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Yamareco

記録ID: 201014
全員に公開
ハイキング
志賀・草津・四阿山・浅間

草津白根山(リハビリゆる山行)富貴原の池から本白根山

2012年06月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:06
距離
25.3km
登り
1,249m
下り
1,243m

コースタイム

04:00 天狗山第1駐車場出発
04:04 殺生・万代鉱コース登山口
04:28 万代鉱(源泉)ゲート
04:31 殺生河原登山口
05:09 硫化水素ガス発生地点
05:30 富貴原の池コース登山口
06:11 富貴原の池
06:56 鏡池経由本白根山展望所分岐
07:12 鏡池(往復) 07:20
07:36 草津白根山(本白根山展望所)
07:44 万座温泉分岐(弓池へ向かう)
08:19 本白根ゲレンデ
08:31 逢ノ峰
08:37 弓池
08:40 白根レストハウス
08:55 湯釜展望所 09:00
09:14 弓池
09:26 白根火山ロープウエイ山頂駅
09:45 富貴原の池経由殺生方面分岐
10:15 富貴原の池
10:50 殺生河原
10:57 白根火山ロープウエイ山麓駅
11:05 武具脱の池
12:05 天狗山第1駐車場帰着



天候 朝のうち快晴、のち曇りときどき晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往路:都内(0:30)−関越自動車道−渋川伊香保IC−R353−R145−R292−天狗山第1駐車場(03:30)
復路:天狗山第1駐車場−西の河原露天風呂−R292−R145−R353−渋川伊香保IC−関越自動車道−都内
コース状況/
危険箇所等
※駐車場
天狗山第5駐車場は閉鎖されています。
天狗山第1駐車場(無料)に停めました(駐車場ガラガラです)。

※天狗山第1駐車場−殺生・万代鉱コース登山口
R292沿いに登山口の案内はありません。
「マウントマリーナ草津」の看板の横の車道が登山口です。
車道を入ると「殺生自然遊歩道入口」の案内があります。
すぐ先で「車輌進入禁止」となります。
1〜2台の路駐はできそうですが、止めた方が無難でしょう。

※殺生・万代鉱コース登山口−殺生河原
殺生河原へは林道の途中を左に入りますが、林道をまっすぐ行くと万代鉱と呼ばれる源泉に行きます。
源泉手前にゲートがあり「高温」の注意書きがありますが、高温以前に喉が変になり引き返しました。
登山道はアップダウンも少なく、手入れがされた快適なコースです。
「硫化水素ガス発生点」の看板がいくつかあり、喉に異変を感じます。

※殺生河原−富貴原の池−鏡池分岐
最初はアップダウンの繰り返しで、樹林帯に入ると急登になり、進入禁止のトラロープもあり、軽装での入山は止めた方がいいでしょう。
樹林帯を過ぎると笹原の快適な登山道です。
富貴原の池を過ぎると、ひたすら登りとなり、山腹を捲くようになると鏡池の分岐です。

※鏡池分岐−本白根山展望所−本白根ゲレンデ
本白根の周回コースは整備されており長い木道上を歩きます。
本白根山周辺はコマクサ保護のためロープが張られています。
危険箇所はありません。

※本白根ゲレンデ−逢ノ峰−白根レストハウス−湯釜展望所−ロープウエイ山頂駅
スニーカーでも問題のない遊歩道です。

※ロープウエイ山頂駅−富貴原の池−殺生河原−ロ−プウエイ山麓駅
富貴原の池先から殺生河原への樹林帯は急な下りがありますので気をつけて下りましょう。

※ロープウエイ山麓駅−天狗山第1駐車場
山麓駅からの下山道は、ナビで青葉山ゲレンデの方向と見当をつけて行きましたが、進入禁止となっていました。
武具脱の池経由なら登山道に行けるだろうと戻りましたが、車道に出るところが入禁となっていました。
武具脱の池の木道は途中で行き止まり。
仕方なく車道を歩いて来ました。
車道からゲレンデに入るところには入禁の標示があります。
最後は車道から無理矢理ゲレンデに入ったら難なく歩けました。


