前穂高・北尾根
天候 | 晴 時々 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
アカンダナからのバス:4:50始発(4/27〜5/6・7/13〜8/25) 上高地からのバス:18:00最終(4/27〜5/6・7/13〜8/25) 濃飛バス TEL.0578-89-2351 アカンダナ〜上高地(往復):2050円 《タクシー》 濃飛タクシー TEL.0578-82-1111 ハトタクシー TEL.0578-89-2616 宝タクシー TEL.0578-89-2631 上高地タクシー共同配車管理センター TEL.0263-95-2350 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【8月3日】 2:00 川島PA 2:30➡4:40 あかんだな駐車場 6:30➡7:00 上高地 7:15 ➡8:00 明神 ➡10:10 横尾 10:45➡11:45 本谷橋 12:00➡14:00 涸沢 【8月4日】 2:00 起床➡涸沢3:15➡5:00 6/7のコル ➡5:40 5/6のコル 6:00 ➡7:25 3/4のコル ➡3峰登攀➡10:00 前穂高頂上 10:40 ➡11:10紀美子平➡13:20 岳沢小屋 13:50➡16:00 上高地 【コース概況/装備】 詳細は感想欄の下部に記載 |
写真
感想
夏の岩稜を楽しもうということで、前穂高北尾根に行ってきました。
今回は涸沢ヒュッテに宿泊なので、1日目はのんびり予定。
上高地から歩き始めて、14:00に涸沢ヒュッテに到着。
思ったより暑くて、涸沢到着時はヘロヘロになった。
直射日光はきついけど、風が吹くと気持ちいい。
そのままビールで乾杯してお昼寝。
部屋も広々使わせて頂き、快適。
夕食は豪勢だったし、「イカロスの山」もあったし、
やっぱり小屋はいいな、うん。
ストレッチで悶絶しつつ、そのまま気持ち良く就寝。
翌日は朝2時起床、弁当を頂いて3時15分に出発。
予想はしてたけど、真っ暗で地形が分からない。
3/4のコルに向かう谷は上部が急峻でかなり危険なはず。
そこには絶対に入らないように思いつつ、
時折、ヘッドライトを消して稜線をうっすら確認しながら
5/6のコルへと向かうと思われる谷を登攀。
登攀してすぐに、なんだかいつもと比べてコケが多くて、
谷が狭く、左に曲がっているなーと感じる。
しかし、タイムリミットがあるので、そのまま続行。
ある程度登攀していくと、これは6/7のコルに向かう谷と気づき愕然。。。
これから下降して5/6のコルに向かっても時間をロスしてしまうし、
以前、友人が北尾根を完全縦走したということを聞いていたので
トレースはあると信じ、ガレガレ・ザレザレの谷を登攀することにする。
途中、6峰を回り込めそうな箇所があったけど、
友人はわざわざガレ場を下って回り込むことはしなかっただろう、
そう判断して6/7のコルへ向かう。
6/7のコルについたら藪ではあったけど、予想通りトレースを発見、
安心しつつ、メンバーに不必要な不安と体力ロスを強いてしまい、
とても悪いことをしたなと思った。
慢心してたなと非常に反省。。。
ただ、個人的にはこれぞアルパインだなーと思ってたりして。
6峰頂上につくと、目の前に前穂高がどーんと現れた。
更に奥穂高、北穂高、槍ヶ岳と一望できてなかなかの感動。
こいつはいい。
4峰は浮石が多く、ルートファインディングも難しい。
緊張しつつ慎重に通過。
3峰取付きでは先行2パーティーに追いつく。
快適な岩場を快調なペースで登攀し、そのまま頂上へ。
空はずっと晴れていて、風は気持ち良かった。
何度来てもこのルートはいいな。
30分程度のんびりして、そのまま岳沢へ下山。
永遠と続く下りは発狂しそうだった。
帰りはいつもの「平湯の森」から高山の「じん」さんでラーメン。
僕はチャーシュー面+牛もつ煮込み。
なかなか美味しかったけど、意外にもすぐにお腹いっぱい。
まぁ、あんだけ動いたんで、気のせいだろう。
どんどん食べよう。
女性陣には大変な山行だったとは思うけど、
終始弱音を吐かずにめちゃ頑張ってくれました。
おかげで、みんなと夏の岩稜を楽しむことができました。
ありがとうございました。
PS:帰ったらなぜか体重が増えてました。。。あれれ。。。
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《コース概況》
・アカンダナ駐車場は人気の為、早出して5時前に駐車した。
