ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1930903
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

幌尻岳 - 日本百名山百座目登頂

2019年07月15日(月) ~ 2019年07月16日(火)
 - 拍手
chappybabo その他1人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
17:08
距離
30.4km
登り
1,899m
下り
1,891m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:23
休憩
0:10
合計
4:33
5:04
36
5:40
5:40
92
7:12
7:22
135
2日目
山行
9:54
休憩
1:56
合計
11:50
4:18
89
5:47
5:47
103
7:38
8:16
4
9:37
9:44
45
10:29
11:31
142
13:53
14:00
92
15:32
15:32
36
初日は張り詰めた緊張感からか、取水施設までの林道はあっという間に到着した感じでした。渡渉中、水温は快適。少々緊張した2回目のへつりを超えると、あとは水遊びのように楽しめました。沢を横断した回数は合計17回です。
天候 曇り時々霧雨
晴れ間の予報でも早朝の数時間のみで、あとは曇天でした。
大雨にはならず、増水もありませんでした。
過去天気図(気象庁) 2019年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
第二ゲートまでとよぬか山荘4時発のバスにて移動
コース状況/
危険箇所等
額平川水量は膝辺りまで
二回目のへつりは鎖がないため慌てず慎重に!!! 
また、数メートル程の鎖の中間を固定するハーケンが簡単に抜けた。そこも慎重に!!!
その他周辺情報 幌尻山荘のトイレにトイレットペーパーはありません。持参の事
とよぬか山荘宿泊中に「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」、「日高山脈博物館」を観光
7月11日大洗出航、翌12日苫小牧入港
7月11日大洗出航、翌12日苫小牧入港
とよぬか山荘に12~14日まで雨のため停滞
水溜りに鏡映しのとよぬか山荘、山荘前にはグミの実がなっています。
停滞の3日間、入山される皆さんもいました。
我々はひたすら晴天待ち・・・、が結局は15日早朝に陽が射した以外は終始曇天でした。
1
とよぬか山荘に12~14日まで雨のため停滞
水溜りに鏡映しのとよぬか山荘、山荘前にはグミの実がなっています。
停滞の3日間、入山される皆さんもいました。
我々はひたすら晴天待ち・・・、が結局は15日早朝に陽が射した以外は終始曇天でした。
15日早朝、4時発の送迎バスに乗り込み入山
45分程で第二ゲートに到着
トイレがあります。
奥幌尻橋はここからさらに先ににあります。
1
15日早朝、4時発の送迎バスに乗り込み入山
45分程で第二ゲートに到着
トイレがあります。
奥幌尻橋はここからさらに先ににあります。
約7kmの林道
林道からは遥か下方に額平川を見おろします。
途中分岐がありましたが、道標もあり迷うことはありません。
約7kmの林道
林道からは遥か下方に額平川を見おろします。
途中分岐がありましたが、道標もあり迷うことはありません。
同行のNさんと雑談しているうちに、北海道電力取水施設に到着
ここから山道です。さらに登山靴で進みます。
1
同行のNさんと雑談しているうちに、北海道電力取水施設に到着
ここから山道です。さらに登山靴で進みます。
右岸の山道を進みます。この日の水量は問題ないようです。
右岸の山道を進みます。この日の水量は問題ないようです。
このハシゴを越えると、・・・
このハシゴを越えると、・・・
一回目のへつりです。ここは鎖があります。
1
