乗鞍岳 (真夏日スキー)
- GPS
- 04:07
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 728m
- 下り
- 723m
コースタイム
天候 | 快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
位ヶ原山荘から大雪渓までと、大雪渓から朝日岳の稜線付近までは雪は繋がっていた。道路の横断以外スキーを外す必要はなかった。雪質は快適なザラメで、雪面のデコボコも気にならない程度。今日の時点ではまだ快適に滑ることができた。 |
写真
感想
今シーズンの山スキー最終戦として、2週間前の5月11日に続いて乗鞍岳を訪問した。今日は山スキー(自分)とつぼ足登山(adosoh)の混成パーティ。
観光センターの駐車場には7:25頃到着。既に多くのクルマで準備中だった。我々も食事と準備を済ませてバス待ちの列に並ぶ。バスは4台出ていたように思う。今日はバスの時刻に合わせて自宅出発も遅めで、通常の山行の日よりも自宅で睡眠時間を取れたはずが、それでもバスに乗ると眠くてたまらずしばらく居眠り。気付いたらだいぶ標高が上がってあたりに残雪が見えていた。位ヶ原山荘で降りようとブザーを押すが、我々以外に降りる人なし。ちょっと面食らう。結局我々2名以外全員が大雪渓までバス利用だった。皆少しでも楽をしたいということか。自分は大雪渓から歩いたら、剣ヶ峰の山頂まで簡単過ぎると思い一つ手前で下車としたが、同じ考えの登山者スキーヤーは皆無だったようだ。ちょっと意外。登山届けを提出し、気を取り直していざ出発。2週間前と比べれば当然雪は減ったし雪面の汚れは気になるが、それでもまだ雪は多く、最初からシール登高が可能だった。今日の相方は最近運動不足の極み状態で、果たして標高3000メートル超まで登れるか未知数だったが、取りあえず行けるところまでとして歩き始める。雪山装備はロクに持っていないので、自分のストックとチェーンスパイクを貸し出す。こちらは今シーズン25回目の山スキー。1月からほぼ毎週山に入り、歩行距離や行動時間の長短はあったものの、ほぼ毎週どこかの山を登って滑ってきたので、体力的な不安は全くなし。今日は天気が抜群に良く、風も弱く、下界では真夏日予想が出ていて、歩き始めてしばらくすると暑くてたまらない状態になる。標高を上げるか、風でも吹いてくれないと熱中症にでもなりそう。案の定相方は、歩き始めてしばらくで息が続かなくなる。10歩歩いて1分休むような感じ。顔もつらそう。遙々埼玉から早起きしてそんな顔するな、と思い叱咤激励。ただそんなことできつい登りが楽になる筈はなく、ペースを落とすなりしなくてはならなかった。位ヶ原山荘から歩き始めて1時間ほどで大雪渓のバス停到着。ここで小休止。自分はまだまだ余裕があるが、相方はつらそう。荷物持とうか?と言うが不要との返答。ならば、と思いそのまま進むがやはり遅い。このままでは剣ヶ峰まで到達できない。場合によってはそれも致し方なしとは思ったが、折角なので再度荷物を持つというと、水1リットルと双眼鏡を渡した。これで少しは軽くなるだろう。こちらは1kg超重くなったが、板を担ぐことを考えればこんなの朝飯前である。運動不足に取っては急登の坂が、そして毎週山スキーの自分にとっては楽勝の坂が続き、大雪渓までバスに乗ってきたその他大勢のパーティに追いつき始め混雑し始めた。そしてこの頃から何故か相方のペースが俄然上がり始める。エンジンがかかるというか、スイッチが突如入った感じ。これまで青息吐息のフラフラで登っていたが、見た目にも力強くなる。そしてしまいには、ジグザグで登る自分よりも先を歩き始め出す。なんだ、やればできるじゃない。始めからそうしろよ、と思ったしその旨伝えたところ、体が山になれたようだ、とのこと。いきなり標高2000メートル超まで連れてこられ、準備時間10分で歩き始めたので、歩き出しの体たらくも致し方ないか。とにかくこちらも安堵。これで途中敗退にはならなくて済みそう。ペースが上がったらすぐに稜線。稜線は既に雪がなく、板もどこかに要デポの状態。適当なところに置き、剣ヶ峰へ向けて最後の上りに取り掛かる。相方はチェーンスパイクを脱いで岩の夏道を上がる。11:41に無事剣ヶ峰到着。少し遅れて相方到着。出だしの絶不調から見事リカバリーして山頂に着いた相方に拍手。剣ヶ峰山頂から見る周囲はやはり雪が2週間前と比べるとかなり減っている。高温も大雨もあったし、なにより5月も下旬なので、積雪はこんなものではないか。そして山頂は大変な混雑。写真を何枚か撮ってさっさと離れる。休憩をしたかったので、適当なところまで降りてしっかり座って休む。そこで12:30まで休む。休憩中も風はなく、3000メートル超とは思えない陽気。それでも止まって座っていると少し寒いのでジャケットを着る。そして予定時刻まできっちり休んだ後行動再開。相方はつぼ足で下山なので先に下ってもらう。こちらはスキー板デポ地まで戻り、シールを剥いで滑る準備。自分の前に団体が斜面を降りて行くので、それを待ってから12:42頃滑走開始。斜面は多少荒れてはいたが、それでもザラメで滑り易く、雪面にも縦溝やスプーンカットもなし。かなり滑り易いし、滑っていて快適。一気に滑ると例によって太ももが悲鳴を上げるので、少しずつの滑走。途中ハイマツが出ていたりしてそれを迂回しながらだったが、それでも雪質と斜度が適当なので滑っていてもとても快適。最後緩斜面をこなして道路に至る。板を外してバス停まで歩く。斜面を見上げると遠くに相方の姿。スキーの自分とあまり変わりない。先に出たとは言えだいぶ飛ばしてきたようだ。バス停のところで座って小休止。この先位ヶ原山荘からのバスは13:24発。今1つ上のバス停で13時ちょうど。このままここで待ってバスに乗るか、それとも初期の目標を貫徹し、位ヶ原山荘まで下るかどうするか聞いたところ、あと20分なら余裕だろ、とのこと。大丈夫か?と少し思ったが、そう思う根拠もないのでさっさと出発。さすがにつぼ足に遅れるわけには行かないので、相方には「安全第一」と一言だけ伝えて、こちらも最後のスキー滑走開始。位ヶ原山荘上の斜面は、さすがに溝ができていたりして手強く、自分の技術では板を回すのがしんどい。それでも山荘の赤い屋根は見えていたし、そこまでもうすぐだったので、慎重に急ぎつつ進む。最後道路に至り板を外し、山荘にはバス出発時刻の10分前に到着。こちらは十分間に合った。相方は、と言えばさすがにまだ姿は見えず。間に合うか?と思っていたら定刻の4分前に登場。ギリギリに降りてくるとはなかなか役者である。バスはこの時間3台出ていて、その3台目だったため、結局定刻よりも5分以上遅れて乗車。自分も相方も結果的には楽勝だった。やればできる。帰りのバスの中も途中居眠りしながら観光センターに到着。途中で見た三本滝駐車場から見上げるゲレンデ斜面は、雪は全く着いていなくて、これを登るのも降りるのも相当骨が折れそうだ、と思った。
これで今シーズンの山スキーは終了。1シーズンで25日滑ったなんて過去最高。3月、4月と時季外れの大雪があったりして、望外にシーズンが伸びた印象。個人的には怪我なくシーズンを終えられたことが何より。
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