国道沿いに登山口の
標識はありません。
この看板横の車道を
入ると、
国道沿いに登山口の
標識はありません。
この看板横の車道を
入ると、
殺生自然遊歩道入口の
案内があります。
殺生自然遊歩道入口の
案内があります。
少し歩くと車輌進入禁止。
熊もいるようで、熊鈴を
取り出します。
1
少し歩くと車輌進入禁止。
熊もいるようで、熊鈴を
取り出します。
林道の脇にこのような
タンクが幾つもあります。
源泉から湯を引いている
のでしょうか。
湯気も出ています。
林道の脇にこのような
タンクが幾つもあります。
源泉から湯を引いている
のでしょうか。
湯気も出ています。
殺生河原への登山口を
過ぎて林道を行くと、
真っ白い湯気が上がって
います。
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殺生河原への登山口を
過ぎて林道を行くと、
真っ白い湯気が上がって
います。
湯畑のようですが
ガス(湯気?)で何も
見えません。
1
湯畑のようですが
ガス(湯気?)で何も
見えません。
ここが万代鉱のゲートの
ようです。
喉に違和感があるので
引き返します。
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ここが万代鉱のゲートの
ようです。
喉に違和感があるので
引き返します。
林道の脇からもガスが
吹き出しています。
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林道の脇からもガスが
吹き出しています。
林道を少し戻って
殺生河原への登山口
です。
林道を少し戻って
殺生河原への登山口
です。
しばらく登山道を行くと
木々の奥にスゴイ量の
ガスが上がっています。
この下が源泉でしょうか。
3
しばらく登山道を行くと
木々の奥にスゴイ量の
ガスが上がっています。
この下が源泉でしょうか。
朝日が上がって来ました。
3
朝日が上がって来ました。
登山道はアップダウンも
少なく、よく手入れが
されて歩きやすいです。
登山道はアップダウンも
少なく、よく手入れが
されて歩きやすいです。
硫化水素ガス発生地点に
来ました。
ここでも喉に違和感が
あります。
硫化水素ガス発生地点に
来ました。
ここでも喉に違和感が
あります。
写真を撮っている場合
ではないのですが、、、
下流に源泉の湯気が
上がっています。
3
写真を撮っている場合
ではないのですが、、、
下流に源泉の湯気が
上がっています。
木は立ち枯れています。
木は立ち枯れています。
南側の展望が開け、
浅間山が見えます。
2
南側の展望が開け、
浅間山が見えます。
前方が開けて本白根山の
山頂方面が見えてきま
した。
3
前方が開けて本白根山の
山頂方面が見えてきま
した。
天気はまずますです。
山頂まではだいぶ
距離がありそうです。
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天気はまずますです。
山頂まではだいぶ
距離がありそうです。
登山道脇にアカモノが
群生しています。
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登山道脇にアカモノが
群生しています。
火口跡があります。
人感センサでもあるので
しょうか。アナウンスで
硫化水素ガスの発生を
知らせています。
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火口跡があります。
人感センサでもあるので
しょうか。アナウンスで
硫化水素ガスの発生を
知らせています。
殺生河原の分岐にある
案内板です。
富貴原の池方面へ向かい
ます。
殺生河原の分岐にある
案内板です。
富貴原の池方面へ向かい
ます。
梅雨とは思えない青空が
広がってきました。
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梅雨とは思えない青空が
広がってきました。
少し登ったところから
殺生河原を振り返ります。
アナウンスは鳴り止み
ましたがガスは上がって
いるのが見えます。
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少し登ったところから
殺生河原を振り返ります。
アナウンスは鳴り止み
ましたがガスは上がって
いるのが見えます。
登山道の笹は刈り込まれて
います。
白樺の新緑が青空に映えて
気持ちよく登れます。
3
登山道の笹は刈り込まれて
います。
白樺の新緑が青空に映えて
気持ちよく登れます。
登山道脇には、
コイワカガミ、
ゴゼンタチバナ、
ツマトリソウ、
などが沢山あります。
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登山道脇には、
コイワカガミ、
ゴゼンタチバナ、
ツマトリソウ、
などが沢山あります。
振り返ると草津の町と
源泉の白い湯煙。
朝見えていた赤城山や
榛名山は靄ってしまい
ました。
振り返ると草津の町と
源泉の白い湯煙。
朝見えていた赤城山や
榛名山は靄ってしまい
ました。
浅間山にも雲が出て
きました。
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浅間山にも雲が出て
きました。
富貴原の池の手前で再び
本白根山が見えてきます。
2
富貴原の池の手前で再び
本白根山が見えてきます。
富貴原の池です。
登山道にも水があり、
湿原のようです。
風は全くありません。
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富貴原の池です。
登山道にも水があり、
湿原のようです。
風は全くありません。
さて目の前の本白根山に
