雲取山(鴨沢→三峰)



- GPS
- 27:00
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,050m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
=====電車=====
0705 立川発 奥多摩行(4両編成)
0828 奥多摩着
=====バス=====
0835 奥多摩駅 バス停2番乗り場 鴨沢西行
0909 鴨沢、その後登山スタート
累計時間 区間時間 時刻 場所
=====5/19=====
0:00 0:00 0940 鴨沢バス停(入山)
0:25 0:25 1005 小袖乗越
1:00 0:35 1040〜1050 1050m付近
1:35 0:35 1125〜1132 堂所手前付近
2:14 0:39 1211〜1219 1350m付近
2:53 0:39 1258〜1321 七ツ石小屋(中休止、昼食)
3:34 0:41 1402〜1407 七ツ石山
4:23 0:49 1456 奥多摩小屋
4:50 0:27 1523〜1533 小雲取山手前1870m付近
5:01 0:11 1544 小雲取山
5:25 0:24 1608〜1632 雲取山
5:53 0:28 1700 雲取山荘(小屋泊)
=====5/20=====
0:00 0:00 0709 雲取山荘
1:15 1:15 0826〜0842 白岩山
1:37 0:22 0905〜0915 旧白岩小屋
1:57 0:20 0935 前白岩山
2:52 0:55 1030〜1054 お清平(中休止、軽食)
3:10 0:18 1112〜1116 霧藻ヶ峰
4:29 1:19 1235 三峰神社駐車場上の鳥居(下山)
天候 | 5/19 晴のち曇 5/20 雲のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
奥多摩駅からバス 0828 奥多摩駅着 ※4両編成の列車の場合、奥多摩駅ホームでは右側のドアが開く 前から2両目の、前から2番目のドアと3番目のドアが出口階段に最寄。 降車にもたつくと、大混雑になってバスの乗車が遅れるので、要注意。 0835 奥多摩駅発 鴨沢西行 0909 鴨沢着 【復路】 三峰神社バス停から西武秩父駅行きバス 西武秩父駅で、レッドアロー号に接続している。 休日は1日5本、平日は3本しかないので注意! 休日は、13時45分を逃すと、次は15時45分まで来ない。 本数が少ない上、奥多摩駅と違った増発がないので、座れない覚悟が必要。 九十九折の下り坂を走るので、仕方がないが乗り心地は最悪で、 登山後の身体にはかなりのダメージがある。 http://www.mitsuminejinja.or.jp/koutsu/index.htm |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.鴨沢〜堂所 登山ポストは、バス停向かいのトイレの脇の階段を上がったところにあります。 緩やかで、長い登り。 難しいところはありません。水場付近が若干ぬかるんでいる程度です。 2.堂所〜七ツ石小屋〜石尾根取付 長くダラダラとした傾斜のきつい登りで、消耗しやすい箇所です。 七ツ石山を経由しないのであれば、七ツ石小屋を通らずに、 巻いてブナ坂へ直行できます。(が、奥多摩小屋まで水場とトイレがありません) 七ツ石小屋からも、七ツ石山を通らずにブナ坂へ迂回する巻き道があります。 七ツ石小屋で給水ができます(無料)。トイレもあります(利用料100円)。 3.石尾根取付〜七ツ石山〜ブナ坂 短い距離ですが、七ツ石山まで一気に登り、七ツ石山から一気に下がります。 展望は良いので、遠回りして登る価値はあると思いますが、 鴨沢からくる登山者の多くは、七ツ石小屋から巻き道へ下るか、 七ツ石小屋へ寄らずに巻いてブナ坂へ直行していくので、 知名度の割には登山者が多くありません。 4.ブナ坂〜奥多摩小屋 緩やかな登り、あるいは平坦なルート。特記事項はありません。 5.奥多摩小屋〜雲取山 奥多摩小屋から急登が3回続きます。 特に、2度目の急登は距離が長く、鴨沢からの長い登りで消耗した身体に堪えます。 2度目の急登後が、小雲取山です。 最後の急登は、距離が短く、すぐ前に雲取避難小屋が見えているので、 気分的には割と楽かもしれません。 避難小屋から2分ほど上がったところが、雲取山頂です。 雲取避難小屋、雲取山頂はケータイ電波が入ります(DoCoMo)。 6.雲取山〜雲取山荘 樹林帯の急な下りです。木の根が多く、足場はあまりよくないので、足元注意です。 雲取山荘内は、DoCoMoは電波良好、auは微弱、ソフトバンクは完全圏外。 山荘外は3キャリアとも圏外です。