5歳児とゆくもっと(どく)キノコ満載の高川山
- GPS
- 05:30
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 578m
- 下り
- 627m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ややウェット、整備は完璧 |
その他周辺情報 | より道の湯 富士急行線都留市駅から徒歩1分 超モダンで空いててもう最高 |
写真
感想
雨続きのなか、今週の土曜だけ降らないという天気予報が出ていた。
雨を避けて低山に登ったり、山自体を避けたりしていたこの頃だったから、そりゃあ高めの山をリストアップしちゃうもんです。息子もそれを楽しみにして、金曜の夜は早く眠りについていた。
果たして、土曜の朝5時。うめおにぎりを仕込むべく早起きした僕の目に飛び込んだのは、「午後から雨かも」という天気予報。
おいおいおいおい! こちとら5時起きやで、なにさらしてくれんねや!!
1日かけて登る山で、雨があってはいけない。オーケー、もう少し低い山にしよう。早出すると伝えておいた息子が6時に起きてきたが、「もうすこしねていい?」というので寝かせた。でもとうちゃんはうめおにぎり作るからな。
かくして、本日の目標は山梨県・高川山に。ここも秋にはキノコパラダイスになるとのこと、今は初夏でもこの長雨のおかげてキノコ山になっているはず。
二度寝のあと起きてきた息子に、高い山は無理だからキノコの山と温泉に行こう、と伝える。もちろんOKである。息子のツボは心得ているつもりだ。
JR初狩駅から直接アクセスできる高川山。墓地の横を通り林道を少し歩いて登山口へ。もとの登山道と新しい登山道があるが、後者に進む。
登り始めてしばらくはスギ林。スギ・ヒノキの森にキノコはあまり生えないので残念がっていると、目ざとくキノコを見つけてくる息子。すげーなお前!
登山道はスギ林と雑木林のあいだを縫ってゆく。雑木林のほうではバラエティ豊かなキノコが顔を見せている。スギ林では土中から出てきたばかりのコガネムシを息子がひたすら捕まえている。いっしょに山登りするのだという。いい迷惑だろうと思うが、すまん息子に付き合ってあげてほしい。
やがて道は男坂と女坂にわかれる。なぜ男と女かと息子が聞くので、女の人は優しいからゆるい坂にそう名付けたんじゃないかな、というと、えーでもママは……といったきり黙った息子。うん、空気を読める力があるのはよいことだよ!
ほぼ直登なハードコースだけれど、キノコと虫を探しながらだと楽しい。息子はザトウムシも旅の仲間に加え始めた。あの、ザトウムシはやめません? やめませんかそうですか。
女坂と合流したあたりのところに、威風堂々とした白キノコが! 鍔が立派でマントみたい。でも鍔があって白いキノコ、ドクツルタケさんかもしれないので触らずに進む。
ほどなく道はゆるやかになり、笹やぶに覆われた雑木林の中へ。あと少しだなと思っていると、かさの大きさ18センチぐらいのビッグキノコを発見!
イグチの仲間だねー、大きいからそっとしておこう、と言っていたけれど、かさのウラが管孔になっているか見たかった息子がかさを持ち上げたとたん、ボリンと音を立ててとれてしまった。すみません、こうなったら持っていきますね……。
巨大キノコ片手にものすごくご機嫌な息子はずんずん進んでゆき、あっという間に頂上へ。
かなり曇っているので遠くまでは見えないけれど、都留市も大月市も見渡せる360度の視界はお見事! ここで食べるうめおにぎりの美味いことといったら!
雨粒が落ちてきたので、少しあわただしいけど下山することに。コガネムシさんたち、ザトウムシさんたちとはここでバイバイになります。大変おつかれさまでした、どうかお元気で。
地図で見るに、富士急行・禾生駅へのいちばんの近道は「シラノサワコース」のようだ。さくっとおりて温泉に行こう。
と思いきやこのコース、山頂直下からロープで岩くだりするアトラクションつき! 聞いてませんでしたそんなもん!
息子の荷物を持ち、ロープをつかんで岩をくだる。息子は足を滑らせても大丈夫なようにあとからおりてくる。いちど息子の大事な採集ケースを取り落としそうになって、息子に「しっかりしてほしい」「そもそもなぜこのような道を選んだのか」などと言われる。
冷や汗をかきながら岩をおりると、雑木林の尾根道に。ところどころロープつきの急坂があるが、眺めがよい地点も多い気持ちよいコース。登りの道よりも人が少ない模様。
ニオイコベニタケやドクベニタケ、テングタケと思われる、中型のキノコがたくさん生えている。まえのやま(前回の八重山)よりおもしろいキノコがおおいねー、と息子が喜んでいる。
と、雨がふってきた。パラパラ、というよりはもう少し強い雨足だが、森の中なのでそれほど気にならない。自然ってすごいね。同じ場所に雨粒が落ちてこないのはどうして? と「その疑問はもっともだが答に困る」系の質問を投げてくる息子。
そういえば、雨でそこそこ滑る斜面も息子はうまくバランスをとって軽妙にくだってゆく。うまいねすごいね、とほめると、いくつかのワザがあるのだという。
その1、転びそうな時はあえてスピードをあげて木に捕まって止まる。その2、すべりそうなところではかかとに体重をかける。って話してたらゴロンと転んだ。派手に一回転したが、「これもワザだから」。あえて転がることでダメージを軽減するのだと。
さて、増水ぎみの沢を渡るという(パパのキモが冷えるタイプの)アトラクションのあと、道は林道になりアスファルトになって古宿集落へ。小さな峠を越して川を渡れば富士急行・禾生駅。
リサ&ガスパールのラッピング電車や京王線の古い車両、JRから乗り入れた特急富士回遊などがバンバン来るので息子は大喜び。禾生駅の駅員さんにもかわいがってもらえた。
その駅員さんにおすすめしてもらった都留市駅から歩いてすぐの「より道の湯」がキレイだし混んでないし露天風呂よくできてるし、で文句のつけどころなし。気に入りすぎた息子は絶対あがらない構えだが、魔法のことば「アイス食おうぜ」でなんとか退出。
帰りは大月から2階建てのホリデー快速ビューやまなしに乗ることができた。最高のキノコと最高の電車と最高の温泉、またしても最高の週末となり息子はまんまるに満足してくれたのだった。
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