禿岳(メマトイかいくぐり、花と展望の稜線)


- GPS
- 05:24
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 964m
- 下り
- 907m
コースタイム
12:24禿岳-13:27花立峠-14:27リゾートパークオニコウベ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復 リゾートパークオニコウベから大崎市営バスでJR鳴子温泉駅(500円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所:部分的に東面の壁の縁を歩く箇所では不注意での滑落に注意。 稜線にまだ雪田、雪堤が残る箇所もあるが問題なし。 |
写真
感想
鬼首学校前でバスを降り、歩き出す。始発電車で来たのにすでに9時。おまけに上り下りとも1時間程度の車道歩きが待っている。
街並みを外れた箇所までくると、目指す禿が1259ピークまで両翼を広げたような東面の岩壁と残雪を見せる。その真中を上がる新コース(なんというべたな名前)が今日の登路。田圃の中の道から未舗装の林道に入ると紫や白のスミレが咲いている。舗装路に戻ってしばしで左折して登山道への未舗装林道へ。登山口の指導票までちょうど1時間。周りに車はなく静かな山になりそうだ。
登り始めて10分程で、一合目の表示がある(この後きちんと九合目まで欠けずにあり)。二合目付近で単独の下山者に会う。5時頃登り始めたというが、熊鈴も着けていなかった。道は登り一辺倒だが、鉄砲登りという程でもない。ショウジョウバカマは花を落とし、イワウチワは葉っぱだけでちょっと寂しいが、 ブナの新緑に慰められつつ登る。と、メマトイが回りを飛びはじめ、その数がだんだん増えてくる。煩わしいが、特に気にせず登る。5合目近くで尾根状となり展望が開け始める。5合目では北面の雪田から1,259ピークが急峻な東面を見せ、東に目を移すと栗駒山も残雪を見せている。ここで問題発生。立ち止まるだけでもすごいのに、もたもたカメラでも構えようものなら、たちまちメマトイが数を増し、カメラにも集る。そそくさ出発すると、ここからショウジョウバカマ、イワカガミ、ツバメオモト、ツツジなど顔を見せるが、ろくに写真も取れない。六合目は正面に見えていた尾根の頂点ピークには登らず左に巻いたところにあり、ここで稜線に達っする。
ここでやっとメマトイから開放される。ここからは東面の展望と花々の道だ。スミレ、カタクリ、キクザキイチゲ、そして今年初のシラネアオイ。非対象山稜の東面はすっぱり切れ落ちているが、シラネアオイは東壁の急斜面に根を下ろす潅木の下生えとしても繁茂している。稜線を何段かに分け登ってゆく。ノゴウイチゴ、キスミレも顔を見せる。一部残る雪堤にはカモシカの足跡が残っていた。頂上が近づくと西面に神室が見え始める。
登りついた頂上に人影はなく、迎えてくれたのは、大展望と白い可憐な花の群落(初見でよくわかりません)。食事を摂りながら、しばし展望を独占する。栗駒、焼石、月山、舟形とぐるり見える。午後なので遠望はややヘイズが強いが、直近の神室連峰が立派だ。
下りは花立峠へ。直下の大きな雪田から振り返ると、頂上から続く東面もなかなか立派だ。雪田を出たところから、次々と人が登って来るのに行き交う。無人の山頂独占がうそのようで、新コースとはえらい違いだ。花の写真を撮りながら降りてゆく。登りで見たほか、ヒメイチゲ、ミヤマカタバミも見られた。ここのキクザキイチゲはやや青の色味が薄く、逆にカタクリの紅は濃いように思う。ブナの新緑の中吹き抜ける風も涼やかである。花立峠手前の風衝地から頂上に別れを告げる。
花立峠には車が一杯。確か14時40分頃のバスに間に合うのはと、休憩抜きで最後の車道歩きに移る。単調だが、歩くたび姿を変える禿を見ながら、後半の樹林の中はピッチを上げて14時半前にリゾートパークオニコウベ付近着。着いたのはいいが、バス停が分らず、付近を歩き回り、人に聞きまくって、ぎりぎり間に合った。
禿は標高の割りに見栄えが良く、登って展望も良く、花もたくさんある。歩いてみて、花立より新コース側の印象が強い。再来するとしても新コース側を選ぶだろうが、その時は防虫対策を忘れないだろう。
コメント
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周回コースいいですね。神室連峰も丸見えで最高の展望だったのではありませんか。遠景は、とあるのは虎毛山と須金岳の県境稜線のようですね。
この時期は風のない日はどの山もものすごい虫ですからしょうがないですね
迎えてくれたお花はミツバオーレンでしょうか。私が歩いたときは全く咲いておりませんでした。
清楚な感じのいい花ですね。名前は聞いたことがありますが、(おそらく)初見です。
こちら(仙台)では軒先を借りている身で、kiyoshiさん始め皆さんの記録を愉しく読ませていただき、参考にさせていただいています。禿に足が向いたのも、事前にkiyoshiさんの記録を拝見したのが、背中を押したと思ってます。おかげでいい山行きができました。
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