草津白根山(リハビリゆる山行)富貴原の池から本白根山
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 08:06
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,243m
コースタイム
04:04 殺生・万代鉱コース登山口
04:28 万代鉱(源泉)ゲート
04:31 殺生河原登山口
05:09 硫化水素ガス発生地点
05:30 富貴原の池コース登山口
06:11 富貴原の池
06:56 鏡池経由本白根山展望所分岐
07:12 鏡池(往復) 07:20
07:36 草津白根山(本白根山展望所)
07:44 万座温泉分岐(弓池へ向かう)
08:19 本白根ゲレンデ
08:31 逢ノ峰
08:37 弓池
08:40 白根レストハウス
08:55 湯釜展望所 09:00
09:14 弓池
09:26 白根火山ロープウエイ山頂駅
09:45 富貴原の池経由殺生方面分岐
10:15 富貴原の池
10:50 殺生河原
10:57 白根火山ロープウエイ山麓駅
11:05 武具脱の池
12:05 天狗山第1駐車場帰着
天候 | 朝のうち快晴、のち曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路:天狗山第1駐車場−西の河原露天風呂−R292−R145−R353−渋川伊香保IC−関越自動車道−都内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※駐車場 天狗山第5駐車場は閉鎖されています。 天狗山第1駐車場(無料)に停めました(駐車場ガラガラです)。 ※天狗山第1駐車場−殺生・万代鉱コース登山口 R292沿いに登山口の案内はありません。 「マウントマリーナ草津」の看板の横の車道が登山口です。 車道を入ると「殺生自然遊歩道入口」の案内があります。 すぐ先で「車輌進入禁止」となります。 1〜2台の路駐はできそうですが、止めた方が無難でしょう。 ※殺生・万代鉱コース登山口−殺生河原 殺生河原へは林道の途中を左に入りますが、林道をまっすぐ行くと万代鉱と呼ばれる源泉に行きます。 源泉手前にゲートがあり「高温」の注意書きがありますが、高温以前に喉が変になり引き返しました。 登山道はアップダウンも少なく、手入れがされた快適なコースです。 「硫化水素ガス発生点」の看板がいくつかあり、喉に異変を感じます。 ※殺生河原−富貴原の池−鏡池分岐 最初はアップダウンの繰り返しで、樹林帯に入ると急登になり、進入禁止のトラロープもあり、軽装での入山は止めた方がいいでしょう。 樹林帯を過ぎると笹原の快適な登山道です。 富貴原の池を過ぎると、ひたすら登りとなり、山腹を捲くようになると鏡池の分岐です。 ※鏡池分岐−本白根山展望所−本白根ゲレンデ 本白根の周回コースは整備されており長い木道上を歩きます。 本白根山周辺はコマクサ保護のためロープが張られています。 危険箇所はありません。 ※本白根ゲレンデ−逢ノ峰−白根レストハウス−湯釜展望所−ロープウエイ山頂駅 スニーカーでも問題のない遊歩道です。 ※ロープウエイ山頂駅−富貴原の池−殺生河原−ロ−プウエイ山麓駅 富貴原の池先から殺生河原への樹林帯は急な下りがありますので気をつけて下りましょう。 ※ロープウエイ山麓駅−天狗山第1駐車場 山麓駅からの下山道は、ナビで青葉山ゲレンデの方向と見当をつけて行きましたが、進入禁止となっていました。 武具脱の池経由なら登山道に行けるだろうと戻りましたが、車道に出るところが入禁となっていました。 武具脱の池の木道は途中で行き止まり。 仕方なく車道を歩いて来ました。 車道からゲレンデに入るところには入禁の標示があります。 最後は車道から無理矢理ゲレンデに入ったら難なく歩けました。 |
写真
感想
魔女の一撃から一ヶ月、鋭い痛みはすぐになくなったものの、鈍痛は多少残っている。
身体を動かして、鍛えた方が回復が早いとの助言を受け、チョットゆるめの登山を企てた。
