金峰・国師・甲武信・雁坂嶺ズボズボ縦走


- GPS
- 52:15
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,743m
- 下り
- 3,012m
コースタイム
4/29 大弛小屋5:10→6:05前国師岳→北奥千丈岳→6:35国師ヶ岳→11:20東梓→16:05水師→16:40甲武信岳山頂→17:15甲武信小屋
4/30 甲武信小屋4:15→4:45木賊山→5:45避難小屋→6:30破風山(西破風山)6:40→8:35雁坂嶺→9:05雁坂峠→11:05沓切沢橋→12:00道の駅みとみ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雁坂峠から西沢渓谷方面への下りで沓切沢橋の少し手前むのところに登山道に鉄線が張られています(2か所)。足を引っ掛ける可能性があるので要注意です。 |
写真
感想
4/28 金峰と甲武信を結びたく計画する。
夜行の臨時快速のムーンライト信州にて小淵沢乗り換え、小淵沢で始発を3時間近く待つ
昔は松本行きの鈍行の普通列車があったのに不便。
小淵沢よりバスにて川端下へ到着、天気は快晴でまさに登山日和。
前日に山小屋に予約した時、雪が1メートルあると聞いたが川端下から歩き出した時は初夏の様子だった。金峰山荘も大勢の家族連れのキャンプ客で賑わっていた。
ところが-金峰に向かって本格的な登山道に入るや否や急に雪が出てきた。
それでも山頂の小屋まではなんとかコースタイムどおりで歩く。小屋からは樹林帯を越えるので、雪は少ないはず、そう思っていた。
しかし、稜線に近くになっても、雪は減らない。山頂の小屋から金峰山の山頂まではわずかの距離だが、急坂の上、雪が深く、歩くこと、甚だ辛い。雪の中を這いつくばるように進んでなんとか山頂に到着。
20年以上ぶりの金峰山。感慨深いというよりヘトヘトだった。この前の時も疲れ切って、帰路で熱を出したなぁというそんな嫌なことを思い出す。どう見ても山頂より五丈岩の方が高いような感じもするが、五丈岩に登る体力は残っていない。
少しの休憩後、大弛小屋へ歩き出す。稜線沿いの道だが、雪は吹き飛ばされていなく、深い。登山道は隠れているが、トレースがついているので、その上を忠実に進む。しかし、鉄山に近くなってから、トレースが入り乱れてわかりにくくなった。そして樹林の中に入ると今度は雪に足を取られる。スボズボと沈み込む。これじゃ、大弛小屋まで着けるかどうか…。途中で二人組を追い越す。二人はテント装備で完全に大弛を諦めていた。金峰山から大弛の途中にある朝日岳の登りが辛い。しかし、自分はテントがないので何としても大弛まで行かないと仕方ない。朝日岳を登り切ったがもはや登りも下りも辛い。朝日岳から少し進んだところでまた一人の登山者と会う。この人が先行していてくれたおかげで少しは楽に進めたわけだ。しばらく、二人で一緒に進むが先行して踏み固めることにする。
夕方遅く、ほぼコースタイムの倍かかって、大弛小屋に到着。
大弛小屋は昔の山小屋といった感じ。それでも、雪から解放されたのが嬉しい。山小屋の親父さんと話をしたりしながら、先ほどの人との二人だけのほぼ貸切状態の小屋で明日に備えて寝る。
4/29 小屋の親父さんの忠告に従って、早めに出発する。雪が固まっていることを期待するが、やはり、さほどしまっていない。トレースがついている後、夢の庭園経由で国師ヶ岳に進む。夢の庭園は雪に埋もれていたが、その素晴らしさはなんとなく感じる。急登を登りきり、前国師岳に到着。ここから北奥千丈岳をピストンし、国師ヶ岳に進むことにする。さすがにこのあたりだと雪がよく締まっている。ひと登りで北奥千丈岳到着。奥秩父最高峰だ。天気は快晴で奥秩父の山々の素晴らしいパノラマが目の前に広がる。しばし、風景を楽しんだ後、国師ヶ岳に進む。ここからの展望もなかなか良い。しかし、素敵な山行はここまでだった。
