(過去レコ)両神山(↑西岳新道:↓尾ノ内沢道)&二子山
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- GPS
- 16:00
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 2,269m
- 下り
- 2,260m
コースタイム
- 山行
- 12:20
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 13:45
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山後、林道二子山線の登山口へ移動(車で10分弱) |
写真
感想
南北に鋸歯状の尾根を連ねる両神山へは、各方面から何本かの登山道がある。
一般道として、北側の八丁峠、東側の日向大谷、南側の白井差など。
中双里から梵天尾根を辿るルートもあるが、距離が長く、一般的ではない。
八丁峠への登山口は上落合橋だが、このすぐ近くに下落合橋があり、そこから作業道を辿るルートもある。頂上への最短ルートなので最近は歩く人が多いようだ。
10年余り前、山と渓谷社から出版されている分県登山ガイド『埼玉県の山』(旧版)には、赤岩尾根や狩倉尾根とともに、天武将尾根など、両神山へのバリルートが紹介されていて、一通り全て歩いた。
今回歩いたのは、西岳新道と尾ノ内沢道。
新・分県登山ガイドには西岳新道は破線、尾ノ内沢道は一般道となっている。
西岳新道は2000年3月、尾ノ内沢道は1999年12月、何れも雪のある時期に歩いた。
尾ノ内沢道は、エアリアマップでは油滝まで一般道が延びている。
油滝から上にルート表示はないが、多分歩く人は結構いるだろうと予想し、尾ノ内沢道は下りに歩くことにする。
国道299号の尾ノ内沢入口に車を置き、北西に数百メートル歩く。
橋詰バス停の数十メートル先の左側に、送電鉄塔の巡視路入口がある。
ここから入り、以後はずっと尾根通しに進む。
最近人が歩いたと思われる靴跡は全くないが、ルートの下部は草の生えていない歩きやすい道で、この尾根にこんな良い道があることに驚かされる。
標高700mくらいの所に廃屋があり、建屋の中にはウィンチやワイヤなどがある。
かっては鉱山で採石したものをケーブルで麓の集落まで下ろしていたらしい。この尾根には所々にケーブルの残骸がある。
ルートは建屋内を抜けて尾根を進む。10年前には分かりにくい所もあったが、その後に歩いた人が付けたのか、所々にビニールひもの目印があり、迷う所はない。
尾根上の岩場を巻く所や既存の目印が乏しい所では、幅広の赤テープを木に巻き付け、分かりやすくした。
舟ガババへの下りに鎖があり、朽ちてはいるが、切れそうにはなかった。
そこから標高差200mほどは土の急斜面。
部分的に岩場もあり、下りでは足元の柔らかい土が滑りやすく、イヤらしい所だが、登りでは全く問題なし。
石楠花が多い灌木帯となり、木の根や枝に掴まりながら、身体を引き上げる感じで歩く。ヤブという感じは全然ない。
稜線の西岳へ上がってホッとする。
10年前の記録と比べ、雪がない分だけ早く、4時間弱だった。
ここからは一般道となり、大勢が歩いている。
行き会った人の内、2〜3人から、「どこから上がったんですか?」と聞かれ、「西岳新道から」と答えたら、キョトンとした顔つき。
西岳新道なんて、地図に出てないのでご存じないのも仕方ないが、パーティーのリーダーみたいな人はルートが分かったらしく、どんな道だったか聞き返された。
東岳から先は歩きやすい道となり、鎖は両神山直下に二ヶ所だけ。
今日はいい天気で、富士山も八ヶ岳もよく見えた。
南アルプスは、小川山の右に鋸岳付近が少し見えるだけ。
遠くの空は霞んでいて、北アルプスは全然見えず。
東岳の北の竜頭神社・奥社まで戻って、尾ノ内沢道へ下る。
丁度その時、下から青年のカップルが上がって来た。このルートを上がる人は案外多いのかも知れないと思ったが、以後登山者には全く会わず。
神社から標高差250mくらいは物凄い急斜面で、45度以上はありそう。木があまり生えてない土の斜面で、鎖に掴まりながら後ろ向きで一歩一歩確実に下る。
かなり下った後は急斜面をトラバースし、水のない枯れ沢を何度か横切る。
油滝の上に地獄穴という岩屋がある。腹這いで奥へ入れ、中は人が立てそうだが、ぬかるみとなっていたので入らなかった。
油滝には注連縄(しめなわ)が張られていたが、水量が少なく、迫力に欠ける。
エアリアでは赤の実線だが、登山道は荒れ気味。何度も渡渉を繰り返し、増水後は靴を濡らさずには歩けそうにない。
13時40分に下山。
夕方になるだろうと思っていたが、あまりにも呆気なかった。
西岳新道も尾ノ内沢道も妙義山ほどではなかった。
天気は良いし、このまま帰るには早過ぎる気がして、車で10分移動し、民宿登人の裏から二子山へ。
ザックを担ぐほどではないので、デイパックにカメラと食料少々を入れて13時50分にスタート。
股峠から東岳へ往復後、西岳へは南側の岩場コースから上がる。
鎖は一本もないが、手掛かり足掛かりが多く、岩壁によじ登る感じである。
両神山の八丁尾根〜赤岩尾根が鋸歯状の尾根を連ねている。
西岳の末端を鎖で降り、股峠へ戻る途中、ローソク岩を見に行った。
ローソクのように細い岩峰かと思いきや、単なる普通の岩場だった。
【山行記録公開=2019年9月1日】
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