槍ヶ岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,114m
- 下り
- 2,114m
コースタイム
BT-7:30
穂高平-8:40
白出沢-10:05
滝谷小屋-12:25
槍平小屋-13:40
5日
槍平-4:55
宝の木-6:30
飛騨乗越-8:24
槍平-10:00
白出沢-12:30
駐車場-14:00
天候 | 4日 雨後夜半は雪 5日晴れ稜線部強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一宮インターから高山 割引料金1600円 距離約片道 200Km 温泉ひがくの湯 登山割引600円 歯ブラシ 髭剃り付き。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【BT】→【穂高平】 毎度の林道歩き、白出沢まで雪なし。 【白出沢】→【滝谷避難小屋】 登り始めは雪はありません。 夏道を行くと次第に雪道へと変化してきます。 デブリを越える時は注意して、足早にお願いします。 アイゼンは私を含め、居合わせた全員が着けていませんでした。 【滝谷小屋】→【槍平小屋】 この辺りもデブリが多数見れます。 あまり見たくはないですが、、、、 【槍平小屋】→【宝の木】 4日夜に降った雪が踝あたりまで積もり トレースも消え登りづらい状態でした。 上から降りてきた登山者のトレースも風に 吹かれたザラメ雪が跡を消してしまう感じです。 【宝の木】→【飛騨乗越】 竹竿をたどれば着きます。 最後の登りで雪面が凍ってきた為、アイゼンを着けようかとまごついて いる私を追い抜き、スキヤーの人(長野市の山岳会)が スキー板を担いでキックステップで登って行きます。 20Mくらいステップ後を利用させて頂きました。感謝です本当に助かりました。 この区間はストックの方がいいです。 【飛騨乗越】→【槍平小屋】 トレースが沢山あるので心配なく降りれます。 宝の木辺りまでアイゼンを着けましたが、すぐにだんごになるので取り外します。 【槍平小屋】→【穂高小屋→BT】 アイゼン使いませんでした。 白出沢まで車で来れたなら、いいな~と思うのは私だけでしょうか? |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
GWは、去年の北鎌で、途中からご一緒した奈良県の山岳会に便乗し、五竜、唐松岳に行く予定でした。残念なことに急遽中止となり、行き先を悩んだ挙句、やはり新穂高からの槍ヶ岳と決め、4日の明け方4時、家を出ました。
駐車場に着くと見覚えのあるお顔が・・
noborunndaさんでした。『何処へ行かれるのだろう?』と、尋ねますと“槍ヶ岳”
の返事。
そういえば4月、西穂でお会いした時、既にGWは槍だとお話しされていたことを思い出しました。
グループの中にはittiさんとhagure1945さんもおられ、単独の私が勝手に後ろに着いて一緒に槍平まで行っちゃいました。
途中hagureさんの脚にアクシデントが起き、引き返されましたが懸命な判断だと思いました。
山の中で動けなくなれば一大事ですから・・くれぐれもお大事にしてください。
白出沢からは雨が降ったり止んだりする中、槍平を目指さなければなりませんでした。体調も崩しやすく、雨が憎い・・
槍平に着くとすでに十張り程度のテントがあり、私も設営後中で寝てしまいました。
夜半から雪になり明け方には止んでいたと思います。
朝4時頃、noborundaさんから撤退の旨をお聞きし、グループリーダーの仕事も、健康管理から、天候、あらゆる面においての重責、大変だなあと思います。
自分の責任も持てない私は、まだまだ青い・・・
私は宝の木まで行くと告げ、ここで彼等とはお別れです。
5時に出発しましたが後ろを見ても、前を見ても人影がありません。
宝の木に着く頃、二人の男性が降りてこられ、
「上は天気いいよー。風強いけどね!」と言うではありませんかっ。
飛騨乗越までなら大丈夫!と確信し向かいました。
しかし彼らのトレースはすぐに消え、ひたすら登るのみ・・
ここがまた長く辛い道のりです。アイゼンは裏がだんごになり、危険な状態になるため着けませんでした。
雪が締まれば着けた方が登り易いです。
最後の登り30Mで風とガスが出始め、苦労しましたが、あのスキーヤーさんのこしらえてくれたステップのお陰もあり、無事飛騨乗越まで辿り着きました。
標識が海老の尻尾になりかけていました。おおっ!こんな所に居たら私も同じようになってしまいそうなので、速攻で下山します。
単独と5,6人すれ違いましたが無事でいることを願います。
帰り道、中崎温泉でヘリコプターが飛んでる理由を知り、驚きと複雑な思いで帰路に就きました。
今日7日現在北アの犠牲者は10名となりました。
亡くなられた方には謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
コメント
この記録に関連する登山ルート

fukusanさま。この日はありがとうございました。
私は、みなさんを見送った後、あきらめきれずに1時間半ほど後を追いましたが、レコにも書きましたが途中で納得して帰りました。
右足のふくらはぎにまだ違和感あります。
でも初めておあいしたのに、気遣っていただいて、ほんとにありがとうございました。
山の事故、高齢者の死、他人事ではありません。
自重敗退も山のうち・・
あの二人のスキーヤーは、白出沢出会いで、素足で歩いていたあんちゃん2人組でしょうかね。
5日は晴れたけれど、乗鞍に行った人は爆風にであったそうですから、心配してました。
写真いいですね
でもfukusanもすごいですね。賞賛しちゃいます
北方稜線、北方稜線、唱えちゃいます
レコを観て頂きありがとうございました。
こちらこそです。いろいろと為になるお話しを伺い楽しかったです。
私も以前、冬の赤岳で脚を痛め、不本意な登山を余儀なくされ、とても悔しい思いをしました。
山は一旦足を踏み入れれば、何があってもおかしくないですよね。
自分ではいつも気を引き締めているつもりですが
スキーヤーのお二方は、その通りです。
長野市の山岳会でたくましく活動されておられるようです。
またお会いできましたら、よろしくお願いします。
飛騨乗越まで行かれての撤収だったのですね。
もうちょいで山荘・穂先に手の届くところですが、
流石にfukusanですね、あそこで切り上げて来るとは、
余裕って字が見えてますよ。
しかし、今回は想像したよりかなり天気が悪かったです。
低気圧の速度が遅くて停滞気味だった為に荒天が続き、とんでもない遭難事故が続いてしまって。
我々も下山中に青空が見える度に、「しまった」等と思いましたが、
白出沢出合まで戻って携帯がつながった時点でメンバーの一部が
白馬や涸沢岳での遭難ニュースをキャッチして驚きました。
無理しなくて良かったんだなぁってつくづく思いました。
fukusanとはまたどこかでお会いしそうですね!
コメントありがとうございます。
余裕という言葉は、山に留まることなく人生においても私の辞書にはありません。
お恥ずかしい限りです。
多数のメンバーを率いての登山、何よりお疲れ様でした。
皆さんが一同に登山を楽しみ、無事に戻ってこられるということは大変なことですよね。
またお会いできたらと思っています。
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