国師ヶ岳からの道も稜線沿いだが、雪が深く、しかも早速ズボズボ沈み込む。下りが続くのだが、結構それでも辛い。とにかく、少し進んではちょっと休むという繰り返しで前に進むしかない。昨日と同じく、コースタイムの倍なら、甲武信小屋へは6時間の倍の12時間。ぎりぎりの時間だ。一旦、下りきってから、登り返し。登り返したところに三角点のようなものがあった。ここがおそらく東梓だろうと思う。ちょっと、コースタイムより早い。ところがそれがとんでもない間違い。実際の東梓はその先のしばらく進んだところにあった。
時間的には結構ギリギリの状況。展望がない東梓での休憩もそうそうに再び歩き始める。
少し歩いたところで、初めて二人組の登山者と会う。甲武信から来たとのこと。ここからはじゃあ、雪が踏み固められていると期待したが、とんでもない間違い。相変わらず、雪に悪戦苦闘しながら、両門の頭らしき場所に到着。やっと、甲武信が見えてくる。まだ遠い。時間に追われるように歩き始める。
ところが、ここからの下山道がわからない。トレースが消えている。鹿のトレースならわかるが(笑)。戻っても見たがわからない。仕方なく、稜線沿いに進んでみることにすると、少し下ったところでトレースがあった。ほっとしながら、先を進む。富士見を経て、やっとのことで水師に出る。ここからの道はまるでハイウェーのようだった。雪が踏み固められている。ヘトヘトの体を振り絞って、甲武信山山頂に到着。天気は下り坂となっており、やはり20年以上ぶりの甲武信を楽しむ気力もなく、そうそうに下山し、甲武信小屋に到着した。やはり時間は倍だった。
甲武信小屋はなかなかいい感じの小屋で多くの登山客で賑わっていた。大弛に行きたい人が道の状況を知りたがったのでズボズボと教えてあげた。多分、若いから大丈夫だろう。
4/30 朝より早く出発する。雪のしまりを期待したのと出来れば雁峠まで行き新地平に下りたい。木賊山へは登りたくなく、巻き道を進もうとするが、やはりスボズボ。これはダメと撤退。仕方なく、木賊山に登る。木賊山から先が少し心配したが、トレースがついていて一安心。しかし、戸渡尾根分岐から先はやはりズボズボであった。東への展望が広がったところで、破風山の姿を見て、あんぐり。すごい登り返し。鞍部へどんどん下ったところに避難小屋があった。そのすぐ先に鹿がいた。すごくかろやかに逃げて行った。写真が撮れなかったのが残念。破風山への登りは予想したとおり大変。凍結していてつるつる滑る。4本爪のアイゼンではやはり効きが悪い。休み休み登り返す。今日は既にくたくた。破風山(西破風山)から東破風山に進むと、雁坂嶺が見える。登りやすそうな道だが、高さはかなりある。ゆっくりと歩く。今日は、反対側からの登山者と何人も通り過ぎる。皆、やはり、雪で辛そうな感じ。雁坂嶺を経て、雁坂峠に進むと雪がなくなってきた。雁坂峠は気持ちのいい峠だ。ここで雁峠は断念した。時間的にはなんとかなると思うが、もう結構登りが辛いし、今日は天気が今にも崩れそうだ。それに昔ながらの峠道も歩いてみたかった。
雁坂峠より、西沢渓谷方面に下る。やはり、昔ながらの道で歩きやすい道。どんどん歩くことができる。唯、途中、二か所ほど渡渉する場所があり、橋がなかったので少し苦労した。沓切沢橋で山道は終わり、後は舗装された林道を歩く。久渡沢の釣り場を経て、道の駅みとみに到着。
バスはなんと3時間もなく、仕方なく、道の駅でぼーとしてワインで時間を過ごした。
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