越後駒ヶ岳(駒の湯↑枝折峠↓)【絶景と秘湯の最高の山行!のはずが、、、熱中症により半遭難状態に】
- GPS
- 10:56
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,681m
- 下り
- 1,996m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 3:30
- 合計
- 10:43
・しかしこのコース、標高グラフを見ると驚きですね。駒の湯登山口は400mで枝折峠は1000m?この急登で体力を削がれたこともひとつの要因でしょうね。駒の湯山荘の支配人さんも、「このコースはやめた方がいいです。枝折からがいい!」と
・歩くペース「とても速い」となっているのはコースタイムの甘さゆえ
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
▼駒の湯駐車場 ・我々は日曜宿泊のため、事前に連絡をし宿の駐車場に停めさせてもらいました ・しかし、宿よりも登山口に近い駐車場に7台ほどのスペースがあります ・虫は依然として多いので、車内灯は点けない方がよいでしょう ・初めてで真っ暗の場合は登山口が分かりづらく、15分ほど逡巡しました。詳細は写真にて ▼枝折峠駐車場 ・山中で3rotallyさんと待ち合わせていたため、下山は枝折峠へ ・綺麗な駐車場でしたが、雲海撮影目的の人も多く、競争率はとても高いと聞きます。詳細は3rotallyさんのレコをご参照ください https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2011800.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ▼駒の湯登山口→小倉山 ・急登の連続で大変。鎖場もありました ▼小倉山⇄駒の小屋 ・百草の池まではなだらかですが、そこから先は急登に ・駒の小屋直下は気の抜けない岩場が続きます ▼駒の小屋⇄越後駒ヶ岳 ・小屋から3分下ると美味しくて冷たい水場があります。小屋前の水場は止まっていました ・小屋にはビールとバッジのみ売っています(各500円) ・小屋から山頂は特に危険箇所等ありません ▼小倉山→道行山→明神峠→枝折峠 ・軽いアップダウンを繰り返しますが、特に何の問題もない稜線。しかし熱中症の身には ◆登山ポスト 駒の湯登山口にあり。ただし紙はありませんでした。 |
その他周辺情報 | ◆登山後の温泉 ♨駒の湯山荘(本日宿泊) ・本日宿泊。33℃の冷泉アルカリ性単純泉が猛烈に掛け流されています ・館内には内湯・渓流露天・貸切風呂があり、それぞれ混浴と女性用があります(男性用はありません!) ・外来入浴は外にある露天のみ(500円・17時まで) https://komanoyu.exblog.jp ♨塩の湯温泉 ・かなり離れますが、胎内市の海辺の温泉施設 ・ナトリウム塩化物強塩泉の掛け流し http://www.city.tainai.niigata.jp/sangyo/kanko/shionoyu.html ◆飲食店 ▼ばるむ食堂 ・かなり離れますが新潟市の有名店 ・ランチステーキ等、たくさんのメニューがありますが、やはりラーメン王国新潟で食べたいのはカレーラーメン。ここの「カリ〜ら〜麺」は絶品でした http://warm-niigata.com ▼ら麺 のりダー ・かなり離れますが新潟市の有名店 ・濃厚味噌ラーメンや担々つけ麺など、多彩なメニューに迷います https://www.ramen-walker.com/shop_145.html ▼魚沼の郷 芳屋 ・十日町の酒販店。県内の地酒の品揃えが豊富 http://uonumanosato.jp ◆宿泊施設 ▼駒の湯山荘 ・越後駒ヶ岳、駒の湯登山口にある秘湯の宿。「日本秘湯を守る会」からは脱会したようです ・温泉は当然として、料理も素晴らしかった https://komanoyu.exblog.jp ◆その他 ▼朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター) ・かなり離れますが新潟市のタワー。展望フロアからの眺望は必見です http://www.tokimesse.com/sp/ |
写真
感想
夏の風物詩となりつつある私の熱中症。
これまで、甲斐駒ヶ岳、飯豊山、針ノ木、、、と行った山々で、軽度の熱中症により登下山に支障をきたすことはあったものの、今回、中度以上の熱中症によりまさかこれほどの経験をすることになるとは。