取り付きます。
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さて目の前の本白根山に
取り付きます。
少し登ったところから
振り返った富貴原の池の
全体像。
1
少し登ったところから
振り返った富貴原の池の
全体像。
ハクサンシャクナゲは
ほとんどが蕾ですが、
日当たりの良い場所で
花が見られました。
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ハクサンシャクナゲは
ほとんどが蕾ですが、
日当たりの良い場所で
花が見られました。
本白根山の周回コースに
でました。
ここから鏡池経由で
本白根山展望所に
向かいます。
本白根山の周回コースに
でました。
ここから鏡池経由で
本白根山展望所に
向かいます。
さすがに周回コースは
整備された登山道です。
さすがに周回コースは
整備された登山道です。
鏡池へは長い木道が
続きます。
鏡池へは長い木道が
続きます。
木道の途中で視界が開け
白根山の湯釜と横手山が
奥に見えます。
このときは湯釜まで行く
つもりはありませんが、、
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木道の途中で視界が開け
白根山の湯釜と横手山が
奥に見えます。
このときは湯釜まで行く
つもりはありませんが、、
鏡池に来ました。
鏡池に来ました。
鏡池は登山道から
少し下ります。
鏡池は登山道から
少し下ります。
鏡池の周囲には
残雪があります。
鏡池の周囲には
残雪があります。
鏡池まで下りて来ました。
周囲の白樺がきれいです。
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鏡池まで下りて来ました。
周囲の白樺がきれいです。
本白根山展望所へ向かう
途中で見下ろした鏡池。
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本白根山展望所へ向かう
途中で見下ろした鏡池。
本白根山展望所が見えて
きました。
コマクサ保護のため
柵が設けられています。
本白根山展望所が見えて
きました。
コマクサ保護のため
柵が設けられています。
展望所へ向かう途中の
コマクサはほとんど蕾
です。
展望所へ向かう途中の
コマクサはほとんど蕾
です。
展望所の山頂付近で
五分咲きくらいの
コマクサを見つけました。
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展望所の山頂付近で
五分咲きくらいの
コマクサを見つけました。
日本百名山の山頂標は
ここにありました。
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日本百名山の山頂標は
ここにありました。
展望所山頂からの白根山
方面です。
足元の下は中央火口です。
2
展望所山頂からの白根山
方面です。
足元の下は中央火口です。
白根山方面のアップ。
奥に横手山、左手前は
白根山。湯釜は右側です。
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白根山方面のアップ。
奥に横手山、左手前は
白根山。湯釜は右側です。
本当の本白根山です。
奥のガスってしまった
山は四阿山です。
本当の本白根山です。
奥のガスってしまった
山は四阿山です。
靄っていますが
榛名山だと思います。
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靄っていますが
榛名山だと思います。
本白根山展望所より下って
くると万座温泉と弓池への
分岐です。
殺生河原へ下るため弓池
方面へ行きます。
本白根山展望所より下って
くると万座温泉と弓池への
分岐です。
殺生河原へ下るため弓池
方面へ行きます。
弓池方面へは中央火口の
縁を歩きます。
弓池方面へは中央火口の
縁を歩きます。
中央火口と正面が
本白根山展望所です。
中央火口と正面が
本白根山展望所です。
本白根山の東斜面は
日当たりがよいのか
咲いているコマクサが
あります。
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本白根山の東斜面は
日当たりがよいのか
咲いているコマクサが
あります。
まだ花の数は少ないです。
4
まだ花の数は少ないです。
見頃まで一ヶ月くらい?
2
見頃まで一ヶ月くらい?
ここをよじ登れば
本白根山の山頂に
行けそうですが、
中には入れません。
ここをよじ登れば
本白根山の山頂に
行けそうですが、
中には入れません。
当初、この先で本白根山
周回コースをショート
カットして殺生河原に下る
予定でしたが、時間が早い
ので逢ノ峰まで行きます。
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当初、この先で本白根山
周回コースをショート
カットして殺生河原に下る
予定でしたが、時間が早い
ので逢ノ峰まで行きます。
本白根ゲレンデです。
左手がロープウエイの
山頂駅です。
人が少ないです。
本白根ゲレンデです。
左手がロープウエイの
山頂駅です。
人が少ないです。
タンポポは高山植物?
4
タンポポは高山植物?
逢ノ峰への登りは
一面のタンポポです。
逢ノ峰への登りは
一面のタンポポです。
逢ノ峰の山頂にある
東屋と草津白根山火山
望遠観測小屋です。
逢ノ峰の山頂にある
東屋と草津白根山火山
望遠観測小屋です。
手前白根レストハウス、
左に白根山と巨大な湯釜。
昔は火口湖まで行けました
が、現在は500m規制で
左手の展望所までしか
行かれません。
手前白根レストハウス、
左に白根山と巨大な湯釜。
昔は火口湖まで行けました