どこに行こうか、いろいろと迷った。
最初は高尾山、奥武蔵、丹沢などをリストアップしたが、最終的には今年1月に撤退した草津白根山、来年の冬期を睨んで下見を兼ねて歩いてみることにした。
何よりもいざとなったらロープウエイで下山できる。
腰をかばってのリハビリゆる山行、まずは荷物を軽くした。
いつものザックより、ツエルト、シュラフカバー、レスキューシート、ガスコンロ、コッフェル、保温ポットなどを取り出し、食料も行動食のみとした。
レスキューシートだけはもしものために戻した。
着替えもインナーと予備ソックスのみ、余分なものは全て置いて行く。
登山靴も冬用は仕舞い、好んで履くバックスキンは止め、軽量のGTX登山靴とする。
ザックはかなり軽くなった。
コースは1月に撤退したときと同じ、常布の滝から芳ヶ平経由で白根山に登り、調子がよければ本白根山経由で殺生河原に下る。
ところが、直前に見た草津町のホームページで、常布の滝コースは落石の危険があるので閉鎖中とある。
急遽コースを変更した。
万代鉱から殺生河原経由で富貴原の池を通り、鏡池経由で本白根山に登る。
調子が良ければ本白根山の周回コースをショートカットして富貴原の池経由で殺生河原に戻り、武具脱の池方面から天狗山ロッジへ下る。
草津町に入ったのは3時半少し前。
天狗山第5駐車場に車を停めて、MTBで万代鉱への登山口に移動する予定だった。
ところが天狗山第5駐車場は閉鎖されていた。
仕方がないので、西の河原近くの天狗山第1駐車場へ移動する。
ここからなら登山口までMTBで行くほどの距離ではない。
4時頃駐車場を出発した。
国道を5分ぐらい歩けば登山口のはず。
国道には登山口の標識はなく、薄暗いのでGPSを出して確認。
細い車道を少し入ったところに案内板があった。
林道を上っていくと、左手に殺生河原への登山口の案内がある。
前方に大きな湯煙のようなものが上がっているので行けるところまで行ってみる。
湯畑のようだがガス(湯気)で何も見えない。
柵があり高温注意の看板がある。
ここが万代鉱の源泉にあるゲートのようだ。
喉に異変を感じたので早々に退散する。
林道を殺生河原への登山口に戻り、よく整備された登山道を登っていく。
アップダウンもそれほど多くなく、リハビリには最適の登山道。
またまた喉に異変を感じた頃、「硫化水素ガス発生地点」の看板が見えた。
腐卵臭がする沢の下流には、源泉の大きな湯気が上がっている。
殺生河原が近づくと、人感センサでもあるのか、頻繁にブザーとアナウンスで硫化水素ガスの発生を知らせている。
殺生河原ではガス状のものが吹き出ているのが見えた。
殺生河原から富貴原の池に向かう。
アップダウンをいくつか越え、樹林帯に入るとかなりの急登を登る。
トラロープも張り巡らされている。
恐らく、全コース中で最も難所(笑)と思われる。
樹林帯を過ぎると笹が一面に広がり明るい登山道となる。
白樺の緑もきれいで、多少靄っているが東には赤城山や榛名山、南にはガスが出ている浅間山が見えている。
傾斜が緩んだ頃、正面に本白根山の山頂らしきものが見え、ほどなく富貴花の池に着いた。
結構大きな池は雪融けの水か、登山道まで溢れるほど。
湿原とはチョット違うが一面笹で覆われている。
富貴花の池からは正面に見える本白根山をひたすら登る。
明るい登山道はそれほどの急登ではなく、快適に登れる。
足元にはイワカガミやゴゼンタチバナ、ツマトリソウなどが群生している。
本白根山の周回コースが近づくと傾斜も穏やかになり、イワカガミの群生がいたるところに見られる。
ほとんど蕾だったハクサンシャクナゲも、日当たりの良いところでは花を開いていた。
本白根山の周回コースに出た。
右はロープウエイの山麓駅、左は鏡池から本白根山展望所へ行く。
整備された登山道を鏡池に向かう。
長い木道が続き、ここにもイワカガミがたくさん見られる。
鏡池は登山道から少し下った所にある。
周りには残雪も少し残っている。
鏡池を往復した後、本白根山展望所へ向かう。
ここで周回コースを行くソロの登山者と初めて会った。
