2019/09/07-08 野呂川水系・小仙丈沢

- GPS
- 11:18
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,181m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:07
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 5:12
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深夜1:30の混雑は1.5割程度、朝6:00は7-8割程度。 仙流荘から北沢峠までバス乗車。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に岩が滑りやすい |
| その他周辺情報 | 温泉:さくらの湯 |
| 予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
いつものパートナーY氏、そしてパートナーの会の方と3人で小仙丈沢へ。
予報では土曜日は晴れ、日曜日は台風の予報が毎日変わる状況。
小仙丈沢はYのチョイス。
天候で転向も考えたが最終的には、小仙丈沢なら日帰りでも抜けられて最終判断は当日朝まで引き伸ばせるので、決行することにした。
台風は日曜日の夕方まで影響がなかったが、2日目早く抜ける余裕を取るために初日になるべく標高を上げておく計画に。
8:05 仙流荘発のバスに乗車予定だったが、臨時便が出て7:20に出発。
野呂川出合までのバスは9:45発で待ち時間が長すぎるので、歩くことにした。
林道歩きののち、10:06に入渓。
明るい沢だが、前半は非常に倒木が多い。
そして全体的に岩が滑りやすい。
2000mに高台になっているビバーク適地あり。
ビバーク適地を超えるとまもなく最初の大滝。
右岸の岩場を登って越える。
ここはYがフリーソロ。階段状に見えたが、意外と立っていて、フリーでいく滝ではない!元蕕らいか。
ロープを下ろしてTさんセカンド、私が最後に登る。
2つ目の大滝も最初の大滝を超えてまもなくでてくる。
右岸のヒョロヒョロ沢を登る。ここはロープ出したが、卦蕕らい。残置ハーケンもあり。
2つの滝を越えるとそれ以後難しいところはない。
快適な沢歩きが源頭まで続くが、岩は滑りやすく注意を欠いた動きは禁物。
2280m付近
左から支流が流れる箇所にて良いビバーク適地を発見。新しい焚き火跡もある。しかも北岳が正面に見えるし、薪は無尽蔵!
標高上げられたし素晴らしい物件を見つけたので、今日はここで寝ることにした。
Yがタープを張る間、TさんとFは薪集めに勤しむが、本当に薪が尽きない。常に30秒歩けば両手一杯の薪が集まるくらいだ。これはたまげた!16時に焚き火開始しても、夜まで薪不足に苦しむ心配は無用。なんなら朝まで燃やせるんじゃなかろうかと思ったほどだ。
夕飯の食担は私F。高野豆腐を麻婆豆腐にしたが、大失敗。
まあ食えない味ではなかったので、みんな食べてくれたが(真顔のまま)、申し訳ない。
豆腐くらい100円のヤツを歩荷すればいいのだが、GWの山行で余った高野豆腐を消化したいがために、夕飯の食卓からYとTさんの笑顔を奪ってしまうこととなった…(泣)
楽しいままに酒をしこたま飲み、気づいたら寝てしまった。いやはや、ハッと目がさめると焚き火と北岳が目の前にあるのは、なんて贅沢なんだろう。
夜中何度か目が覚めるが、満点の星空は眠気まなこにしっかり焼きついた。
翌朝4時起床、快晴。快適に眠れた。6時出発。
2340m付近に岩のテラスを発見。2人なら寝られそう。
2550m付近で二俣。左俣に入る。
あとは忠実に源頭を辿れば小仙丈カールに飛び出す。
カールは思った以上に広く雄大だった。
秋を感じる青空の下、お椀型の綺麗なカールを3人だけで味わえるのはほ贅沢だ。
2750m付近は平らな土地で、寝ることだけを考えたら最良のビバーク適地だろう。ただし薪と水流はない。
最後、稜線までのツメはハイマツ漕ぎ。
斜度がキツくてなかなか悪いツメだった。
一般道に合流したところで沢装備を解除して下山。
こもれび山荘でお昼を食べて、12時台の臨時便で仙流荘に帰る。
風呂に入り、渋滞の影響を受けないまま19時台には東京へ。
アメリカ出張で暴食の結果2.5kgの体重増、かつ3週間ぶりの山となり身体に不安を感じていたが、結果的には身体に問題なく今回の遡行を終えることができた。
来週の山に向けてきちんと体重落とさねば。
おつかれさまでしたー!