山や宿の感想は写真のコメントにし、ここでは今回の熱中症に絞って書きたいと思います。
急登で噂の駒の湯コース。
夜明け前の4:30スタート時点で25℃ほどと高温。
それでも太陽が出ていないためいつもと変わりのない登山を行う。
若干の異変を感じ始めたのは、百草の池を過ぎた辺りから。
脚がいつも以上に重く、前駒直下では脚がほぼ終わりかけのような状態に。
嫁くんに先に行ってもらい、休み休みなんとか駒の小屋へ。
ここで3rotallyさんと合流し、山頂へ。
なだらかな登りの山頂へのコースも終わった脚では激登りに感じる。そしてとにかく暑く、身体に異様な熱を感じるようになる。
このコースは東斜面のため、後頭部と首に常に直射日光を浴び続けたことが、今回の熱中症の大きな要因と思われる。
得意なはずの下りが始まると、脚が小刻みに震え始め、急な岩場の下りも思うように進まない。
小倉山に到着時点で駒の湯コースを下りるか、枝折峠へ下山し、3rotallyさんに駒の湯山荘まで送ってもらうかの選択に迫られる(当初の予定は後者でした)。
この選択が正しかったのか、今となってはなんとも言えませんが、途中で完全に脚が動かなくなり、ろれつもおかしくなり、意識も薄弱に。
何度も登山道で横になり意識がなくなる瞬間もあったように記憶している。
これが「行動不能」というものか。
今まで他人事のように考えていたものが、まさか現実に自身に降りかかってくるとは。
脱げるだけの服を脱ぎ、ウチワで仰ぎながら回復を待つも、体内の熱は留まったまま。
その時、一人の登山者の方が通りかかり、携帯アイスノンを下さった。
自らも熱中で痛い目をみた経験があったようで、暑さ対策のために持ち歩いているそう。
この場を借りて本当に感謝申し上げます。
アイスノンを首や脇の下、心臓付近に当て、とにかく冷たい血液を身体中に巡らせることに努める。
もう一つ問題が。
私が水を大量消費したため、3人分の水の絶対量が不足。このままでは3人とも行き倒れてしまうということで、2人には先に下山してもらい、駒の湯山荘から嫁くんだけ枝折峠まで戻ってきてもらうことに。
1時間ほど横になったまま、濡らした手拭いでとにかく体温の低下に努めて、なんとか立ち上がる気力が起きる。
明神峠直下でも30分ほど横になり、小倉山からトータル3時間45分かけて下山(コースタイム2時間50分だが、緩めの設定であり、2時間程度と思われる)。
駒の湯山荘の支配人や十日町の酒屋の方も話していた通り、この時期でこれほど暑いのは異常であったとしても、今回の件の反省点はいくつかある。
・2週間、山に登らずダラダラと過ごしていた
・前日の食事はラーメン2杯。登山前の塩分補給にラーメンは良いとはいえ、2杯は塩分過多。脱水症状が発生
・前日の寝不足(これはいつものことだが)
・朝食にサンドイッチを食べ、行動食としてはウィダーインゼリーとばかうけ2枚のみ
・運転ではないことをいいことに、駒の小屋でビールを飲んでしまい、脱水状態に拍車をかける
・日焼け止めを忘れる
暑さに弱い体質を変えることは難しいと思うので、今後は万全の装備で臨むより他はないと、改めて実感しました。
最後に、今回看病や車での送迎をしてくれた嫁くん、日曜日にもかかわらず遅い時間まで付き合わせてしまった3rotallyさん、アイスノンを下さった優しい登山者の方、心配をおかけした駒の湯山荘さん、皆さんにこの場を借りて御礼をさせて頂きます。
Kazuさん、moricocoさん、おはようございます〜
熱中症、怖いですね
おっさんも数年前に夏の飯豊で軽い熱中症になりましたが、歩けないほど酷くはなくて幸いでした
その時も登り始めて30分程度でいつもと違うなって思いましたが、後で思えば前日の晩飯や当日の朝飯、飲み物等で腹を壊してしまった事が敗因だったように思います
とにかく無事に下山されてなによりです
ほんと、熱中症は他人事とは思わずに気を付けないといけませんね。
おっさんも山行途中で を飲んじゃう人なんで他人事とは思えません
それはそうと、駒の湯山荘、とっても素敵ですね
おっさんもエチコマは大好きなので、いつの日か泊まってみたいです
お疲れ様でした〜
フレ様こんばんは。
ご心配お掛け致しましたが、もうすっかり回復して、現在大阪行きの新幹線で呑んだくれています
当日の暑さは異常だったと思いますが、やはり自分の行動に問題が多くあったと思っています
まずラーメンですが、山行前の塩分補給に欠かせないとはいえ、2杯は食べ過ぎました
フレさんも十分にお気をつけください
また山行中のビールですが、これも良くないですね。喉がますます渇いてしまいます
フレさんも十分にお気をつけください
駒の湯山荘ですが、とても素晴らしい山荘でした!