本白根山展望所へ向かう登山道は、コマクサ保護のため柵やロープが張られていた。
ここのコマクサはまだ蕾状態。
展望所に着いたとき、西方面は雲に覆われ、北アルプスや上越方面は見ることができなかった。
展望所からは中央火口を周り、周回ルートをショートカットして殺生河原へ下る予定だった。
中央火口を回っていると、本白根山の下辺りだろうか、日当たりがよいのかガレ場のコマクサが咲いている。
ここで数枚写真を撮り、中央火口から本白根ゲレンデ方向に歩く。
ここで良からぬ虫が頭をもたげ、本白根山に登れそうな場所を探したが、身長より高い笹とブッシュで、踏み込めそうになかった。
雪でブッシュが隠れないと無理そうな感じ。
当初予定していた折り返し点のショートカット地点に来た。
時間はまだ8時。
腰の状態はすこぶる良い。
本白根ゲレンデを越えて、逢ノ峰まで延長することにした。
逢ノ峰の登り斜面はタンポポに覆われていた。
コマクサとタンポポ、それほど離れていないけど、、、
逢ノ峰の山頂には、東屋と火山の観測小屋があった。
西側の雲が取れて、白馬三山や五竜、鹿島槍などが見えたがイマイチ写真写りがよくない。
正面には湯釜、白根レストハウスの駐車は車が多くない。
観光客も少なめなので、久々に湯釜を見ようと湯釜展望所まで延長することにした。
現在、500m規制で火口湖までは行けない。
逢ノ峰を下って、白根レストハウスの駐車を横切り湯釜の展望所まで行ってみた。
展望所には7、8人の観光客がいただけだった。
曇っているのでエメラルドグリーンの色がうまく出せない。
PLは置いてきたので、露出を変えながら10枚ほど撮った。
長居をした、さて帰ろう。
逢ノ峰には登らず、弓池を横切り、逢ノ峰を捲く車道からロープウエイ山頂駅へ向かう。
山頂駅には寄る予定はなかったが、ちょっとガス欠気味で喉が渇いた。
ビールの自販機がないか覗いてみた。
駅の中はガラ〜ンとしていて、切符売り場にお姉さんが1人。
横にある自販機はソフトドリンクのみ。
あきらめて駅を出ようとしたとき、
「よぉ〜、ロープウエイがあるのに乗らないのか〜!」
muscatさんの声が聞こえた。
いや、ガス欠による妄想か、、、
妄想を振り切り、本白根山周回コースに入る。
登山道は本白根ゲレンデを捲く水平歩道。
ここでまた良からぬ虫が頭をもたげた。
登山道からロープウエイ下のゲレンデを歩けば山麓駅まで楽に歩けそう。
雪渓が残る沢からゲレンデに下りられそうなので迷いに迷う。
登山道ではないので、高山植物を荒らす恐れがある。
リハビリ中でもあるし、、、
先を急ぐ。
周回コースから今朝ほど登ってきた富貴原の池への分岐を下る。
まだ10時前、また青空が広がってきた。
富貴原の池を過ぎ、樹林帯を駆け下りてくると、周回コース以外で初めての登山者と会った。
3人組の登山者も今日初めて人に会ったと言っていた。
このコースを歩く人は少ないようだ。
殺生河原では、今朝方のうるさいアナウンスはなかった。
ガスも上がっているのが見えなかった。
殺生河原から国道を横切り、山麓駅に行ってみた。
ここにもビールの自販機はなかった。
ここからの下山道は、青葉山ゲレンデから天狗山スキー場への連絡路のようなところを歩くのだろうと検討をつけていた。
GPSを頼りにゲレンデ方向に行ってみるが、進入禁止となっていた。
そこで武具脱の池に行けば、下山道に出られるだろうと考えた。
国道を横切り、武具脱の池に行ってみた。
ワタスゲが一面に広がっており、正面奥には本白根山も見える。
ここは全て木道の上を歩く。
GPSで見当をつけて向かった先には進入禁止。
その先で木道は途切れている。
下山道は諦め、国道沿いを歩いて下りて来た。
今回登ったルートも下山予定のルートも昭文社の「山と高原地図」に記載がない。
またルートは大変良く手入れがされていて、決してルートを間違えることはないが、道標が少ない。
赤テープや目印は全くない。
雪でコースが埋もれると、チョット難しいかも、、、
今回、虫対策としてザックのリッドに「ムシコナーズ」を両面テープで貼り付けた。