が、現在は500m規制で
左手の展望所までしか
行かれません。
こちらは白根山と山頂。
湯釜展望所へ向かう
観光客が見えます。
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こちらは白根山と山頂。
湯釜展望所へ向かう
観光客が見えます。
逢ノ峰山頂から
見下ろした弓池。
1
逢ノ峰山頂から
見下ろした弓池。
逢ノ峰山頂で折り返す
つもりが、観光客が
少ないので湯釜展望所まで
行ってみました。
曇っているのでこの色を
出すのが難しい。
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逢ノ峰山頂で折り返す
つもりが、観光客が
少ないので湯釜展望所まで
行ってみました。
曇っているのでこの色を
出すのが難しい。
白根山の山頂です。
ロープはありますが
入禁の文字はありません。
ロープが雪の下になって
からかな、、、
白根山の山頂です。
ロープはありますが
入禁の文字はありません。
ロープが雪の下になって
からかな、、、
こちらは本白根山方面。
こちらは本白根山方面。
左手前が黒湯山だと
奥は白馬三山かな。
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左手前が黒湯山だと
奥は白馬三山かな。
弓池から見た白根山。
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弓池から見た白根山。
弓池には少しですが
ワタスゲがありました。
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弓池には少しですが
ワタスゲがありました。
逢ノ峰をゆるく捲いて
ロープウエイ山頂駅に
来ましたが、ガラ〜ン。
残念ながらビールの
自販機はありません。
逢ノ峰をゆるく捲いて
ロープウエイ山頂駅に
来ましたが、ガラ〜ン。
残念ながらビールの
自販機はありません。
ほとんど客が乗って
いないロープウエイが
動いています。
ほとんど客が乗って
いないロープウエイが
動いています。
ロープウエイ横のスキー
ゲレンデです。
ここを下ろうか、かなり
迷いましたが、リハビリ
中のためやめました。
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ロープウエイ横のスキー
ゲレンデです。
ここを下ろうか、かなり
迷いましたが、リハビリ
中のためやめました。
この雪渓からゲレンデに
下りられそうです。
この雪渓からゲレンデに
下りられそうです。
富貴原の池経由殺生河原
への分岐です。
富貴原の池経由殺生河原
への分岐です。
笹の草原を駆け下りて
くると、朝見えなかった
浅間隠山がぼんやり
見えています。
笹の草原を駆け下りて
くると、朝見えなかった
浅間隠山がぼんやり
見えています。
眼下には富貴原の池が
見えてきました。
眼下には富貴原の池が
見えてきました。
この辺りの白樺は
若い木が多いです。
大木は見かけません。
この辺りの白樺は
若い木が多いです。
大木は見かけません。
富貴原の池まで
戻って来ました。
多少風邪が出て
きました。
富貴原の池まで
戻って来ました。
多少風邪が出て
きました。
富貴原の池から
見上げた本白根山。
この先樹林帯で、
暫し見えなくなります。
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富貴原の池から
見上げた本白根山。
この先樹林帯で、
暫し見えなくなります。
樹林帯を抜けると
殺生河原が見えました。
朝方上がっていたガスは、
今は見えません。
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樹林帯を抜けると
殺生河原が見えました。
朝方上がっていたガスは、
今は見えません。
荒々しい殺生河原です。
硫化水素ガス発生の
アナウンスはありません。
荒々しい殺生河原です。
硫化水素ガス発生の
アナウンスはありません。
再び本白根山が見えて
きます。
この殺生河原を抜けると
国道に出ます。
再び本白根山が見えて
きます。
この殺生河原を抜けると
国道に出ます。
ロープウエイの山麓駅は
殺生河原から数分です。
下山道を探しましたが、
入禁となっています。
ロープウエイの山麓駅は
殺生河原から数分です。
下山道を探しましたが、
入禁となっています。
武具脱の池経由で下山道に
入ろうと思い、国道を横断
してきました。
この池、読めますか?
(ものぬぐのいけ)
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武具脱の池経由で下山道に
入ろうと思い、国道を横断
してきました。
この池、読めますか?
(ものぬぐのいけ)
池の周りにはワタスゲが
群生しています。
本白根山もきれいに
見えています。
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池の周りにはワタスゲが
群生しています。
本白根山もきれいに
見えています。
ワタスゲの群生です。
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ワタスゲの群生です。
天狗山第1駐車場に
戻ってきました。
駐車場はガラガラです。
天狗山第1駐車場に
戻ってきました。
駐車場はガラガラです。
今回の秘密兵器。
ムシコーナーズをリッドに
両面テープで接着。
9
今回の秘密兵器。
ムシコーナーズをリッドに
両面テープで接着。
西の河原露天風呂で
汗を流して帰ります。
この時期は初めて
入りましたが温度は
ぬるいです。
西の河原露天風呂で
汗を流して帰ります。
この時期は初めて
入りましたが温度は
ぬるいです。

