甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳(北沢峠テント場貸切!)


- GPS
- 24:41
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,512m
- 下り
- 2,537m
コースタイム
9:55北沢駒仙小屋 - 10:45小仙丈尾根三合目 - 10:55四合目 - 11:05大滝頭 - 11:50小仙丈岳 - 12:35仙丈ヶ岳山頂13:10 - 13:25小仙丈岳 - 13:55大滝頭 - 14:10四合目 - 14:15三合目 - 14:55北沢駒仙小屋
【2日目 - 甲斐駒ヶ岳】
2:50北沢駒仙小屋 - 3:20仙水小屋 - 3:50仙水峠 - 4:55駒津峰 - 5:50甲斐駒ヶ岳6:00 - 6:30摩利支天 - 7:15駒津峰 - 7:45双児山 - 8:50北沢駒仙小屋
天候 | 1日目:雨のち曇 2日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
片道1,100円+手荷物代200円 仙流荘にはマイカー無料駐車場あり。中央道伊那ICから40分程度かかる。 なお、バスが北沢峠まで入るのは2012年の場合6月15日から。4月から6月14日までは歌宿までしか入らないので注意。(歌宿から北沢峠まで1時間近く歩くことになる) 余談ですが、帰りのバスの中にカメラを忘れてしまい、帰ってから気が付いて着払いで送ってもらえないか電話で相談したところすぐに送ってくれました。 しかも手書きのメッセージ付。 南アルプス林道バスのすばらしい心遣いに感謝です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【仙丈ヶ岳】 小仙丈ヶ岳手前から残雪あり。アイゼンまでは不要。(キックステップでいける) 小屋のマスターから沢道(薮沢ルート)は増水している可能性があるので行かないほうが良い、とアドバイスがあったため小仙丈尾根ルートのピストンとした。 【甲斐駒ヶ岳】 登山道に雪は全くなし。北沢駒仙小屋から仙水小屋までの間の登山道がところどころ沢と化しているため注意が必要。 摩利支天への登山道は本来なら?ロープが張られてわかりやすく誘引されるようになっているが、この時期まだ張られていないため天気が悪いと迷う危険性あり。 【温泉】 帰りのバスの終点である仙流荘に「仙人の湯」が併設されていたので利用した。 中の浴場は広く、小さいながらも露天風呂もあり手軽でよかった。 一元さんなのに感謝デーとやらでティッシュもらった(笑) (大人600円でリンスインシャンプーあり) おすすめです。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
前日まで天気予報がはっきりせず、かつ雨予報だったので今週末の登山は半ばあきらめムード。
しかし前日にいきなり天気予報が急転。台風の進路が変わったためか日曜日〜月曜日にかけてオセロのように雨・曇マークが晴れマークに変わっていく。
これは念願の甲斐駒ヶ岳に行くしかないと土曜日に急遽出発することに。
土曜日は長野道まで出てみどり湖PAで車中泊、翌朝8時の北沢峠行きバスに乗るべく伊那ICで高速を降りて仙流荘に向かう。
日曜日の午前中は雨予報ということで覚悟していたものの、思ったより雨脚が強い。本当に晴れるのか…半信半疑ながらも北沢峠に向かう。
北沢峠から今回のテン場となる北沢駒仙小屋まで歩くが、まだ雨は降っている。
雨の中テント張るのが大変だな…と思っていると徐々に晴れ間が。
こんなにうまくいきすぎていいものだろうか。
早速テントを張るのだが、本来テント100張可能な北沢駒仙小屋のテント場に自分のテント以外に1張のみ。しかも撤収準備中。もしや今晩は自分1人だけなのか?・・・まあ贅沢なことだが。
1日目の日曜日は仙丈ヶ岳に向かう。
本命の甲斐駒ヶ岳は翌朝一番乗りを狙うことに決めていたので1日目は足慣らしを兼ねて仙丈ヶ岳へ。
しかし日曜日だというのにほとんど人がいない。道中すれ違ったのはたったの7人。やはり天気予報が直前まで悪かったせいでみなさん予定を組みにくかったのか?
北沢駒仙小屋で聞いた情報として薮沢ルートは増水しているかもしれないということだったので小仙丈尾根のピストンにした。変化に富んだ道でなかなか楽しい。しかも危険な場所がないので家族登山とか初心者向きだと思う。
尾根に出ると薄曇りながらも甲斐駒ヶ岳と北岳、間ノ岳が間近にバッチリみえる。正直初日はあきらめていたが、ここまで見えれば十分。
最悪甲斐駒ヶ岳で展望がなくてもいいか・・・とさえ思えた。
夜、やはり予想通りテン場には自分だけ。テント泊始めてからテント1張のみ、というのは今回が初めてだ。しかも山荘も休業中なので事実上この場所にいるのは自分だけで辺りは真っ暗、沢の音だけが聞こえる状態。
まだ沢の音が聞こえるだけいいのかもしれない。これで沈黙だったら恐ろしいかも。
そんな中、甲斐駒ヶ岳が楽しみで夜のうちに目が覚めてしまった。まだ1時半だが寝られそうにない。仕方ないので星空の写真を撮ったりテント内の片付けを始めた。
そして超早い朝ごはん(アルファ米)を食して2:50に甲斐駒に向けて出発!
いくら日が長いといってもまだ辺りは真っ暗。ヘッドライトの明かりだけが頼りだが、仙水小屋への登山道は一部沢と化しているところがあり、ルートを探すのに苦労した。
仙水峠に出ると段々東の空が白み始めてきた。
そこから駒津峰までの登りが思ったよりも長い…いつまでたってもピークが見えない。
それでも途中甲斐駒ヶ岳やら北岳、仙丈ヶ岳が視界に入ると写真を撮って気分を紛らせながら高度を上げていく。
そして朝6時前にとうとう甲斐駒ヶ岳登頂。実家がある甲府盆地が朝日に照らされている。釜無川も朝日が反射して光っている。
あの盆地の人達は今日は仕事なんだろうな・・・などといらないことを考えながら写真を撮りまくる。
なんといっても2日目の月曜日は太平洋沿岸を除いて晴れ。北アルプスも乗鞍、槍、穂高、立山、鹿島槍まで見えるし、御嶽山、八ヶ岳、北岳、間ノ岳もばっちり、そして鳳凰三山の後ろに富士山も頭を覗かせている。
そして特筆すべきは、この日の甲斐駒ヶ岳の山行中に他の誰とも会わなかったことだ。
これも自分が登山を始めてから初めてのことである。しかも百名山で甲斐駒ヶ岳を貸切・・・居酒屋を貸し切ったと考えて金額に換算したらいくらくらいかかるのか・・・とまたまた余計なことを考えてしまった。
せっかくなので・・・と山本勘助も信仰したといわれる摩利子天にも足を運んだが、雪山と同じでどこも歩けてしまうので逆に迷いやすい。道を外れては目印を探してルートを修正しながら何とかたどり着いた。
今回は行きたいところに全て行けて、しかも予想以上の天気も回復した上に甲斐駒ヶ岳を貸切ということで最高の登山になった。
最後に、バスに置き忘れたカメラを宅急便で送っていただいた伊那市の南アルプス林道バスに感謝です。
バスそのものも途中親切なガイド付きでいい感じでした。
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