高野山・町石道を登る
- GPS
- 07:22
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,614m
- 下り
- 873m
コースタイム
天候 | 小雨がぱらつく |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:高野山駅 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
2019年7月13日(土)に,友人と高野山の町石道を歩いて高野山に行ってみた。初めて歩いたが,なかなか歩きやすい道だった。
今回も前回同様高野山なので,南海難波駅 7:00 発の橋本行急行にした。橋本駅で極楽橋行の各駅停車に乗り換えた。これも前回と同じ電車だった。今回は極楽橋駅まで行かずに九度山駅で下りたので,8時過ぎに電車を降りることができた。九度山駅からは町石道の始点(終点?)となる慈尊院を目指した。途中,道の駅柿の郷くどやまでトイレに寄っておいた。そこから少し歩くと慈尊院だった。慈尊院のすぐ南に丹生官省符神社がある。慈尊院から丹生官省符神社へは長い階段があるが,その途中の右側に最初の町石である180町石があった。そこから,ひたすら続く町石探しが始まった。
丹生官省符神社を出るとすぐに179町石があった。その先しばらくは簡単に町石を見つけることができた。その辺りでは柿畑の中を行くので,コンクリート舗装された道を歩いて行った。途中,急斜面のコンクリート舗装道が苔むしていて,滑りやすくで歩きにくかった。その先の168町石までは順調に見つけられたが,167町石がすぐには見つからなかった。168町石から 200m ぐらい進んだ辺りに町石があったが,雑草が周りにあって何町石かがわからなかった。仕方ないので,167町石を探しに戻ってみたが,168町石まで戻っても167町石を見つけることができなかった。どうしようもないので,諦めて何町石かわからない町石から更に先に進んでみた。すると次に出てきたのが 166町石だった。と言うことは,何町石かわからなかったのが 167町石だったみたい。
その後は比較的順調に町石を見つけることができた。その辺りまではずっとコンクリート舗装だったが,162町石を過ぎると舗装が途切れて普通の登山道になった。そこからもう少し上りが続いた。萱蒔石をすぎてさらに行くと雨引山への分岐があった。町石道は雨引山の山頂は迂回して進んでいった。その辺りから傾斜が緩やかになり,しばらくほぼ横移動という感じの道になった(途中,少し登ったりもしたけど…)。町石は基本的に道の山側に建ててあった。登山道のすぐそばにあるのはわかりやすかったが,少し高いところにある町石は見つけにくかった。特に雑草がたくさんある所にある町石は見つけるのに苦労した。また,町石に書いてある町は漢数字だったのだが,そのフォントが読みにくくて困った。「五」と「三」の区別をつけにくかったし,「八」,「七」,「六」も読みにくかった。
144町石付近でトレランの団体さんに抜かれた。どうやら九度山駅で一緒に下りたメンバーとその後で合流したメンバーみたいだった。さすがに走っていくトレランの人達はあっという間に見えなくなった。でも,その先の六本杉で休憩してる所に追いついた。136町石付近が六本杉という場所だった。そこからは丹生都比売神社に行けるみたいだった。しかし,今回は天気がいつ崩れるかわからない状況だったので,丹生都比売神社は今度にすることにした。でも,いつ行けるんやろ?? 六本杉でトレラン軍団を見送ってから我々も出発した。この辺りはずーっと木立の中を歩くので,少しぐらい雨が降ってもレインウェアは不要だった。むしろ,蒸し暑くて汗をかいたので,それで濡れる方がひどかった。
六本杉からすこし行くと 124町石付近に上古沢駅への分岐があった。そこは古峠という場所だった。そこから少し行くと東屋があった。そこは丹生都比売神社がある天野という集落がよく見える場所だった。しかし,その東屋にはアシナガバチっぽい蜂の巣があって,あまりゆっくりできなかった。その東屋のすぐ向こうに石の鳥居が2個並んで建ってるところがあった。そこは二ツ鳥居という場所だった。そのそばからも上古沢駅に行けるみたいだった。二ツ鳥居の少し先を行くと 114町石過ぎでゴルフ場のそばに出た。そこは紀伊高原ゴルフクラブ(GC)というゴルフ場だった。ゴルフ場のそばに来るとすぐに神田地蔵堂があった。その辺りは少し開けた感じがした。
紀伊高原GCは94町石付近まで続いていた。途中89町石が見つけにくかった。ちょうど立木と並んだ感じで見えにくかった。その先で湿地の横を行き,86町石があるとそこが笠木峠だった。笠木峠からは笠木の集落を通って,やっぱり上古沢駅に行けるみたい。距離は長くなってたけど…。笠木峠から少し登っていくが,85町石が草に隠れてすごく見つけにくかった。やがて下り始めるとそのまま一気に下り,60町石手前で車道に合流した。そこは矢立の交差点のすぐ近くだった。近くに公衆トイレがあったので寄っておいた。また,60町石は車道沿いに建っていた。