感想

魔女の一撃から一ヶ月、鋭い痛みはすぐになくなったものの、鈍痛は多少残っている。
身体を動かして、鍛えた方が回復が早いとの助言を受け、チョットゆるめの登山を企てた。

どこに行こうか、いろいろと迷った。
最初は高尾山、奥武蔵、丹沢などをリストアップしたが、最終的には今年1月に撤退した草津白根山、来年の冬期を睨んで下見を兼ねて歩いてみることにした。
何よりもいざとなったらロープウエイで下山できる。

腰をかばってのリハビリゆる山行、まずは荷物を軽くした。
いつものザックより、ツエルト、シュラフカバー、レスキューシート、ガスコンロ、コッフェル、保温ポットなどを取り出し、食料も行動食のみとした。
レスキューシートだけはもしものために戻した。

着替えもインナーと予備ソックスのみ、余分なものは全て置いて行く。
登山靴も冬用は仕舞い、好んで履くバックスキンは止め、軽量のGTX登山靴とする。
ザックはかなり軽くなった。

コースは1月に撤退したときと同じ、常布の滝から芳ヶ平経由で白根山に登り、調子がよければ本白根山経由で殺生河原に下る。
ところが、直前に見た草津町のホームページで、常布の滝コースは落石の危険があるので閉鎖中とある。

急遽コースを変更した。
万代鉱から殺生河原経由で富貴原の池を通り、鏡池経由で本白根山に登る。
調子が良ければ本白根山の周回コースをショートカットして富貴原の池経由で殺生河原に戻り、武具脱の池方面から天狗山ロッジへ下る。