登山道には結構虫がいたように思えるが、顔に纏わり付いたり、目や耳に入ってくることはなく快適だった。
当初予定していた15km程度のゆる山行、GPSの記録をみると25kmを越えていた。
腰には全く影響なく、むしろ一ヶ月ぶりの太ももが若干、、、
「魔女の一撃...」と題した日記に対して、コメントやメッセージでたくさんのアドバイスを頂きました。
ここで改めてお礼申し上げます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
こんにちは、hottenさん
「妄想」の中に登場させて頂きありがとうございます
それにしても私ってロープウェイがあると必ず乗りそうな
キャラなんですか? 参ったな〜
でも、自分の名誉のために言っときますが決してヘタレな
訳ではなく、乗り物が好きなだけですからねっ
山行間隔がまたしても空いてますが、これだって24日に
那須岳登山口まで行って登山靴を忘れたことに気づき敗退した
のであって、やる気がないわけではありませんよっ
それにしてもこれだけの距離と標高差で「リハビリ」はないでしょう
虫コナーズについては、いつか対照実験をやってみたい気がしますね。
大変失礼をいたしました。
あれはmuscatさんの脹脛の声だったかも知れません
決してmuscatさんがヘタレだとは思っていません。
お友達の太腿さんや脹脛さんがキャラを醸し出しているのです
そうですか、登山靴を忘れましたか
コメントしようがないなぁ
ムシコナーズといえば、私が最初にザックに付けたのは、日光白根山でした。
このとき確かmuscatさんとすれ違ったかと思います。
ぜひ実験をしてみて下さい
本格的な火山の風景ですね〜
火口湖の色が素敵です。
僕が次に上る火山は、浅間山か
草津白根山を目指していますので
参考になりました。
それにしましても、腰痛抱えてこの距離は
お見事ですね〜
復活レコを拝見して、こちらまでパワーを
頂けた思いです。
コメントありがとうございます。
火山お好きですか、、、
いいですよネ、山が生きているようで。
地球上とは思えない風景だったり、ガスが上がっているとワクワクします。
草津白根山は多彩なルートがあります。
15分で湯釜が見えたり、1日たっぷり歩けたり、レコ楽しみにしています。
リハビリにしてはチョット歩きすぎましたかネ。
当初は半分程度の予定だったのですが、天気も良いし、腰の調子も良かったので、あれよあれよで延長してしましました。
いろいろお気遣い有り難うございました。
艶々の山ガールとの遭遇♪〜金精峠、金精山、五色山、前白根山、奥白根山縦走〜に拍手を頂きありがとうございます。
私が次回、狙っている山が〜草津白根山です!!
これから「こまくさ」が満開となるようですので…
参考にさせて頂きます。
とかいって、、、季節も違うし観光ルートでハイキングかなって・・・笑、同山成しえたら、また報告しますので訪問くだされ~~~
今後とも、「山渓遊人」sajunをよろしくお願いいたします。
http://www.ucatv.ne.jp/~sajun/
コメントありがとうございます。
「シラネアオイ」の写真きれいですネ。
私が昨年奥白根を訪れたときは、既に花はなく葉っぱだけでした。
保護のための柵は残念ですが、艶々の山ガールから守るためには仕方ないですネ。
草津白根の「こまくさ」はこれからでしょう。
私が行ったときは咲いている花は僅かでしたが、本白根山東斜面のコマクサが咲き誇ったら見事でしょう。
レコ楽しみにしています
hottenさま、編集中にも関わらずご訪問・感想など頂きましてありがとうございます。
本日、編集を完了しましたので、よろしかったら再度ご覧くださいませ~~~
おかげさまで大満足の草津本白根山でした♪
わざわざご連絡を頂き、恐縮です。
再訪させて頂きました。
やっぱり、コマクサの乱舞はすばらしいですネ
山渓遊人にもお邪魔してきました。
花の写真、きれいですネ。
参考書代わりにときどきお邪魔します。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する