しかし6:00頃でも割合駐車スペースがあった。
1時間程度集合時間を遅らしても良かったかもしれない。
・涸沢から6/7のコル迄:雪渓はないが上部はザレ。
人も登攀した形跡がない為、コケが多い。
・6/7のコルから5/6のコル迄
藪漕ぎであるが踏み後有り。
6峰頂上からは槍ヶ岳、奥穂高、前穂高が一望できる。
※涸沢から5/6のコル迄
5/6のコルから俯瞰したところ、今年は雪渓が無く、アイゼン不要
・5/6のコル:ビバーク可能(2人用テント×1、1人用テント×3程度)
・5峰は通常の岩稜帯(西穂高〜奥穂高程度)。
・4/5のコル:ビバーク可能(1人用テント×1〜2程度)
・4峰は浮き石が多い。ルートを外すと全て危険な岩壁。
涸沢側のバンド状の岩場を登り、大岩下部で奥又白側に巻き、
バンドを右上して涸沢側から頂上にでる。
※情報にとらわれず、ルートファィンディングで適切なルートをとること。
・ 3/4のコル:ビバーク可能(1人用テント×1〜2程度)
・3峰(60メートルザイル×3ピッチ)
3/4のコルから確保点まで一段上がり、奥白又側へ2メートル程度トラバース。
ここから凹角を直上しテラスへ。
岩屑の詰まった凹角からチムニー横の奥白又側の浅い凹角、一段登ると頂上。
今回は午前中の登攀であった為、渋滞が発生。
確保支点が取れないことが多く、略ピナクルで確保。
基本的に2級から3級でガバなので登山靴でも登攀可能。
・2峰:10メートル程度の壁を懸垂下降。
《食料・水分(ritandesu;朝飯/昼食:3日/4日)》
8月3日:スポーツドリンク600ml+400kcalのパン×1
※出発前にサンドイッチ×2を摂取
※涸沢ヒュッテに到着後、水分は1000ml程度摂取。
8月4日:スポーツドリンク2000ml+400kcalのパン×3
※出発前に涸沢ヒュッテの弁当+200ml程度の水分を摂取。
※ドライフルーツは携帯するも摂取せず
《クライミング装備》
シュリンゲヌンチャク(60僉3)、ヌンチャク×2、
シュリンゲ+カラビナ(120僉2、180僉1※1)
捨シュリンゲ+捨カラビナ、ハーネス、ATCガイド+HMSカラビナ、
PAS+管付カラビナ大、8.0mm60メートル・ザイル×2※2、
ヘルメット、クライミングシューズ※3、(皮手袋)
《一般装備》
登山靴※4、(登山靴用ビニール袋※5)、雨具(上下)、ダウン、
手袋(中厚手)、毛帽子、着替え(保温下着(上))、ツェルト、
地図、コンパス、トイレットペーパー、テーピング、ライター、ナイフ、
コンタクトレンズ、メガネ、ヘッドランプ、電池(単4×7)、
リップ、バンドエイド、ウェットティッシュ、ストック×2(※6)、
お金※7、(サングラス)
《行動着(ritandesu)※8》
下着(ファイントラック/スキンメシュ)+ドライシャツ(長袖または半袖)
+ロングパンツ+フィット靴下
※1:シュリンゲ180僉Д團淵ルで確保することが多かった為、あると便利。
※2:ザイル:マムートフェニックスプロテクト(60メートル×2)
軽量化の為、ダブルロープのマムートフェニックスプロテクトを使用。
テンションがかかる可能性が少ない為、シングル方式で確保。
※3:クライミングシューズ:
T.Iとritandesuはクライミングシューズを使用せず(登山靴で登攀)
K73(スポルティバ/TCプロ)、poco622(スポルティバ/TCプロ)
※4:登山靴
T.I (スポルティバ/T4)、K73(ローバー)、poco622 (マイルドル)
ritandesu (スカルパ/シャルモ)
※5:登山靴用ビニール袋はクライミングシューズ使用の場合に携帯。
今回、ritandesuはクライミングシューズを携帯しなかった為、
ビニール袋も携帯せず。
※6:ストック
ritandesuはブラックダイヤモンドのディスタンスカーボンFLZ。
軽く登攀時は小さく収納できる為、使いやすいが、
カーボン製の為、ガレバでは折れないよう気を使った。
※7:あかんだな〜上高地間の往復バス代金は2050円。
上高地でのトイレチップ代100円。
軽量化の為、小銭は携帯しないが、50円+100円×2は携帯した方が良い
※8:行動着
上高地から涸沢迄はスキンメッシュ+半袖ドライシャツを着用。
登攀開始時はAM3:15であった為、スキンメッシュ+長袖+雨具。
行動開始後、すぐに熱くなった為、スキンメッシュ+長袖。
稜線行動時は直射日光が強かった為、スキンメッシュのみ。
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