大笠山(富山百山 30座目)
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- GPS
- 16:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 2,566m
- 下り
- 1,595m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今回の山は大笠山。ガイドブック等によると往復で9時間のハードな山である。
登山口の標高が600mで頂上が1822m。単純標高差は1200mなのだが道中に顕著なアップダウンがあって累積標高差は1460mぐらいらしい。
早朝3時半ごろに出発、桂湖奥の登山口に5時頃到着。装備を整えて歩き始める。
歩いているうちに暑くなり上は半袖1枚になる(それでも暑い)。
吊り橋を渡りいくつかの鉄梯子を上ると急登りの尾根道。原則的に登山道は尾根の真上についているのだが尾根の右側をトラバースしている箇所があってそこがかなり凶悪な感じ。
体ができている場合は1時間半をめどに休憩するのだが今シーズンは出遅れているので1時間程度を目安に休憩を取る。
2度目の休憩ポイントでストックを出して雪道に備える。
今回は標高1200m付近の広尾根から雪道になった(もちろん以後、夏道が出ている箇所やら木の枝をかき分ける箇所も出てくる)。
結構な急登も出てくるがアイゼンを装着せずに頑張る。先行者のトレースもノーアイゼンだった。
一か所、窪地がでてくるが雪道のコースは左側(原則的に尾根の左側が冬道のようだ)。
アップダウンに辟易しながらようやく1552ピークに到着。
来シーズンに狙っている笈ヶ岳がどーんと見える。もちろん目的の大笠山もだ。
ここから先はかなりしんどかった。尾根の左側を際どいトラバースしなければならない箇所でストックをピッケルに持ち替え。10時を過ぎたあたりで「これは想定時間に間に合わない」と認識。想定では「11時には下山開始」だったが到着が11以降になることは頂上あたりを目視するだけでわかる。ここまで誰にも遭遇していないことも弱気に拍車をかける。「途中撤退しようか」と考えた矢先に人の話し声が聞こえる。これだけでかなり心が落ちつく。行程が30分ほど遅れても明るいうちに下山できそうなのでもう少し頑張ってみることにする。そのうちソロと二人組の下山者に次々遭遇してますます落ち着くことができた。
稜線にあがると避難小屋がありここにも二人組の登山者が休憩中。頂上は稜線を行ったすぐそこだった。
もう少し頂上で景色を楽しみたいのだが行程が遅れている。後ろ髪を引かれる感じで下山開始。すると登ってくる人たちにも多数遭遇。
下山では断続的に休憩をとって栄養補給を少しずつ行うことにした。
自分はトラバースも急斜面もノーアイゼンで慎重にこなす(急斜面では後ろ向きに降りることもあった)。ピッケルとツボ足の組み合わせでも結構いけるな(このスタイルは昨年の3月、中山にて山岳警備隊の兄ちゃんがやっていたので試してみたかった)。
しかしながら脚に疲労がたまって筋肉痛も発症している。スピードが出ない。
窪地のあたりでは4人組のパーティーと前後する形になった。この中のリーダー格のおじさんが無線を所持していて誰かと交信を試みていたが通じないようだった。
そのうちに残りの3人がリーダー格の人をぶっちぎって行ってしまったようだ。自分もこの方に先行する。
そのうち「おーい」という呼びかけが後ろから聞こえてくるのだが多分このパーティの先行者への呼びかけだろうと思ってそのままにしておいた(下山後にこのおじさんに尋ねたところコールしていたのは自分ではない、とおっしゃったのでいまだに、誰が誰に対してコールしていたか、謎なのだが)。
ともかく淡々と降りて、無事下山完了。疲れたー。
備考
・自分の残雪期登山スタイルはタイツの上に直接雨具ズボンを履いているのだが今回は暑くて参った。もう夏山スタイルに移行だな。
・水は2.7リットルほど用意していたがほぼドンピシャの消費だった。帰りの立ち寄り湯で大量に水を飲んだので脱水症状寸前だったかと思われる。とにかく暑かった。
・腕に日焼け止めをつけていなかったのでこんがり焼けてしまった。今でもひりひりする。皮膚がんにならないだろうな。
・おにぎり4つと魚肉ソーセージでは足らない。非常食のゼリーを消費。あと行動食の飴が足らなくなった。どうも一粒の大きさが前より小さくなったような・・・・。
・下山中、歩きやすい雪庇の部分を歩行する誘惑に負けてしまった(「底雪崩が発生したらあそこの茂みに飛びつく」などと考えながら急いで通過したが)。これからは厳に慎もう。
・無雪期で9時間の山を11時間かけてしまった。残雪期補正を1時間、ノーアイゼン補正を1時間と考えれば良いのかもしれないがもう少し速くしたい。原因は体重だろうな。
・アイゼンは持参していたが今回はノーアイゼンで通した。午後は雪が柔らかくなるのでキックが利くのだが足が疲れる。こうしてみると疲労対策としてのアイゼンという側面はあるだろうな。
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