一回目のへつりです。ここは鎖があります。
へつりの先の岩上に水溜りがあります。
へつりの先の岩上に水溜りがあります。
サンショウウオ発見
2
サンショウウオ発見
さらに鎖場
キノコ発見
二回目のへつり
鎖のないところは慎重にいきます。
鎖を固定するハーケンが抜けているところがありました。
二回目のへつり
鎖のないところは慎重にいきます。
鎖を固定するハーケンが抜けているところがありました。
へつりを越えてさらに右岸を進みます。
へつりを越えてさらに右岸を進みます。
いよいよ渡渉の始まり。地下足袋に履き替えます。
いよいよ渡渉の始まり。地下足袋に履き替えます。
はじめは左岸に渡ります。
水温は程よい冷たさです。
はじめは左岸に渡ります。
水温は程よい冷たさです。
四の沢との合流点まできました。
四の沢との合流点まできました。
橋を渡ると左側に豪快な不老の滝が現われます。
橋を渡ると左側に豪快な不老の滝が現われます。
左岸を進みます。鎖がありますが、水量は少なく使うことはありませんでした。
左岸を進みます。鎖がありますが、水量は少なく使うことはありませんでした。
左岸のへつりを行くと
左岸のへつりを行くと
ハシゴが現われます。
ハシゴが現われます。
右岸に渡り
左岸に渡り
じゃぼじゃぼ進みます。
じゃぼじゃぼ進みます。
気持ちいい〜
もう余裕です。
流れはゆるやか
疲れを感じることなく
疲れを感じることなく
蟹歩きで
テープを辿ります。
テープを辿ります。
右岸の山道に出ました。
右岸の山道に出ました。
すると・・・幌尻山荘が見えてきました。
すると・・・幌尻山荘が見えてきました。
山荘前の最後の渡渉
山荘前の最後の渡渉
幌尻山荘到着です。
幌尻山荘到着です。
山荘の窓から見える渡渉目安石
山荘の窓から見える渡渉目安石
水没すると、下流では深いところで胸まで来るということです。
水没すると、下流では深いところで胸まで来るということです。
16日午前4時
いよいよ山頂アタックです。
16日午前4時
いよいよ山頂アタックです。
コバイケイソウ
ゼンレイカ
稜線はガスの中
北カールを見下ろします。
北カールを見下ろします。
稜線が一瞬現われました。
稜線が一瞬現われました。
チングルマ
輝く北カール
この日一番の絶景
この日一番の絶景
雪渓が僅かに残っています。
雪渓が僅かに残っています。
チングルマの群生
チングルマの群生
ミヤマアズマギク
ミヤマアズマギク
新冠コースとの分岐
頂上まであと10分程
新冠コースは昨年の崖崩れのため、さすがにこちらからの登山者はいないようです。
新冠コースとの分岐
頂上まであと10分程
新冠コースは昨年の崖崩れのため、さすがにこちらからの登山者はいないようです。
やりました。幌尻岳2,052m山頂です!!!
誰もいません。山頂独占です。
やりました。幌尻岳2,052m山頂です!!!
誰もいません。山頂独占です。
百名山登頂オリジナルTシャツで記念撮影
7
百名山登頂オリジナルTシャツで記念撮影
山頂全景
山頂標識裏には幌尻岳について解説されています。
アイヌの人達はポロ・シリ(大きな山)と呼び、日高路の霊山ということです。
展望無しということで、下山を決定
山頂標識裏には幌尻岳について解説されています。
アイヌの人達はポロ・シリ(大きな山)と呼び、日高路の霊山ということです。
展望無しということで、下山を決定
稜線のお花畑に癒されます。
稜線のお花畑に癒されます。
NHK 4K撮影隊の皆様(後方)
1
NHK 4K撮影隊の皆様(後方)
北カールに山親爺がいたとのことでしたが、姿はみられませんでした。
1
北カールに山親爺がいたとのことでしたが、姿はみられませんでした。
チシマフウロ
ハクサンチドリ
命の泉
この後、山荘を経て一気に第二ゲートまで下山しました。
命の泉
この後、山荘を経て一気に第二ゲートまで下山しました。
後日、登別熊牧場へ
山で会わなくてよかった。
Good Bye !!!
4
後日、登別熊牧場へ
山で会わなくてよかった。
Good Bye !!!