会の後輩といつものパートナーと泊まり沢へ。
この季節ならではの沢で、初心者を連れていくのにちょうど良いぐらいのところとして、小仙丈沢を選んだ。
tedtacさんは沢2回目。冬山含めて一般登山道の歩きはちゃんとしてきている人とのことで、自分とパートナーでフォローすればこれぐらいの沢なら行けそうと判断。
詳しい流れはパートナーが書いてくれているので割愛。
沢としては、下部の倒木とガレが残念だが全体的に明るくて素敵な沢だった。
前半で大滝が2つ出てくるが、それが唯一の核心となる。
1つめの大滝は2段になっており、1段目は簡単に上がれる。
2段目は右の枝沢から簡単に巻けるのがわかったが、左壁が登れそうだったので、フリーで登って、上からロープをたらした。意外と下部がたっていて、面白かった。
2つめの大滝の下部は簡単にあがれる。上段は簡単に左の沢を登った。自分がリード。1つめの滝より簡単だった。残値ハーケン2つあり。
その後はすこし標高あげて、良さげなところがあったのでそこで幕営。
特に今回はこのBPがとても良かった。北岳を見ながら、大量の薪を使って焚き火を楽しむ。夜には満点の星空を見ながら眠る。最高のビバークだった。
2日目は特に大きな滝もなく、歩き沢で、どんどん標高を上げていく。
そして、今回のハイライト、小仙丈カールにつめあがる。源頭部の綺麗さは圧巻だった。アルプスならではのスケールの大きさ、やっぱりいいなぁ。
その後はアルプスの綺麗さを楽しみつつ、下山。
いやぁお疲れ様でした。
tedtacさんは終始、脚を引っ張って申し訳ないと言っていたが、沢2回目なのにちゃんとついてくるし、ちゃんと学ぼうという姿勢がちゃんとしていて、さすがだなと思った。主体的に山行ができるタイプですね。これからも先輩と一緒に行ってどんどん学んで強くなってください!
期待してます!
会の先輩yutaさんの泊まり沢募集企画に参戦させて貰った。2回目の沢にして初泊まり沢である。
メンバーはyutaさんとその山パートナーftさん。2人とも若くて頼もしいヤマヤ。
台風15号の影響が心配されたが、結果的に2日間とも山行中いうことない快晴。
前夜仙流荘に入り車中泊。
翌朝ゆっくり目の出発で7:20の臨時便バスで北沢峠に。野呂川出合までの乗り継ぎのバスが1.5時間待ちなので歩いた方が早いということで出合いまでは3.8キロなので小一時間かな?下りの林道を歩くことに。
入渓地点で沢装備準備後、10時過ぎに入渓。標高約1860。北沢峠から170ほど下ったことになる。
2回目とはいえ慣れない沢歩き、岩の滑り具合や川の深さの遠近感が読めないため足の置き場や体重の掛け方がおっかなびっくりとなりyutaさんのスピードに付いていけず遅れてしまう。神経を使うし筋肉もいつもと違う動きをしてる負担を感じる。少しコツを教えてもらう。徐々に慣れるしかない。
計画では参考にした過去レポなどで多数紹介されてる2000m地点でビバークと考えていた。確かに平地となっているところに焚火跡があり適地であるが、まだ時間的に1時間も歩いてない。
台風の接近もあり翌日を早めに切り上げたいため、事前にyutaさんftさんが地図でもっと高いところにもビバーク適地がありそうとの当たりをつけてたので、先に進むことに。
しばらくいくといよいよF1に。
リードはyutaさんがフリーで右岸端を登っていく。
つぎは自分。ロープ垂らしてもらいタイブロック装着して登る。上から1/4地点くらいでいいホールド見つけられず停滞したが少しレスト後、ハイステップで力づくでなんとか登りきった。最後はftさんも続けて。
あとで、下からの見た目に反しロープ必要だったねと話した。
カモに入って毎週クライミング訓練をしてなかったら登れなかったと思う。
yutaさんからアドバイス。登攀中は遊んでいる人がいないようにすると早く遡行できると。頭にしっかりメモる。
yutaさんが少しずつ引き上げたロープをまとめていくワークをおおせつかる。
F2は長目。本流右岸の支流にトライ。
リードはまたyutaさん。ロープの尺が足りなくなりそうで、ftさんビレイ位置を2回上げてなんとかギリギリ。
自分、ftさんと続いて登る。長いが結果的にはF1より優し目。
14:30 約2300m地点で焚火跡を発見。
北岳、鳳凰三山が目の前正面に鎮座する素晴らしい眺め。薪も豊富に。
今日のお宿はここに決定。最高のロケーション!
