弥太郎山(76/栃木百):バスがなけりゃ歩くしかないぜ、半袖隊長、高原山を眺めながら九十九折りを行く
- GPS
- 05:06
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,046m
- 下り
- 1,038m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:05
累積標高(上り): 2096m /累積標高(下り): 2105m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
(注)計画段階からそうでしたが、九十九折の道路歩きのため、累積標高差は1000メートル以上の誤差(過剰計測)があります。実質的な累積標高差と考えられる1000mを前提に下記EK度数を算出しました。
★EK度数:38.01=23.01+(1000÷100)+(1000÷100÷2)
→→→判定「●EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
【参考文献】
分県登山ガイド08栃木県の山(山と渓谷社/2018年7月1日初版)
弥太郎山(やたろうやま)1392m:手軽に楽しめる静かな山
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】塩原支所16261645上三依塩原温泉口駅17201818下今市駅18261948南栗橋駅19502037北千住駅20442133地元駅 (注)ゆーバス料金は一律200円(現金のみ)。車内販売の一日乗車券400円あり。 (注)ゆーバスは全区間がフリー乗降区間 (注)ゆーバス塩原・上三依線時刻表 https://www.city.nasushiobara.lg.jp/12/01/documents/0316shiobarakamimiyori2.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況【emj:158]】 ●歩行距離23kmと長いが、弥太郎山登山コースは約5kmのみ。 ●残りの約18kmは塩那道路(舗装)歩きばかり。 ●山頂以外に登山道標はない(⇨登山口にもない)が、鉄塔保守作業路として使われており、保守作業用道標に「弥太郎山→」とマジック書きされている。 ●たまに付けられているテープ・リボン類は要らないくらいで、迷いようがないほど踏み跡は明確。 ●急登降、やせ尾根、岩場、鎖・ロープ・梯子設置箇所などは皆無。 ●登山道よりは、登山口に至る塩那道路歩きが、長くて暑くて辛かった。 ★水場:バス停から程ない民家の敷地から2本…かなり冷たかったので湧き水かも。 ★渡渉箇所:なし ★泥濘状況:なし ★積雪状況snow:なし ★蜘蛛の巣 :なし…道路歩きが長かったためか? ☆半袖 タイム:終日 ★半袖 出会い指数:なし ☆半袖 驚かれ指数:なし ★入山者:登山口に5台駐車中だったが出会いなし…他の山に行ったのか? |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なし ★駐車場:登山口に10~15台程度の駐車スペースあり…5台駐車中 ★トイレ:上三依塩原温泉口駅、木の葉化石園入口、塩原支所 ★携帯 :全て圏内 ★食料調達処:ファミリーマート(北千住駅上りホーム) ★酒類調達処:ファミリーマート塩原温泉店 ★お土産処:購入せず ★飲食店:寄らず ★温泉:伊東園ホテル塩原(木の葉化石園バス停から最も近い)…540円 https://www.itoenhotel.com/shiobara/hotspring/ 月・木曜:15:00〜18:00/月木以外:13:00〜18:00 ★宿泊施設:日帰り |
写真
感想
野岩鉄道沿いに点在する栃木百名山(栃百)のうち、これまでに南平山・葛老山・芝草山・若見山・塩沢山・持丸山へ電車バス利用だけで登ってきました。
今回の弥太郎山は「栃木県の山」に掲載されたおり、土平登山口から手軽に楽しめる山として紹介されています。
一方で、あまりにも手軽なので、栃百ピークハンターに「一日●山」の対象として狙われる不遇の山でもあります。
しかし土平登山口まではクルマで行くしかなく、最寄りの木の葉化石園入口BSからは
「つづら折りの車道を土平まで登れば登山口に着く。ただし、一般的ではない。」
と記載されています。
そうなんです…クルマを使わなければ、とても難易度の高い山に変身するのです。
そろそろ拙宅から電車バスだけで行ける日帰り栃百は底を突きかけており、遂に弥太郎山にも触手を伸ばさざるを得なくなりました。
懐かしの「もーれつア太郎」ならぬ「もーれつ弥太郎」に挑むのです。
赤塚不二夫先生なら、何とおっしゃるでしょうか?
