5歳児とゆく(どく)きのこ満載の能岳&八重山
- GPS
- 03:10
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 459m
- 下り
- 423m
コースタイム
天候 | 曇り、やや小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の整備は完璧、雨でウエット気味 |
その他周辺情報 | 秋山温泉、八重山登山口から歩けるところに送迎バス発着場あり! |
写真
感想
この夏いちばんのブーム、それはキノコ!
というくらいに、最近寝ても覚めてもキノコが頭から離れない息子。小学館のDVDつきキノコ図鑑を買い与えてからというもの、時間があれば、いや登園前の時間がないときでも読みふけり妻を激昂させること多々。
あるいは誰彼問わずカエンタケやドクツルタケの毒がどんなにひどいかを語り、微妙な反応を引き出している。
図鑑経由のうんちくを語るのは5歳男子ならよくあること、ポケモンのキャラとその必殺技を熱心に語る子も多いなかで、それがキノコなのはネイチャー好きな自分としてはうれしいけれど自分みたいな変人への道を猛然と進んでいるようでもあり喜んでよいものかわからない。
さて、このところずっと雨。満足に山登りできない週末を重ねていた。今日は雨足がかなり弱い様子……ということはだ、キノコ観察に絶好の日じゃないか。
山梨の八重山、キノコがよく生えることで知られた山だという。ほどよく低山、雨が降り出したらすぐ撤退できるのもいい。バスがたくさん出ているのもいい。ここしかない!
そんなわけでJR上野原駅からバスで15分ほど、バス停「新井」からすぐの虎丸山登山口からスタート。虎丸山・能岳・八重山と500メートル級の山3つを制覇できるルートだ。
降車ボタンをほかの乗客に押されてしまいブンむくれの息子をなだめつつバスを降りて少し歩くと、「虎丸山登山口」の道しるべ。
チャノキでできた垣根の道を通り、お墓の横を通ればすぐに森のなか。このときにバッタや本日の初キノコに出会えたことで息子はまんまるにご機嫌であった。
果たしてキノコは充分にあるのか。心配しながら踏み込んだこの森だったが、長い梅雨で得た豊富な水分のおかげか、もはやキノコパラダイスであった。多種多様なキノコがいたるところに生えている。
我々はキノコの専門家でもなんでもない。図鑑をよみふける息子のほうがキノコの知識に長けているなんて調子だから、「今回みるどんなキノコも食べない」ことを確認。
とはいえ息子はキノコ好きだが観察専門、食べられるキノコはエノキだけなので「もちろんたべないよ」。むしろ僕がヤバい、よさげなキノコを見たらアヒージョにしたくなるのだ。
ハナオチバタケ、シロキクラゲ、ゴムタケ、ドングリキンカクキン。このへんは見てすぐわかる。僕ではなく息子が。
イグチ類はイグチ類であること以外わからない。
ケショウハツ、オオミノミミブサタケ、コガネヌメリタケ、このあたりは帰ってから息子と図鑑で調べた。
クサウラベニタケぽいの、(ニセ)クロハツぽいの、ドクササコぽいの、確信が持てないけど猛毒界のファンタジスタたち。
こうしたキノコたちが次から次へと登場するのである。息子の大喜びっぷりときたら! ザトウムシにもよく出会うので、「このやまはざとうやまとなづけよう」と決意していた。
能岳への道から分岐、ロープつき急坂を登りきるとすぐに虎丸山。山頂にかみさまがいる。
能岳へは急なところもなく淡々と登れる。晴れていたらかなり見晴らしがよさそう。
八重山は能岳から少しおりて少し登れば到着。ここからは上野原の街のほうが見えるようだ。あずまやがあってお昼ごはんによさそう。
山頂標識のすぐそばにキツネノチャブクロを見つけた息子、「さすがきのこでゆうめいなやまだ!」と感動していた。
ここですれ違った(この日唯一の)ハイカーさんに、「八重山展望台にスズメバチの巣が出来てました」と教えてもらった。ありがとうございます、そっちやめときます!
雨が降ったらすぐ撤退してお昼を食べよう、と考えていたのでうめおにぎりを持ってきていない。早めにおりておそばでも食べようか。
尾根を直線的にくだっていくルートをとる。カーブたくさんの道がおそらくメインでしっかり作られている、こちらは緑深い踏み跡っぽい道。
山くだりを得意とする息子、かなりスピードをあげておりてゆく。ぼくはすべるじめんじゃなければころばないんだ、と言ってるそばからぬかるみで滑って転ぶ。うん、自分でそれだけわかってるならパパはなにも言わないよ!
ほどなくして登山口、ついで駐車場に到着。キノコをたくさんさわったので、ここのトイレでよく手を洗おう。勢いあまって駐車場で休憩していたガテン系のおじさんに快活に「こんにちはー!!」と挨拶し、「お、おうこんにちは」とたじろがれる息子、その強さパパもほしいな。
しかしここのトイレに驚くべき情報が。秋山温泉の送迎バスが、帰り使うはずだったバス停のふたつ先あたりから出ているという! 路線バスで上野原駅まで戻り、そこから秋山温泉送迎バスに乗るつもりだったが、ここからダイレクトに行けるなら最高だ。
具体的書くと……上野原駅発15:00の送迎バスが、実は14:45に「車庫前」というところから出るのだという。この情報はオフィシャルではどこにも載っていない(と思う)。
車庫前、来るときバスの車窓からみたあそこか。近い! と思い向かったのは富士急バスの営業所。そこにいらした運転手さんたちにたずねると、「あーそれ車庫前ですね! 聞いてみますね!」と秋山温泉に電話してくれた。大変申し訳ないです!! そして車庫前というのが営業所の前の道を少し進んだ左側だと案内してくれた。なんという……富士急バスは世界でいちばんよいバス会社だと思います。
と、車庫前よりさらに近く、上野原市役所の駐車場に秋山温泉のバスが待機してるのを発見! ここから出発するのだという。1番乗りでバスに乗れた息子はまたしても充足して超まんまるである。
※まとめると、八重山登山口から市役所駐車場までは約1.4キロ、くだりまたは平坦な道。14:45に秋山温泉ゆき無料送迎バスが出発するので、八重山登山口に2時過ぎにおりてきたら直接秋山温泉に行けるということ。ただしこのバスは日曜日は運行していない模様。
秋山温泉に到着、受付をしているとガチャガチャのコインがもらえた。そこで息子は「金メダル」を出し、この日は優勝となった。
露天風呂は濃厚な緑の匂い、内風呂は無加水無加温無循環無塩素。客も多くなく、これは大当たり。深さ110センチくらいのところもあって、息子はそれが楽しかったようだ。
併設のプールに入れなかったこと、お昼ごはんがおやきひとつになってしまったことが軽い心残りだが、息子にはこれ以上ないほどの最高のホリデーとなった。
帰りのバスは最前席に乗れて、駅では待ち時間にアイス。ずっと最高だね楽しかったね、と息子が言ってくれる、そんな日にしたかったので父も満足だよ。
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