットのように連休前半が空いて、「行くしかない!」と27日の深夜に決定。
1日目は「休憩とリゾート」を満喫しました。
2日目、一番気になったのが鉢窪からガレ場へのアプローチで、「今日行けるとわかっていたら、shimakinさんに鉢窪のことをもっと詳しく聞いておくべきだった。」と後悔しました。
今更後悔してもしょうがないので、出発直前にルート図とshimakinさんの山行記録を印刷して持って行き、1日目、ビールを飲みながら何回も読み直しルートをイメージしました。
簡潔な文章の中に重要なキーワードがたくさん盛り込まれているのでとても参考になります。
アドレナリンが急上昇したのは、鉢窪に降り立った時で、ここから目視できる急斜面のガレ場は、はるか遠く「あそこまでどうやって行けばいいのだろう…。」、途中には広大な灌木が広がり、藪コギしたら大変なことになる…
shimakinさんのヤマレコから印刷したルート図には川が表記されていたので、それをたよりに歩きました。
GPSに搭載している地図には川の表記がなく、カシミールの地図データのようにウエイポイントが表記されていれば、分岐も確実にわかるのですが、そのデータはもちろんないので、起点がわかりません。
広い「鉢窪小広場」を迷える子羊の心境で徘徊し、結局川の中を歩くことにしました(藪コギが面倒なので)。川幅はどんどん狭くなり、水がなくなり、両岸の藪がどんどん迫ってきます。上部にも藪が広がっています。「ひざまずいても通らせていただければ。」川底に膝をつき、藪をくぐり先に進みますが、とうとう藪に囲まれるはめに…。戻るのも面倒だし、少し気持ちが折れかけてきました。
右側に広場風の場所が見えたので、そこへ藪コギして移動。まあ、よくあるパターンで「よさそうだ。」と藪コギして行っても、ほとんど一瞬の幸せでしかなく、すぐ行き詰る、というのがパターン。でも今回は結構広い場所で、歩ける場所を何となく「こっちかな。」と適当にガレ場の方向を目指して歩いていたら「これはガレ場の末端かな。」と思える何と歩ける道が続き、そして、ついにテープを発見、「助かった!」ホッと安堵…。
ここからは、意外と踏み跡もテープもしっかりしていて歩きやすい道でshimakinさんが書かれていたようにガレ場を右に見ながら登り、1回ガレ場をトラバースして岩の上を歩き、最後のガレ場を登れば展望コースと合流します。それから山頂へ。
山頂が見える最後の場所で、前回(展望台コース http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-63068.html)の時と同様、道に迷うところが情けない。「すぐそこ」という油断が間抜けな子羊になってしまいます。
山頂は無人、そこから御池に下り、また展望コースへ戻りそれから佐渡窪への分岐を目指します。ここは前回、強烈に覚えている場所で記憶も鮮明、ここからは比較的急斜面を下り、佐渡窪と立中山への分岐へ。ここは当然立中山を選択。思った以上にハッキリした踏み跡でもう一般ルート、と言ってもいい状態。展望台ルートも前回と比較すればさらにハッキリした踏み跡になっていました。
思った以上にいい道でした。
これ以降は、再び「坊がツル・リゾートライフ」の再開。
生ビールを買う時、法華院温泉山荘のモニター画面に映し出された天気予報を見ると「30日午前3時から雨」という悲しい予報。リゾート気分が一瞬、テンション急降下。
「雨か…、撤収や帰ってからのメンテが面倒だな〜、一気に撤収して今日のうちに下山しようか!」と一瞬戦闘状態に戻りましたが
「でも雨の坊がツルも風情があっていいか。」と気持ちを切り替えて、ふたたびリラックスタイム。
30日
山の天気は予報より2〜3時間早い、と言うけれど、それより早くから雨が降り始めていたような…
午前2時、坊がツルの突風がテントを揺らす音で目が覚めました。「来たか…」
今回の坊がツルは完全に「リゾートライフ想定」で「強風」は全くの想定外、テント村の宴会騒音を避け、風景とリラックス最優先でテント設営場所を決定したので風にはとても弱い場所にあるハズ…。