山荘内にその旨を記した貼り紙があります。 7.雲取山荘〜大ダワ〜白岩山 大ダワへの下りは、女坂からのほうが距離が長いですが、下りやすいです。 (男坂は、距離は短いですが、急です) 白岩山までは、斜面の中腹を巻くようにして、じわじわと標高を上げます。 8.白岩山〜旧白岩小屋〜前白岩山 かなり急な下りで、やや痩せているところがあります。 旧白岩小屋前には、トイレがあります。 利用料金箱がありますが、紙はありません。 また、「山と高原地図」の本年版には、水場の表記があり、 小屋前に道標も出ていますが、3分ほど歩いたところに引いてあるホースからは、 水は出ていませんでした。もっと奥なのかもしれません。 小屋から前白岩山までは、特記すべき事項はありません。 9.前白岩山〜お清平 急な下りで、段差が多く、木の根が足元を覆っているところも少なくありませんが、 ルートそのものはしっかりしています。 10.お清平〜霧藻ヶ峰 やや急な登りですが、長続きしません。 地形図では、霧藻ヶ峰の西側の小ピーク(霧藻ヶ峰より標高が高い)を登ってから、 霧藻ヶ峰側に向かっていますが、実際には小ピークを南側から巻きます。 11.霧藻ヶ峰〜炭焼平〜三峰神社登山口 しばらくは、九十九折の急な下り坂ですが、やがて平らになります。 そこからは緩やかに下っていくだけで、危険個所はありません。 【温泉】 三峰神社興雲閣 下山地鳥居から約10分、三峰神社境内の最奥にあるホテル。 入浴料500円、10時半〜19時。タオル100円。 http://www.mitsuminejinja.or.jp/kounkaku/onsen/index.htm |
ファイル |
(更新時刻:2012/05/22 00:24)
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写真
感想
体力も、経験も、それぞれが異なる男女4人でパーティを組み、
雲取山を南北に縦走しました。
ぼく自身は、3月に雲取山に登りましたが、
(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-173479.html)
そのときにはまだ雪が残り、周囲は深い霧に包まれていて、
石尾根からの眺望もまったくない状態でした。
今回は天気がよく、雪も完全に溶けて初夏を思わせる陽気で、
多くの登山者が列をなして鴨沢から入山していきました。
怪我からの復帰後、初めての宿泊を伴う登山ですが、
コースタイムが短く、ソロであれば日帰り行程であり、
その上、前半は2か月前にたどったルートそのものなので、
気分的にはかなり楽でした。
パーティとしては、メンバの1人が登山の経験が非常に少なく、
2000m以上の登山、5時間以上のコースタイム下における山行が初だったので、
その点が不安でした。
七ツ石小屋の少し手前で、そのひとが少し遅れ出していたので、
その時点で早めに手を打てばよかったのですが、
石尾根の稜線に出るあたりまで対策を講じなかったために、
(ダブルストックの貸与、空荷にする)
パーティとしての行動速度がかなり低下してしまった上、
以後のメンバ間の速度調整があまりうまくいかず、
ペースを乱してしまったのが、まず大きな反省点でした。
ぼくにとって、宿泊を伴う4人パーティは、
個人山行においては事実上初めてで、
計画から行動までのすべての統率を請け負ったのですが、
個人個人の力量や山に対する考え方の違いもあり、
いろいろな点で難しさを感じました。
それでも、経験が少ないメンバは最後まで弱音を吐くことなく頑張り抜き、
コースタイムよりも僅かに短い時間で行動できました。
雲取山は、その頂上を境に、鴨沢側と三峰側で、
全く違う顔を見せるのはご存じのとおりですが、
雲取山荘を訪れたのは28年ぶりだったためか、
三峰側に下りた瞬間の様相の違いには、結構面喰いました。
山荘は、200名定員の中、270名宿泊という、超大盛況。
ぼくたちも、8畳ほどの部屋に13人が詰め込まれましたが、
北アの最盛期の混雑に比べれば、手足を伸ばして寝られる分、ずっとマシでした。
(廊下まで溢れかえったり、ひどいときには横にすらなれないことも)
しかし、前から噂には聞いていたのですが、雲取山荘の布団は羽毛だったため、
どうにもこうにも暑苦しくて、眠りが浅くなったのには参りました。
2日目は、3時半ごろに起床して、朝食前に空荷で雲取山に登り返し、
ご来光を見に行きました。
あいにくの曇り空でしたが、東の地平線から太陽が出るところだけは晴れており、
はっきりと太陽の形を拝むことができました。
この日は三峰側に下るだけで、コースタイムも非常に短いので、
朝はゆっくりと7時過ぎに出発。
割合アップダウンが激しいルートではありましたが、
初日よりも体力の消耗は少なく、初日にアゴを出してしまったメンバも、