さて、試みに木の葉化石園入口BSから弥太郎頂上まで往復赤線を引っ張ってみたら、「距離21.3km/累積標高差2000m余り」となりました。
距離は20kmを超えたので「お〜!」と思いましたが、累積標高差はシステム上のバグで明らかに誤りです。
分県登山ガイドや単純標高差、グラフ機能から試算すると、恐らく1000m程度…いや未満。
まぁ、許容範囲ですね。
残るはアシの問題…木の葉化石園入口BSに9時47分に着いて…登って降りて…16時27分発の終バスに間に合うか?…その間は6時間40分。
山道だったら平均時速3kmでも早い方だから、ぎりぎりアウトかなぁ。
でも完全舗装の九十九折りで平均斜度も緩くなるから、登りでも時速4kmは行けるかなぁ、下りはもっと早いし、登山度自体はCTで2時間半だからなぁ。
…などとつらつら考える。
もし乗り遅れても、1kmぐらい歩けばタクシー(試算したら3610円/11.2km)があるし、素泊まり宿も大手チェーン旅館も空き部屋があるしなぁ。
もう一つ懸念されたことは「季節外れの異常な高温」で、日陰のない「舗装道路歩きで日干し状態」にならないか?
…とウダウダ考えて…行ってみるしかないねと決行
その結果は…
?塩那道路は長いクネクネ舗装路だったが、緩慢な傾斜の連続で、意外にスピードが出た。また歩道はないが、そもそも通行量は少なく(二輪・四輪を含めて10台以下)、日陰のある側を選んで道の左右を大胆に歩けた。
?ショートカットを常に意識したが、上がるに連れて、急斜面だし、法面や擁壁が高くて困難。素直に舗装路を歩いた方が安全。
?土平からの登山道は鉄塔巡視路を兼ねており、快適そのもので、特に急がなくてもCTを大幅に短縮。
?危険箇所は皆無だが、眺望もほとんどなく、山頂ピストンだけであれば、逆に欲求不満が溜まるのではないかと思うほど。
?そう言えば、日留賀岳に登った時もこの八幡橋を渡ったなぁ…と懐かしい。今その記録を振り返ると、歩行距離は今回の方が長くてビックリ。それだけクネクネ蛇行した道だったのだ。
…と言うことで、目指す終バス乗車だけでなく、バス停に近い温泉宿(伊東園)で日帰り湯を1時間以上も堪能できました。
バス停の近くにコンビニもあるので、調達の心配もなし。
日帰り電車バス登山は、意外にアタマも使うなぁ…体力・気力だけでなく
【本日登った山】
★弥太郎山(やたろうやま)1392m:栃木百名山…76座目
【塩那道路についての参考ブログ】
https://yamaiga.com/road/enna/main.html
http://www7b.biglobe.ne.jp/~jh1ijm/siona/siona.htm
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
【個人的過去レコリンク用】
★2015年10月17日(土)〜18日(日):高原山(95/関東100)+新湯富士
川治温泉から塩原温泉へ、半袖隊長、拘りの温泉ハシゴ旅
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-747103.html
★2015年10月19日(月):日留賀岳(96/関東100)
紅葉真っ盛り、半袖隊長、素晴らしい錦繍美に染まる
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-746336.html
コメント
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半袖隊長、こんにちは。
この日は奇しくも、高原山に登っておりました。残念ながらツツジはまだまだで麓の方がたくさん咲いておりました。
塩那道路はすごいところだと、ほかのレコで見かけたことがありますが、すごいを通り越してすさまじいですね。よくこういう計画を立て、バス便を調べ、温泉まで調べ、飲酒まで。ものすごい計画性とそれを実行する脚が素晴らしいと思いました。
aideieiでした。
隊長さま、お疲れさまどぇす。
14番は マルバウツギ
15番は エニシダ
16番は タニウツギ かな?