「雨が強くなる前にテント撤収して避難小屋で安眠しようか。」と思っている間に雨も風も強くなり、それどころではなくなり、早急に荷物をパッキングして近くの炊事棟に持って行ってその後テント回収、と思っている間に、さらに強風となり炊事棟では強風に晒されるので結局ずぶ濡れになって難しい、やっぱり少し遠いけど避難小屋を使うか、でも早く行くと中の人に迷惑になるだろうし、と迷いながらパッキングを再開しているうちに時間が経過。「少し早く撤収した方が明け方に風が強くなってテントをぶっ壊して後悔するよりいいかな。」と判断し少し早めに撤収開始。強風の中、テントも無事回収し、避難小屋でテントもパッキング。テントをパッキングするとザックがずぶ濡れになって、結局相当重くなりましたが、破損個所もなく無事出発できました。周囲を見渡すと同じように出発している人がいました。
歩いて10分ほどの法華院温泉山荘に立ち寄り、談話室で行動食を少し食べて出発。談話室は雨も風もない安心感、この時間帯、誰もいないので人に迷惑もかけないのもいい。状況が厳しくなると気づかされる避難場所の大切さです。感謝。
今回は、予想としては一番「山」のイメージに遠い3日目が、一番「山」を感じた時間でした。途中歩いた暴風の名所「鉾立峠」も2日目のと3日目では激変していました。
AUは、坊がツルでも通話が難しく天気やメールなどの情報から遮断され、なぜか鉾立峠東側の崖の上だけ通話できるので、暴風雨の中、立ち止まってお迎えの確認の連絡をしました。こんな強風の中で電話するのは気が引けるというか、やりたくないのですがこの後、麓まで連絡できない可能性もあるので寒さに震えながらの筺「一番水に迎えに来れる?」「風の音がうるさくて聞こえない!」と大声で言われてもね〜。
「今から出発だから一番水に9時ね。」ということで、早く着いてしまうと体が冷え切って耐えきれなくなるので、苦肉の策として車道歩きで体を温めなければならなくなります。それは嫌なのでゆっくりゆっくり歩いているうちに「駐車場に着いたよ。」のTelがあり、ホッとしました。
今回の山行はshimakinさんの山行記録のおかげで実現できました。ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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記録 拝見しました。充実した山行だったようで、私の記録が役立って良かったと思います
この季節は本当に最高の時期ですね。
どんなに忙しくても1回は行くべき場所と季節であることを実感しました
と言いながら、その後はそのツケが回ってバタバタの毎日で、今日やっとUPできました
こんな素晴らしいコース、今のままで続いてほしいという気持ちでいっぱいです。
誰も知らないままで人が通らなければ道はなくなるし、有名になり過ぎると「通行禁止」になるし、難しい所ですね
「来年は、清水山方面から 登れないかな〜。 」とshimakinさんと同じことを考えています。
改めて、情報ありがとうございました。
先日はいろいろとありがとうございました。
九重山、2005年12月中旬に牧ノ戸峠から久住山・中岳を目指しましたが前日に降った大雪のため沓掛山まで1時間かかり断念。
翌年6月中旬、ミヤマキリシマの最盛期を狙って法華院温泉山荘泊まりで行ってきました。天気にも恵まれ、行程もピストンではなく平治岳や北千里ヶ浜にも足を運びました。
九重山から「ピストンではなく、ミヤマキリシマ の綺麗なときにおいで」、と言ってくれていたんだと勝手に思っています
各種ルートが設定されている魅力たっぷりの山ですね
先日のアドバイス、本当にありがとうございました。
自分の住んでいる場所から手軽に楽しめる雪山も九重です。「雪が積もっている 」と大喜びする九州人ですが、さすがに沓掛山まで1時間、想像できません…。そんな大雪に遭遇したかったです (2005年当時、残念ながらその頃は、まだ山に目覚めておりませんでした...)
ミヤマキリシマも当たり年があって、その瞬間に遭遇する幸運に恵まれると毎年訪れたくなるものです。みんなが「ミヤマキリシマ、ミヤマキリシマ」と言って憑りつかれたように( )この季節に登る心境がよくわかりました。
九重というローカルな話題でもnavecatさんは話題豊富に話されることがうらやましいです。こんな山行記録でも見ると、自分が歩かれた当時の風景がイメイージの中に広がっておられることだと思います。
そんな「風景の引き出し」がたくさんあることは大きな宝物ですね
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