この日は割合調子が良さそうで、ダブルストックは貸与しましたが、
荷物は最後まで自分で持つことができました。
三峰側はぼくも初めてですが、
鴨沢側の象徴たる、石尾根の明るく開けた稜線の姿をイメージすると、
本当に同じ山域とは思えない、ひっそりとした深い山容です。
台風の影響か、ところどころで倒木やら木の立ち枯れがあり、
やや殺風景なところもありますが、
ある程度下ってくると、素晴らしい新緑の青が覆っています。
秋になれば、さぞ素晴らしい紅葉を見せてくれることでしょう。
正午過ぎに下山後は、近くのホテルで入浴して帰還。
初日はどうなるかと肝を冷やしましたが、
最後はメンバ皆、元気に下りました。
余談ですが、情報によると、雲取山荘の5/20の宿泊は、
5/19の270名を上回るほどの混雑だそうです。
その理由は・・・、そう、金環日食観測のためです。
天気予報は曇でしたが、果たしてみなさん、日食を観測できたでしょうか。
さて、今回の山行、登山としてはもちろん楽しいものでしたが、
パーティ山行という観点からすると、反省点や難しい点が多くありました。
やはり2000mクラスになると、経験者とそうでないひとの差というものが、
厳然たるものとして出てくるものです。
ソロ山行が長かったぼくとしては、
その部分の配慮が欠けていたと反省していると共に、
メンバ間の雰囲気づくりの難しさも痛感しました。
脚の問題は、今回も特に出ませんでしたし、
膝に負荷がかかりにくい、正しい脚の運び方も、
体感的に1ステップ上の段階に達したような気がします。
この調子で、月1回程度の歩荷トレーニングをしつつ、
夏には北アなどのヴァリエーションルートへの復帰を目論んでいます。
こんばんは、motchさん。
CLお疲れ様でした
富士山盛りという頼み方を知りませんでしたが、雲取では常識なのですか?
知っていれば、おかわり2回で済んだのですが(爆
それにしても、ものすごい繁盛していますね>雲取山荘
きっとテン場も凄いことになっていたのではないでしょうか。
混雑ぶりを聞いてしまうと、次回は平日or来冬という感じになってしまいそうです
1955さん、こんばんは。
ソロを専らとしたきたこともありますが、
男女2人ずつ、1人はほぼ初心者という点でも
リーダの難しさを痛感しました。
まだまだこれからですね。
「富士山盛り」は、常識というわけではないようですが、
雲取山荘のスタッフは、そういうアドリブに対して鷹揚なようで、
口コミでそんな話を聞きました。
「槍ヶ岳盛り」とか言うと、槍みたいに細長く大盛りにするのでしょうか。
是非次回の訪荘時にお試しください(笑)
テン場は、わたしたちが出発した時間が遅かったので、
テントの数が減っていましたが、
早朝、山荘の前をかなりのひとびとが通り過ぎて行ったので、
すごいことになっていたと思われます。
北アに比べれば、大して窮屈ではありませんけれども、
お子さん連れとかであれば、平日、あるいは秋以降のほうがいいかもしれませんね。
わたしは、今秋に三峰側から再訪して、
そのまま奥秩父稜線を縦走しようかな、と構想しています。
motchさん、こんばんは。
関東平野の山荘デビューに雲取山を選んで企画していた時に、
motchさんの山行記録を拝見し、モデルルートにさせて頂く事にしました
鴨沢から入って、三峰側に下りたいなぁ〜〜と思ってたので、ホントにぴったりのモデルで
景色やくだらない話で盛り上がりながらの、ゆっくりペースの私たちは、コースタイムも同じくらいでした。
motchさん方が行かれた翌週の日曜〜月曜だったので、混雑はそれほどでもなく、山荘での時間もとても楽しめました。
また違う季節に、違うルートで、縦走したいなぁと、キモチが膨らむ一方です
本当に参考になりました、どうもありがとうございました
coconutsさん、初めまして。こんばんは。
拙レコをご参照いただき、ありがとうございます。
わたし自身も、前々から鴨沢〜三峰を縦走したかったのですが、
今回のレコが、別の方々の山行のご参照になったのであれば、
大変にうれしいです。
また、ご報告いただき、ありがとうございました!
山荘の混雑っぷりも、まあそれはそれで面白かったです
もともと、テン泊ソロ縦走がわたしの主流なもので、
スリッパで埋め尽くされた廊下の様は、
ある意味槍ヶ岳のように圧倒されましたね(笑)
秋の三峰からのルートは、紅葉が大変に素晴らしいそうです。
実際、三峰〜霧藻ヶ峰は、葉が色づく樹が多くあり、
考えただけでもワクワクします。
いろんな場所、いろんな季節、いろんな心境で登ると、
そのたびにいろいろな顔を見せてくれるのが、お山ですからね
これからも、お互いによいお山に巡り会えますよう。
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