石倉山と八幡岳
- GPS
- 03:00
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 457m
- 下り
- 449m
コースタイム
天候 | 高曇り時々日差しあり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期ならば駐車できるスペースがいくつかある。 |
写真
感想
天気の悪かった連休、最期に少し良くなって来たので、残雪の多い1000m地帯へ、この春最期のスキーアタック。
八幡岳は七戸の名山で、凄く大きい山体だが、一番上が緩い傾斜の大斜面で、牧場になっていた。山頂には立派なお社が祭ってあり、古来丁寧な信仰があった場所の様だ。ほんとうは先月縦断した三角山から発見した八幡岳北面の直登尾根を登りたかったが、もう季節が遅くなってしまった。少しイージィだけどこの季節だけの雪面からの登頂。
朝子供を小学校に見送ってゆっくり家を出ても、1時間以内で予定の尾根末端に来た。八甲田の主稜線は雲の中、残雪はまだ余裕。グダリ沼近くから十字路を七戸へ入り尾根の末端あたりでちょうど良い駐車場所があった。付近のブナ林は少し若葉が芽吹き始めた。ツボでも行ける硬さの雪だけど、スキーが好きだから履いて行く。枝が沢山落ちていてルート取りもまっすぐは行けない。石倉岳までは一汗かいて登る。田代平の雪解けと、牧場の枯れ草色が見える。八幡岳南峰まで、緩い傾斜のブナの林。ミズナラやカンバもある。
八幡岳南峰から、本峰が見えて山頂の大きな社が見えた。右側は広大な牧場斜面、左側は谷を隔てて先月延々縦走した奥羽山脈北端山脈。はるかゴールの烏帽子岳は霞の中で見えなかった。
広い牧場を見ていると、ここが中世以来の馬産地だったことを思い出した。今は世界からめっきり数を減らした馬。雪深い冬の間は除雪も車もやめて、青森県は馬橇特区にしたらどうだろう。数を減らした馬関連の伝承技術や産業の関係者が移住して来て、珍しい馬の町として名を馳せる。人が何千年もかけて作り上げて来た馬文化、ここで絶やして良いものか。馬好きの集う理想都市。車は禁止・・・、というような妄想が充実した所で山頂到着。
山頂に腰を下ろして北面の急斜面を覗き込む。一条の尾根ルートが見える。雪の融けた所に道のようなものもどこまでかは分からないが続いている。この北側のヤブの中に、ささやかに鏡を祭ってある一角があった。多分、八幡岳山頂の本当のご神体というか、最も霊的な中心点なのではないだろうか。感じる人には感じる、こういう極所があるみたいだ。
山頂には牧場方向からスノーモビルの跡、それにお社の前にメントタバコの吸い殻が雪から出ていた。罰当たりな人が来ているなあ。つい七十年前までは一週間も水ごりをして体を清めてから登ったという。
帰りはシールをはずしてスイスイと行きたい所だったが、南八幡からの下りは重い雪に引っ張られて倒れている灌木の斜面で、なかなか白い所を繋いで滑れない。斜滑降、横滑り、後ろ滑りを混ぜて滑り降りた。こういうところのドブイタテクニックが山スキーの真髄ではなかろうか。でも1000m帯ではもうそろそろスキーもおしまいだな。牧場は雪が融けた。冬なら、箒場岱からこの牧場をスキーで横断して登ってもいい。夏はバラ線で入れないけど、冬なら山の中と一緒だ。文句ねえだろ。広大な雪原横断ラッセルに、気分盛り上がるの間違い無し。
田代平越しの八甲田連山の眺めが朝のうちはいいかも、と思って来たが、林の切れる所が無く、意外と良い展望場所は無かった。
八甲田温泉はまだ源泉の故障が直らないらしく、ぬるい方の別棟のお湯に入る。なまぬるい!
家に帰ると、子供が小学校から帰って来た。お勉強して来たのかい?おとうさんは遊んで来たよ。お友達を3人も連れて来たな。
コメント
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今年は本州の方が雪あるみたいですね。
4月の終わり頃に飛行機から見た感じも青森付近はまだ真っ白でした。
そして十勝はもう真っ黒でした。
雪の総量と、残雪の量は別で、春先の日射や気温にもよるし、夏の谷の雪渓もまたそうですね。北海道の気候はまた別なのだなあ。春合宿はまっくろか〜、それも春の十勝らしいね。
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