矢立からは再び高度を上げていく。コンクリート舗装の道を行くとすぐに登山道になった。その辺りに59町石とお地蔵さんが並んでいた。さらに進み,58町石があったと思ったら,その先は本格的に登山道に戻った。ぐいぐい高度を上げる右に57町石があり,さらに登ると56町石があった。56町石はかなり高い場所にあり,一度見落としてすぐに戻って町石を確認した。その先は傾斜はきつくなかったが,山肌に沿って右に左に同じような風景が何度も続いた。やがて41町石をすぎると車道と交差し,渡った先に40町石があった。その先,登山道は車道を左に見ながら進むが,39町石から37町石までは車道沿いに建っていた。どうやら昔の町石道に沿って車道が作られたみたい。それで町石道は山肌をショートカットするようにつけ直されたみだいだった。今回は町石を記録しながら歩いているので,一度車道を37町石まで歩き,40町石まで引き返してから町石道を進んでみた。
37町石から先は再び普通の登山道が続く。すぐ近くの36町石のそばに四里石があった。一里石は 144町石付近に,二里石は 108町石付近にあった。36町石ごとに一里石があった。三里石は 72町石付近にあったはずだけど見落としてしまったみたい…。その先は大門まで普通の登山道がずっと続く区間だった。町石もほとんどが見つけやすい場所にあった。27町石辺りからは沢沿いを行き,何箇所も木の橋がかけてあった。その辺りまで来るとさすがに疲れが出てきて,風景や道の様子を撮影する気力もなくなり,ただひたすら町石を記録して先に進んだ。その辺りでは,大門辺りで5町と思っていたので,20町石をすぎた辺りで残り15町と思っていた。しかし,9町石をすぎるとなかなか8町石が見つからなかった。すぐ近くを歩いていた人がいたので聞いてみると,8町石は大門のそばにあるみたいだった。なので,とりあえず大門まで頑張って登った。大門に着いたのは午後2時すぎだった。
大門まではずっと木立の中だったので,雨は全然気にならなかった。しかし,大門まで来て木立がなくなると,結構雨が降っていた。木立って偉いなぁ…。そこで,とりあえず大門の下に行き,ザックにカバーをつけると同時に,折り畳み傘を取り出しておいた。その先は舗装路なので傘が便利だと思ったから。雨対策をしてから,大門そばにある8町石,7町石を記録しに行った。さらに,前回の女人道の時に撮るのをぬかっていた5番と6番の標識を撮っておいた。大門そばの公衆トイレで休憩した後,6町石の写真を撮った後で先に進んだ。高野山ではあじさいが綺麗に咲いていた。一つの木に咲いてるあじさいの色が揃っていてきれいだった。
大門から町石道のゴールになる中門を目指して歩いた。大門の先ですぐに5町石,4町石を見つけることができた。その先に角濱というごま豆腐屋があったので,そこでお土産を買おうと思って寄ってみた。すると生のごま豆腐が食べられる,とあったので,休憩をかねてごま豆腐を食べてみた。なかなか濃厚なお味で美味しかった。ごま豆腐の後はゴールの中門を目指した。3町石は信号のある交差点に建っていた。その先歩いていくと気づいたら「町石の最初はこちら」みたいな標識があった。 あれ?2番は?
実は2町石はこちらという標識もあった。最後だったので気が抜けていたみたい。それに町石は車道沿いじゃなくて,柵の向こう側にあった。そりゃわかりにくいわ。とりあえず柵のそばまで行って記録しておいた。1町石も同じように柵の向こうに建っていた。それを記録してやっと全部の町石の写真を撮ることができた。いやぁ,よかったよかった。その後,中門から壇上伽藍を見学してみた。壇上伽藍では,まず六角経蔵で経蔵を一周回した。それは一周回すと「一切経」を読経した功徳が得られるらしい。そこでとりあえず六角経蔵を一周まわしておいた。 友人は信心深くないから,と言って回さなかった。その後,金堂や根本大塔を眺め,不動堂前を歩き,そのまま金剛峯寺前まで行った。今回は歩いて上がってきたので,その辺りでかなり疲れてしまっていた。そこで,金剛峯寺前からバスに乗って高野山駅まで戻ることにした。雨も降っていたし…。いやぁ,お疲れさまでした。
バスは5分ぐらいできた。バスで高野山駅まで行ったが,バス代は金剛峯寺前から高野山駅までは290円だった。交通系のICカードが使えず,両替が必要で支払いは少し手間取ってしまった。高野山駅に行くと,すぐに下りのケーブルカーが出るみたいだったので,改札を通って中に入った。ケーブルカーは5分ほどで極楽橋駅まで下った。 そのまま各駅停車+急行で難波まで帰ってもよかったが,歩いて登ったご褒美と思って特急券代を払って,特急こうや号で難波まで帰ることにした。途中橋本駅で5分以上止まっていたので,言うほど早くはなかったけど,乗り換え無しで難波まで行けてすごくラクだった。その後,梅田で反省会をして帰路についた。
今回は,高野山の町石道を歩いてみた。思ったよりも蒸し暑くて多少へばってしまったが,なかなかいい経験になったと思う。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する