草津町に入ったのは3時半少し前。
天狗山第5駐車場に車を停めて、MTBで万代鉱への登山口に移動する予定だった。
ところが天狗山第5駐車場は閉鎖されていた。
仕方がないので、西の河原近くの天狗山第1駐車場へ移動する。
ここからなら登山口までMTBで行くほどの距離ではない。

4時頃駐車場を出発した。
国道を5分ぐらい歩けば登山口のはず。
国道には登山口の標識はなく、薄暗いのでGPSを出して確認。
細い車道を少し入ったところに案内板があった。

林道を上っていくと、左手に殺生河原への登山口の案内がある。
前方に大きな湯煙のようなものが上がっているので行けるところまで行ってみる。
湯畑のようだがガス(湯気)で何も見えない。
柵があり高温注意の看板がある。
ここが万代鉱の源泉にあるゲートのようだ。
喉に異変を感じたので早々に退散する。

林道を殺生河原への登山口に戻り、よく整備された登山道を登っていく。
アップダウンもそれほど多くなく、リハビリには最適の登山道。
またまた喉に異変を感じた頃、「硫化水素ガス発生地点」の看板が見えた。
腐卵臭がする沢の下流には、源泉の大きな湯気が上がっている。

殺生河原が近づくと、人感センサでもあるのか、頻繁にブザーとアナウンスで硫化水素ガスの発生を知らせている。
殺生河原ではガス状のものが吹き出ているのが見えた。

殺生河原から富貴原の池に向かう。
アップダウンをいくつか越え、樹林帯に入るとかなりの急登を登る。
トラロープも張り巡らされている。
恐らく、全コース中で最も難所(笑)と思われる。

樹林帯を過ぎると笹が一面に広がり明るい登山道となる。
白樺の緑もきれいで、多少靄っているが東には赤城山や榛名山、南にはガスが出ている浅間山が見えている。

傾斜が緩んだ頃、正面に本白根山の山頂らしきものが見え、ほどなく富貴花の池に着いた。
結構大きな池は雪融けの水か、登山道まで溢れるほど。
湿原とはチョット違うが一面笹で覆われている。

富貴花の池からは正面に見える本白根山をひたすら登る。
明るい登山道はそれほどの急登ではなく、快適に登れる。
足元にはイワカガミやゴゼンタチバナ、ツマトリソウなどが群生している。

本白根山の周回コースが近づくと傾斜も穏やかになり、イワカガミの群生がいたるところに見られる。
ほとんど蕾だったハクサンシャクナゲも、日当たりの良いところでは花を開いていた。

本白根山の周回コースに出た。
右はロープウエイの山麓駅、左は鏡池から本白根山展望所へ行く。
整備された登山道を鏡池に向かう。
長い木道が続き、ここにもイワカガミがたくさん見られる。

鏡池は登山道から少し下った所にある。
周りには残雪も少し残っている。
鏡池を往復した後、本白根山展望所へ向かう。

ここで周回コースを行くソロの登山者と初めて会った。
本白根山展望所へ向かう登山道は、コマクサ保護のため柵やロープが張られていた。
ここのコマクサはまだ蕾状態。
展望所に着いたとき、西方面は雲に覆われ、北アルプスや上越方面は見ることができなかった。

展望所からは中央火口を周り、周回ルートをショートカットして殺生河原へ下る予定だった。
中央火口を回っていると、本白根山の下辺りだろうか、日当たりがよいのかガレ場のコマクサが咲いている。
ここで数枚写真を撮り、中央火口から本白根ゲレンデ方向に歩く。
ここで良からぬ虫が頭をもたげ、本白根山に登れそうな場所を探したが、身長より高い笹とブッシュで、踏み込めそうになかった。
雪でブッシュが隠れないと無理そうな感じ。

当初予定していた折り返し点のショートカット地点に来た。
時間はまだ8時。
腰の状態はすこぶる良い。
本白根ゲレンデを越えて、逢ノ峰まで延長することにした。

逢ノ峰の登り斜面はタンポポに覆われていた。
コマクサとタンポポ、それほど離れていないけど、、、
逢ノ峰の山頂には、東屋と火山の観測小屋があった。
西側の雲が取れて、白馬三山や五竜、鹿島槍などが見えたがイマイチ写真写りがよくない。

正面には湯釜、白根レストハウスの駐車は車が多くない。
観光客も少なめなので、久々に湯釜を見ようと湯釜展望所まで延長することにした。
現在、500m規制で火口湖までは行けない。

逢ノ峰を下って、白根レストハウスの駐車を横切り湯釜の展望所まで行ってみた。
展望所には7、8人の観光客がいただけだった。
曇っているのでエメラルドグリーンの色がうまく出せない。
PLは置いてきたので、露出を変えながら10枚ほど撮った。

長居をした、さて帰ろう。
逢ノ峰には登らず、弓池を横切り、逢ノ峰を捲く車道からロープウエイ山頂駅へ向かう。
山頂駅には寄る予定はなかったが、ちょっとガス欠気味で喉が渇いた。
ビールの自販機がないか覗いてみた。
駅の中はガラ〜ンとしていて、切符売り場にお姉さんが1人。
横にある自販機はソフトドリンクのみ。

あきらめて駅を出ようとしたとき、
「よぉ〜、ロープウエイがあるのに乗らないのか〜!」
muscatさんの声が聞こえた。
いや、ガス欠による妄想か、、、

妄想を振り切り、本白根山周回コースに入る。
登山道は本白根ゲレンデを捲く水平歩道。
ここでまた良からぬ虫が頭をもたげた。
登山道からロープウエイ下のゲレンデを歩けば山麓駅まで楽に歩けそう。
雪渓が残る沢からゲレンデに下りられそうなので迷いに迷う。
登山道ではないので、高山植物を荒らす恐れがある。
リハビリ中でもあるし、、、
先を急ぐ。

周回コースから今朝ほど登ってきた富貴原の池への分岐を下る。
まだ10時前、また青空が広がってきた。
富貴原の池を過ぎ、樹林帯を駆け下りてくると、周回コース以外で初めての登山者と会った。
3人組の登山者も今日初めて人に会ったと言っていた。
このコースを歩く人は少ないようだ。

殺生河原では、今朝方のうるさいアナウンスはなかった。
ガスも上がっているのが見えなかった。
殺生河原から国道を横切り、山麓駅に行ってみた。
ここにもビールの自販機はなかった。

ここからの下山道は、青葉山ゲレンデから天狗山スキー場への連絡路のようなところを歩くのだろうと検討をつけていた。
GPSを頼りにゲレンデ方向に行ってみるが、進入禁止となっていた。

そこで武具脱の池に行けば、下山道に出られるだろうと考えた。
国道を横切り、武具脱の池に行ってみた。
ワタスゲが一面に広がっており、正面奥には本白根山も見える。
ここは全て木道の上を歩く。
GPSで見当をつけて向かった先には進入禁止。
その先で木道は途切れている。

下山道は諦め、国道沿いを歩いて下りて来た。
今回登ったルートも下山予定のルートも昭文社の「山と高原地図」に記載がない。
またルートは大変良く手入れがされていて、決してルートを間違えることはないが、道標が少ない。
赤テープや目印は全くない。
雪でコースが埋もれると、チョット難しいかも、、、

今回、虫対策としてザックのリッドに「ムシコナーズ」を両面テープで貼り付けた。
登山道には結構虫がいたように思えるが、顔に纏わり付いたり、目や耳に入ってくることはなく快適だった。

当初予定していた15km程度のゆる山行、GPSの記録をみると25kmを越えていた。
腰には全く影響なく、むしろ一ヶ月ぶりの太ももが若干、、、

「魔女の一撃...」と題した日記に対して、コメントやメッセージでたくさんのアドバイスを頂きました。
ここで改めてお礼申し上げます。


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コメント

これってリハビリじゃないでしょ(笑)
こんにちは、hottenさん

「妄想」の中に登場させて頂きありがとうございます

それにしても私ってロープウェイがあると必ず乗りそうな
キャラなんですか? 参ったな〜coldsweats01

でも、自分の名誉のために言っときますが決してヘタレな
訳ではなく、乗り物が好きなだけですからねっsmile

山行間隔がまたしても空いてますが、これだって24日に
那須岳登山口まで行って登山靴を忘れたことに気づき敗退した
のであって、やる気がないわけではありませんよっweep



それにしてもこれだけの距離と標高差で「リハビリ」はないでしょうcoldsweats02
虫コナーズについては、いつか対照実験をやってみたい気がしますね。
2012/6/26 11:52
muscatさん、こんにちは!
大変失礼をいたしました。
あれはmuscatさんの脹脛の声だったかも知れません

決してmuscatさんがヘタレだとは思っていません。
お友達の太腿さんや脹脛さんがキャラを醸し出しているのです

そうですか、登山靴を忘れましたか
コメントしようがないなぁ

ムシコナーズといえば、私が最初にザックに付けたのは、日光白根山でした。
このとき確かmuscatさんとすれ違ったかと思います。
ぜひ実験をしてみて下さい
2012/6/26 17:34
hottenさん、こんばんは〜☆
本格的な火山の風景ですね〜
火口湖の色が素敵です。
僕が次に上る火山は、浅間山か
草津白根山を目指していますので
参考になりました。

それにしましても、腰痛抱えてこの距離は
お見事ですね〜
復活レコを拝見して、こちらまでパワーを
頂けた思いです。
2012/6/28 23:59
おはようございます、komakiさん!
コメントありがとうございます。

火山お好きですか、、、
いいですよネ、山が生きているようで。
地球上とは思えない風景だったり、ガスが上がっているとワクワクします。
草津白根山は多彩なルートがあります。
15分で湯釜が見えたり、1日たっぷり歩けたり、レコ楽しみにしています。

リハビリにしてはチョット歩きすぎましたかネ。
当初は半分程度の予定だったのですが、天気も良いし、腰の調子も良かったので、あれよあれよで延長してしましました。
いろいろお気遣い有り難うございました。
2012/6/29 8:38
こんばんわ==
艶々の山ガールとの遭遇♪〜金精峠、金精山、五色山、前白根山、奥白根山縦走〜に拍手を頂きありがとうございます。

私が次回、狙っている山が〜草津白根山です!!
これから「こまくさ」が満開となるようですので…
参考にさせて頂きます。
とかいって、、、季節も違うし観光ルートでハイキングかなって・・・笑、同山成しえたら、また報告しますので訪問くだされ~~~

今後とも、「山渓遊人」sajunをよろしくお願いいたします。

http://www.ucatv.ne.jp/~sajun/
2012/7/2 20:07
おはようございます、sajunさん!
コメントありがとうございます。


「シラネアオイ」の写真きれいですネ。
私が昨年奥白根を訪れたときは、既に花はなく葉っぱだけでした。
保護のための柵は残念ですが、艶々の山ガールから守るためには仕方ないですネ。

草津白根の「こまくさ」はこれからでしょう。
私が行ったときは咲いている花は僅かでしたが、本白根山東斜面のコマクサが咲き誇ったら見事でしょう。
レコ楽しみにしています
2012/7/3 7:38
こんばんわ
hottenさま、編集中にも関わらずご訪問・感想など頂きましてありがとうございます。
本日、編集を完了しましたので、よろしかったら再度ご覧くださいませ~~~

おかげさまで大満足の草津本白根山でした♪
2012/7/11 21:56
こんにちは、sajunさん!
わざわざご連絡を頂き、恐縮です。

再訪させて頂きました。
やっぱり、コマクサの乱舞はすばらしいですネ

山渓遊人にもお邪魔してきました。
花の写真、きれいですネ。
参考書代わりにときどきお邪魔します。
2012/7/12 17:37
プロフィール画像
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