装備

個人装備
ヘッドランプ レインウェア 防寒着(フリース ダウン) 手袋 帽子 タオル1枚 着替え(靴下 地図 磁石 水(500mlペットボトルx3本) 行動・非常食(ドライフルーツ カシューナッツ チョコレート 羊羹 ストック 食料(朝1食 昼2食)+予備2食) スマホ(ラジオ) 財布 サングラス ザックカバー ヘッドライト ロールペーパー 医薬品パック ツェルト バーナー+ガスカートリッジ コッフェル2 熊撃退スプレー バッテリー 細引き GPS ガベッジバック(ビニール袋)

感想

日本百名山百座目は、北海道日高山脈幌尻岳
北海道の百名山では唯一山中泊が求められ、ヤマレコ山行記録によると余裕を持った行程で山中山荘2泊とあります。
北海道山行は、過去2年間会社夏季休暇中の8月盆休みを当てていたのですが、どうも天候に恵まれず、雨中決行も余儀なくされてきました。そこで、今回は百名山オーラスということで、月を変えた7月に連続休暇をとり、とよぬか山荘で好天を待つことに
はたしてその結果は・・・残念ながら天気予報はコロコロ変化し、しかも当たらず、またも曇天、これがここ数年の北海道の天気傾向なのか???
今回、額平川渡渉時の水量は、深いところでも膝くらいまででした。今年は融雪が早かったとのことです。また、地元の沢釣り好きの方のお話しでは、雨で増水しても水が引けるのは案外早いとのことでした。幌尻山荘管理人さんは山荘窓から水量を監視されていて、沢中央に位置する通称「渡渉安全目安石」の水没具合で渡渉可能かを判断されるそうです。完全水没で深いところで胸辺りまでくるらしいです。
7月15日4時、送迎バスには我々の他に4-5名程でした。その中にヤマハバイクで北海道周遊されているお兄さんと意気投合し、山中ご一緒することになりました。
お兄さんとのおしゃべりで、始めの約7kmの林道歩きはあっという間に終わり、緊張の渡渉の後、昼前には幌尻山荘に到着し、山荘前の青いビニールシート上に寝っ転がって、うだうだ昼寝などしておりました。
その間、山荘前にテン泊のNHK4K撮影隊、NHK日本百名山出演のガイドさん率いるパーティ、百名山5巡目の熟練トレッカーさんなど、この世界ならではの皆様をお見かけしました。NHK撮影隊の食料・機材ボッカの笑顔のお兄さんは額平川を3往復!!!お疲れ様でした。
翌16日は早朝より頂上を目指し、七つ沼カールの絶景を期待していたのですが、やはりガスの中、展望無し、この季節に咲き乱れる可憐な高山植物のみが救いデシタ。
NHK部隊もガスを避け、稜線上で見通しのある個所にとどまっての撮影のようです。
山頂は私とパートナーで独占!!! 他に誰も来ない。居ない。風もない。静穏なガスの中で、百名山完登Tシャツで記念撮影!!! FBで登頂報告
展望のない七つ沼カールはあきらめました。
翌日の天気予報も芳しくないことを確認し、第二ゲートまで一気に下山することに決定。下山時の渡渉は勝手がわかっていたせいか、あっという間に取水口まで到着。長いロードの後、送迎バスでギンギンに冷えた祝杯のビールにありつけました。(500mlが欲しかった。)
幌尻山荘管理人のIさんは仕事の合間に我々の雑談に耳を傾け、山荘にまつわる興味深い想い出話しをいただきました。大変お世話になりました。ありがとうございます。
また、とよぬか山荘の皆様には再三の予定変更、最終日の夕食にも対応していただきありがとうございました。
さて、北海道ではこれで11座(百名山9座+樽前山、富良野岳)に登ったわけですが、幸いにも山親爺とお会いする機会はとうとうありませんでした。そこで、フェリー乗船時間前に登別熊牧場まで足を延ばし、実体を観てきました。柵の向こうの山親爺は愛嬌よく手を振っていましたが、そのサイズは私の顔がすっぽり収まる大きさ。一撃で吹っ飛ばされそうな感じです。
山中では熊鈴、小型ラジオ、そして熊スプレーを携帯していましたが、出会いがなくてよかったです。
幌尻岳は、百名山の最も記憶に残る山旅になりました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:966人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 日高山脈 [日帰り]
幌尻岳(額平川)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら