都道府県最高峰の旅(京都府最高点・皆子山:平バス停より往復、還来神社へ)
- GPS
- 04:37
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 737m
- 下り
- 967m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:32
天候 | 晴れのち昼前より時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)還来神社前よりバスにて堅田駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
837mピークから940mピークの間の尾根道、倒木等でやや道形不明瞭の区間あり、境界標などを拾いつつ、尾根を外さぬよう歩くべし |
写真
感想
日本300名山、日本海→太平洋足跡繋ぎの次なるターゲットとして、かねてより秘かに目を付けていた「都道府県最高峰」計43座の踏破。東北日本は名山巡りの副産物?で既にコンプリートに近い状況ながら、近畿・西日本は地味で名前を聞いたこともない山も複数あり(スイマセン…)、手始めに関西出張の帰途、休日出勤の代休取り、京都府最高峰の皆子山にチャレンジすることに。
小生的には勝手に300名山で踏破済みの比叡山か愛宕山あたりだろうと思い込んでいたところ、意外にも滋賀との県境、比叡・鞍馬山系と比良山系の端境ゾーンに地味に聳えるこの山が、天下の京都府ナンバー1の栄誉に輝いていることを知り、俄然興味が湧きました。とはいえ、寺社仏閣のネームバリューもあって結構メジャーな比叡山や鞍馬山に比してアクセスも相当に不便。京都市外れの出町柳からのバスは週末のみ、平日は湖西線の堅田から1日僅か2往復のローカルバスを掴まえ、帰りは適当なバス便がないため、峠のトンネルを越えて麓の街のバス停まで歩かねばならぬというマイナーぶりです。当然のように、登山口の平(だいら)バス停で下りたのは小生ただ一人、山で出会ったのは毒ヘビ1匹とセミ、山鳥多数という「人跡未踏」のコースでした。
下界は梅雨明けの酷暑の中ながら、登りはひたすら植林や灌木の樹林帯で直射日光は避けられ、快適につづら折れのルートを登り詰めます。東海上に台風のタマゴ接近中ということで適度に風もあり、途中の小ピークからは緩やかな尾根のトレイルを辿ると、登山口から実質1時間半で「京都府最高峰」の標識が鈴なり状態の山頂到着。頂上は樹林に囲まれ展望は今一つながら、手前の露岩ピークからは琵琶湖とこれをグルリ取り巻く比叡山に連なる山々の大展望が得られます。台風接近で心配されたにわか雨にも降られず、下山路でも時折夏の日が照りつける中、実質往復2時間半で快調に登山口へ下り立ちます。
…と、ここまでは至極順調。しかし、この日の本当の試練はここから峠を越えた麓のバス停までの車道歩きでした。まずは現代版「鯖街道」で交通量が多い割に路肩が狭く、照り返しもキツい国道の厳しい登り。途中、峠の手前では小洒落た料理屋なども現れ、一瞬期待を抱かせますが、ジュースの自動販売機はおろか、店内で尋ねてもドリンク類は出していない由。ガッカリしつつも更に歩を進めると、いよいよ最大の難所、約700mの花折トンネルに突入。一応、道の両側に人間一人分の幅の一段高くなった歩行者用側道はあり、照明もしっかり点いていて通過に支障はないものの、やはり轟音を上げてスピード上げ接近してくる自動車(特に大型トラックやダンプ)は結構な恐怖です。ドライバーさんにとっても、ハイカーも殆ど見ないこの山域で、国道のトンネルをトボトボ歩く怪しい登山者に″亡霊″を見たと錯覚され、事故など起こされてはかないません。そこで、一応背後から車が近付いてくるたびに立ち止まって安全を確認し、やり過ごすようにしながら、何とか恐怖の12分間のトンネル歩きを終え、ホッと一息…。
ここからは下り一辺倒の道、人里も近付いてジュースなど飲みながらノンビリ下ろう、と気を緩めたのも束の間、二区間連続での大きなヘアピンが現れます。すぐ足下には折れ曲がった先の道路も見え、赤テープらしきものも路肩に出現して「ショートカットの虫」がムラムラと頭をもたげます。結局、2区間とも藪を突破し、腕に引っかき傷を作りながら何とか近道に成功。やがて人家も現れて、さあ今度こそジュースの販売機だ、と意気込んだものの、滋賀の山間の限界集落?では自動販売機業も成立しないとみえ、ついに1台の自販機も見つからないまま、当初のゴール予定地点である「途中」バス停に到達。次のバスまでまだ1時間以上あり、ジュースで寛ぐこともままならないため、急遽ゴール地点を繰り延べ、次のバス停(還来神社前)までもう500mほど歩くことに。さすが神社のパワーと御利益はてきめんで、この還来神社で待望のジュースとトイレ休憩をゲット。あわや下界で熱中症という悲劇も回避できて、何とか京都最高峰へのプチハイクも大団円と相なりました。
それにしても、時ならぬ南海からの台風接近で、ようやく到来と期待した関東の梅雨明けも週明けまで先送りとなりそうです。今年の夏山シーズンはいつになく短いものとなりかねず、計画倒れに終わっている山行プランの在庫が山積み状態…。このままだと、ボーッとしているうちに秋の台風と長雨、紅葉シーズンに突入してしまいそうです…〈汗〉。関東・東日本のヤマレコ愛用者の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する