温泉は当然として、料理は予想以上に素晴らしかったです。
駒の湯コースはあまりお勧めできませんが、あのロケーションは魅力的です
秋の紅葉も素晴らしいと聞くエチコマ。
今回存分に楽しめなかった分、私も再訪したいと思っています。
kazu405さん、こんばんは
何とか下山できてよかったですね。
最近は高山に登っても涼しいと思えないことが増えている気がします。
自分もいつ熱中症になるかわからず、思わずレコに引き込まれました。
分析されているように複合要因だと思いますが、
悲しいことに万全の体調で登れることは多くありません。
特に朝の早い夏は寝不足必至。
フラフラで登っていることも少なくありません。
前泊して睡眠たっぷりで登れるといいのですが。
塩分過多が良くないとは知りませんでした。
何事もほどほどでしょうか。
私はいつも飲み水を凍らせて持っていきます。
アイスノンと同じ効果ですが、首に当てると気持ちよいし、飲むと生き返ります。
冷た過ぎる飲み水はよくない説もありますが、
暑がりな自分には合っているような気がします。
まだまだ暑い日が続いているので、お気をつけて。
hirokさん、こんばんは。
猛暑でもロングで歩かれているhirokさんからのアドバイス、大変ありがたく頂戴いたしました。
飲み水を凍らせて持参する件、早速実践させていただきます!
塩分過多が良くないのは持論ではありますが、塩っ辛いとのどが渇きビールが飲みたくなる→更にのどが渇きどんどん飲んでしまう→アルコールを分解するために水分をますます欲する、という悪循環に陥ってしまう、と同じ理論かと思います。
仰る通り、体調万全で山に登るには、長野か福島に移住するしかないと思います。
嫁くん共々、今の生活に疲れてきていますので、山だけではなく、生きていく上で、真剣に移住を検討したいと思う今日この頃です。
こんばんは、Kazu405さん。
いつもながら遅いコメントで失礼します。
確かに以前も症状があったことは記憶しておりますが
今回は重度になってしまったようですね。
(行動不能・・・そこまでとは )
下山できたことが何よりです。
そんな中でアイスノンを下さった方には感謝しかないですね。
できれば風物詩にはさせたくないものですね。
自分も気をつけたいと改めて思いました。
秋の再訪確定、とありますがそれは越後駒も?
その際には余裕の山頂到達を期待しています
wakasatoさん、こんばんは。
ご心配いただきありがとうございます。
もう二度とあのような経験はしたくはありませんが、今回経験したことで、装備の大切さを再認識しました。
これからの時期では必要ありませんが、来夏以降、今回のことを忘れずに山を楽しめればと思っています。
wakasatoさんもどうぞお気をつけ下さい。
紅葉シーズンの駒の湯山荘は勿論として、エチコマも当然狙ってますよー
駒の湯からはキツイですが、枝折峠からならあまり労もなく登れますので(体調が良ければ)。
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