35番は ミツバツチグリ
以上です。
しっかし、よく歩いてますねェ
下山地点にて最終バスに乗る行程を組み込んだ山行は、ハラハラドキドキものです。
バスに間に合うか?ばかり考えながら歩くので忙しないです。
今回の最終秘密兵器は「上三依塩原温泉口駅まで歩く(恐らく2時間)」でしたが……やはり200円バスに乗りたい
塩原温泉郷を挟んで高原山は弥太郎山などの男鹿山塊と対峙していますが、やはりよく目立ちます。
しかし北から南方を見るため逆光となるので黒っぽく見えてしまい、残念ながら、アイさんがポカリスエットをグビグビ飲んでいる姿は分かりませんでした
隊長
花の名前、ご指南頂き有り難うございます。
早速 しました。
季節柄なのか……花が少ない山のように思えました。
拙者もそろそろ2000m級の山に向かいたいですねぇ。
まず栃百狙いの金精山かな?
隊長
のお山 に登るために
往復9時間半の電車バス&3時間のシャドーハイク
「これでいいのだ」と言ってくれるか、
「反対の賛成なのだ」と言ってくれるか
正直、難しいとこだと(笑) 思います
隊長
『バスがなけりゃ歩くしかないぜ 』に痺れました。
全くその通りだと思います。
ただ、暑くなってからの車道歩きは辛い
栃木百への道、とても参考になります。
ありがとうございます
こちらも金精峠への道を計画中です。
kaori509
きっと「ネズミを獲るネコは、みんないいネコだ。」と言ってくれる偉い御仁がいて、頂上にさえ立てば、何でも正当化されるのだと思います
もともと眺望を楽しみに登る(歩く)山ではないので、「眺望有無」を判断基準にするならば、端から対象外なのだ… 今回分かりました。
なにしろ、シャドウハイキングしている最中が、もっとも眺望に恵まれる時ですからね。
登山口から山頂ピストンだけだと……もっと悲惨ですよ。
もっとも眺望なくても登られている山はそれなりにありますから、蓼食う虫も好き好き、あばたもえくぼ、十人十色いやハイカー十色…なんでしょうなぁ
隊長
ダメですよ…いとも簡単に痺れては
脚がヒリヒリしてたら65座目に登れませんよ
それにますます●態、ド●と思われちゃいますよ
車道歩きは、標高・日差し・気温 ・湿度・風力などの諸条件に左右されますが、今回は湿度が低かったので乗り切れました。
金精山は、中禅寺湖の周囲では、真名子山と共に残っている大物なのです。
幸いにここは「バスがあるなら乗るしかないぜぇ」と軟弱路線を辿る積もりです。
この機会に赤線つなぎしなくちゃならぬもので…(と言い訳も用意済み)
隊長
こんにちわ。
公共交通だと、不便な山が増えてきましたね。私なら諦めてしまうのに、そこを歩くとはすごいです。舗装路だと、照り返しが暑いから、最近の猛暑?では大変です。
山歩き用の靴で舗装路を歩くと、足の裏が痛くなりませんか?
伊東園ホテルチェーンって、熱海で泊ったことありますが、お手頃価格だけど、建物やお風呂などは、立派なのがいいですね。
一般的には、まず交通利便性が高い山(地域)から登りますよね。
ナントカ百名山を狙っている方々に共通する悩みですね。
拙者の持論では、80座を超えると途端にスピードダウンします。
気力・体力・時間・資金・周囲の理解…が揃わないと、その先を続けるのが難しくなります。
今回は山歩き用ではなくトレラン用でした。
だから足裏が痛くならないわけではないのですが、軽い靴で足先の負担が経ればいいかなと。
もちろん岩場がない山だと分かっていたこともあります。
伊東園ホテルチェーンは、昔は安い・ビールも飲み放題…ってことで、何度か泊まったことがあるのですが、「喰い過ぎ・飲み過ぎ」を阻止できず、最近は利用していません。
でも…一人宿泊も普通の価格で利用できるので、ソロ山行だと有難い存在なのです。
伊豆最南端を目指せ作戦では、下田で利用することを考えています。
今回の塩原も温泉施設は立派でしたよ
万が一(バス乗り遅れ)の時は宿泊することも考慮していました
隊長
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