【玉原作戦】鹿俣山〜玉原湿原〜尼ケ禿山〜白樺湿原〜迦葉山【丙31.1】
- GPS
- 06:07
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 958m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:07
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:佐山入口〜沼田駅 610円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鹿俣山周辺:快適。緑鮮烈な森の中を緩やかに歩いていける。 尼ヶ禿山周辺:倒木や笹藪増える。 白樺湿原:核心部は泥濘や水溜まりになっている。 迦葉山:概ね歩きやすいが、和尚台の岩場は高度感あってスリル満点、と言うよりも怖い。 |
写真
感想
別に岩手で泊っても良かった。
しかし、岩手行きが確定したのは前日の22時。日曜の天気もどうかというところで、もったいなくも岩手は日帰りとなった。
再度の岩手山は良かったが、やはり曇りがちだったのが心残り。
そこで、遠征の翌日ではあったが、晴天下の山行を志して、今度は群馬県の玉原高原に赴く。夏場中に「あそこなら涼しいだろうから行こう」と思いつつ、踏ん切りがつかなくて行っていなかった所だ。
今回ようやく足跡を残せた玉原は、広くて穏やかで、そして涼やかであった。
【山行概要】
私の住んでいる所からは沼田駅発のバス第一便には間に合わないので、公共交通機関を利用する場合、現地着は1030時、現地発最終バスは17時と、玉原から迦葉山まで踏破するには所要時間の面で心もとない。
それもあってなかなか足が向かなかったのだが、迦葉山から登って行くのではなく、玉原から下っていくことにして時間に余裕を持たせ実行することにした。
降り立った晴れの玉原は、日が射しながらも暑さを感じず、さすがは高原といった感がある。まずは広々とした森の中歩き。目指す鹿俣山は標高1600m級だが、もともとスタート地点の標高が結構高いこともあり、傾斜のほとんど無い歩きやすい道が続く。ファミリー・デートハイクや登山初めてという人に適していると思う。
最後は高度を上げるが、それでも苦になるような登りではなく、展望のそこそこある山頂に到達する。雲が多いのが惜しまれるが晴れは晴れ。まずまずの展望である。
森と展望を楽しんだ後はブナ平を経て白樺湿原に下るわけだが、途中、何も遮るものないスキー場上部からの玉原湖畔の展望やブナの木立、降りてからの清水と、心を湧き立てるものが次々と現れて、まさに心も洗われる。ぶなのわきみず、美味し。
当初、玉原湿原はスルーして尼ケ禿山を目指すつもりだったが、これまでの進捗状況から時間に余裕があるとみて湿原内に歩を進める。今の時期は特段目立つ高原植物も咲いていなかったが、やはり湿原は広々として良い。
尼ケ禿山はマイナーな山で、鹿俣山と違って誰も歩いておらず、私もさほど重要視していなかったのだが、実際訪れてみると、いやいや、どうしてどうして。この山もなかなかの山。鹿俣山よりも展望良いではないか。何より鹿俣山から見えづらい武尊山が見えるのが高ポイント。
尼ヶ禿山から先は本当に静かな空間。風になびく木の葉のさざめき、湿原至る所から生ずる沢のせせらぎ。昼間だからか、動物の気配すら無い。その割には恐怖や不安に駆られることもなく、落ち着いた、気持ちの良い、湿原、というより森林散歩を楽しむ(青空の下湿原が広がっているような尾瀬や玉原と違って、森の中に湿原がある感じ)。
迦葉山は表と裏で様相が異なる。白樺湿原に連なる森を抜けて小さな山頂を越えると、岩がちの、傾斜がやや急な山容となる。そのクライマックスが和尚台。
和尚台とは山頂から1匱絏爾辰燭箸海蹐勃立している大岩で、胎内潜岩といって、岩の狭間を抜けることができ、さらに、抜けた後は岩の突端まで上れるようになっている。
この岩の狭間を抜けるだけなら、仮にヘマをしても擦り傷くらいで済むだろうが、岩の上に立つとなると話は違う。岩場を抜けてから岩の先端まではまだ数十mはあり、高度感と緊張感のある岩登りがある。久し振りの鎖場と、下の方を見てしまったことにより、体が強張って思うように動かない。以前だったらサクサクやったんだろうが、滑りにくい岩上でもさらに一歩一歩慎重に歩を進める。これは老化と言うより老練と言うのかな。登った先では今回最高の展望。何しろ遮るものが無いのが良い。登ってしまえば、恐怖感も大体爽快感に置き換わる。
【総括】
夏と秋の狭間にようやく晴れの山行を得られ、その余韻に浸りながら二日連続の山行を振り返る。岩手山行の感想にも書いたように思うが、この一連の山行は、今夏思うような山行ができなかったことによる焦燥感、士気の低下を一気に払拭した。特に連日合わせて30匐瓩をへばることなく歩けたことが自信の回復につながった。
個々の山行よりも、その結果に満足したかもしれない。
山域も気に入ったので、空が澄み渡っている時や体力に自信の無い人と山行する際に有力な対象候補としたい。
〜おしまい〜
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