ここでもアドバイス!
幕営地では役割分担して手早く準備と。
yutaさんが1人手馴れた感じでタープを張ってる間、ftさんと2人で薪収集。
薪は豊富にある。
タープの張り方も懇切丁寧に教えてもらった。頭にメモ、忘れないようしなきゃ。ムンターミュールにプルージック。
焚火の作り方もレクチャーをしてもらいながら、火起こし。牛乳パックで簡単に火がついた。薪がよく燃える。
ビールで乾杯!
焚火を囲んでワインやウィスキーにつまみと絶景。これは最高である^_^病みつきになるのは仕方ないなぁ。
暗くなる前にftさん担当の麻婆豆腐をいただいた。味付けはレトルトなのでしっかりしていて完食。ライスはアルファ米。
山の夕暮れから夜を山の話をしながら堪能する。沢の音を聞きながら就寝。
2時過ぎ、シュラフの中で目が覚めると満点の星空。
いつもうまくいかない星空撮影を試みる。
yutaさんに今日聞いていた設定で何回か撮っていくとまあまあな写真が撮れたよう^_^
4時起床。担当の朝飯はサッポロ一番塩ラーメンにセブンの炭火焼鶏肉と半熟卵のトッピング。
ここでアドバイス。焚火の鎮火方法。
キチンと処理しないと下手をすると沢遊びができなくなるからと。生意気な言い方だけどしっかりしていてとても感心することしきりである。
6時スタート。仙丈カールに向けてドンドン沢を登っていく。難所はない。が結構身体がキツイ。言い訳すると朝一は身体が重くて息が上がる。標高が高いせいもあるかもしれない。息を整えながら進む。
源頭部を抜け、仙丈カールの底に出る。
昨日から沢の音にずっと包まれていた空間からいきなり静寂の世界。
視界は大きく開ける。沢を登って来ないと見れない絶景。3人だけで独占するのはこれもなんとも贅沢の極み。
カールからは鬱蒼としたハイマツ帯の藪漕ぎならぬ藪登り。あとで聞いたがモンキークライミングというらしい…これも初体験で四苦八苦しながら稜線に出る。
なんに対してなのかは不明なのだけど、類稀なる充実感と達成感が半端ない。
これで今回の主題は終了。
沢装備を解徐して一般登山道へ。
百名山でもある仙丈ケ岳のピークハントは惜しげも無くパス…こんな登山もあるのだ。
今まで知らなかった世界。
富士、北岳、間ノ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳、北アルプスまで南アルプスの360度の絶景を眺めながら、、あとは下山だけ。
沢は楽しい。バリはワクワクする。
そう確信することができた山旅だった。
こんな体験をさせてもらう機会と多くのアドバイスとフォローを積極的にしてもらったyutaさん、ftさんには感謝しきれない。
また機会があったらよろしくお願いします。
ありがとうごさいました。
やっぱりカモに入ってよかったよ^_^
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