笠ケ岳
- GPS
- 13:19
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,454m
- 下り
- 2,416m
コースタイム
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 13:19
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高バス停〜笠新道登山口 林道 笠新道登山口〜杓子平手前 歩き始めは樹林帯、杓子平に近づくにつれて岩場が増える九十九折り。数カ所、大きな段差の箇所に2〜3段の低いはしご設置あり、。 杓子平〜抜戸分岐 岩場の急登。 抜戸分岐〜笠ヶ岳山荘〜山頂 稜線歩き。途中抜戸岩は巨大な岩の割れ目を通り抜ける。山荘手前から岩場。 抜戸岳には杓子平への分岐を弓折岳方向に100mほど行ったところで右に分岐したザレた急登から登れました。抜戸岳山頂から抜戸分岐への巻道はやや分かりにくいですが山側を選んで歩けばルートに出られます。杓子平から登りからだと分かりにくいかも。 |
写真
装備
個人装備 |
食料
地図
コンパス
保険証
飲料水(4L
うち2Lはポカリスエット)
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
医薬品
タオル
携帯電話
雨具
時計
非常食
熊鈴
ヘッドランプ
ロールペーパー
ザック
タイツ
Tシャツ替え
長袖ジャケット
車
ズボン
グローブ
ハット
靴
ナイフ
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感想
今年のシーズンの目標は槍ヶ岳!なんて心の中で思っていたのに6月は天気に恵まれず、7月は仕事が混んでて山に行けず。これではいかんと盆中からちょこちょこ登って来たものの、今一つ自信を持てず、なにか(自分にとって)過酷な山行を事前にこなしたいと、思いついたのが知り合いから聞いたことのあった笠新道。
山プラでコースタイムを見ながら、明るいうちに日帰りするには新穂高を3時半出発。いつも持ち歩く一眼とレンズは今回は持っていかず、杓子平にAM11時もしくは山頂に12時までに着かなかったら実力不足と割り切って大人しく撤退!とボーダーを決める。
前日早めに就寝の上で1時半に自宅を出発、3時過ぎには新穂高周辺についたものの、市営無料駐車場は満車で鍋平駐車場に回れとのこと。(3時の時点で係員がいるのがまた感心する。)ところが三連休の中日、無料駐車場は一杯、結局すでに多数駐車されていた鍋平に向かう道路の待避所の一番隅に駐車。ヘッデンつけてスノーシェッドの車道をテクテク歩き結局新穂高のバス停は4時に。
この時、ちょうど笠新道日帰り初挑戦の三重からいらした男性と出会い、途中まで一緒にいこうと、笠新道までの林道歩きはおしゃべり歩きに。
笠新道登山口は5時に到着。ここから一旦男性から先行し、樹林帯の登りを歩く。先が長いので1時間に一回必ず水飲み休憩を挟むことを意識して登っていると、やがて樹林の間から朝日が差してくる。ちょうどつづら折りの中で見晴らしが良いところがあり、穂高連峰、焼岳、乗鞍と絶好の天気になっているのを見てテンションが上がる。今日はイイ日だわ!
2回目の休憩していたところ林道でご一緒していた男性に追いつかれ、どうやら、登りも同じくらいのペースということで一緒に登ることに。お年を聞くと自分より10ほど上の方で山慣れていらして、先行してペースを作っていただいたおかげでおしゃべりしながらテンポよく登れました。
杓子平に近づくにつれてつづら折りの折り返しが急な岩場だったり、数段のはしごが出てくるなど斜度が上がります。森林限界を抜けて周りが明るく穂高連峰、槍ヶ岳がシルエットで映えて励みになります。
杓子平はハイマツの間を抜けた広場で急に視界が広がって笠ヶ岳の山頂が姿を表します。順光に輝く峰が神々しいほどの良い天気。この景観がドンと現れる瞬間は忘れられません。そして、この時点でAM8時と撤退はなし。
抜戸岳分岐まで岩場の登り、分岐からの稜線歩きはずいぶん長かったです。稜線に出た時点でかなり足にきています。目の前に見えている山頂が中々近づかない。振り返ると薬師岳や黒部五郎岳が見えてきたり、稜線越しに見える槍ヶ岳の穂先の存在感が半端なくかっこいいなど景色は最高なんだけど。
笠ヶ岳山荘についた時点で今回足つり対策に初めて持ち歩いた芍薬甘草湯を服用して足の疲れをしのぎました。ザレた道をもう一踏ん張り登るとようやく山頂。いや長かった。
山頂からは360°のパノラマ。最高の展望台でした。正面には槍ヶ岳〜穂高連峰が目の前に展開、その端からは遠く富士山も南アルプス越えに顔を覗かせていました。さらに眼下には焼岳があり、その奥に乗鞍岳。遥か西には白山も。そして北の方向は黒部五郎、薬師岳、剱岳も見えていました。笠ヶ岳ってロケーション最高ですね。
一通りスマホで写真をとって、おにぎりをぱくついてから下山に取り掛かります。途中、抜戸岳のピークを踏むか迷うも、見えていた峰の手前がそれとわかったことと多分二度とこないだろうという同行者の言葉もあってそちらにも登りました。ここでは時間的に双六岳からの縦走者も多くそこそこ混んでいました。
抜戸岳からはガスが上がる場面もあるも長い下りに疲れて景色を見る余裕はなくなり、徐々に会話も少なめに。杓子平過ぎてからのつづら折りは中々標高が下がらない。嫌気がさす下りに同行の方と「景色は最高でいい山だけど、この下りは二度とやりたくない」と愚痴りつつ、途中休憩を挟みながらなんとか笠新道登山口に到着。足にたまった疲れは否めないものの、極端に大きな段差が少ないためか、膝痛が出ることなく降りてこれました。
ここからの林道歩き1時間でちょうど13時間ぶりに新穂高のバス停前に到着。上り詰めた時も思ったけれど、下り切っても、はぁー長かったというのが最初の実感。
この後の駐車場所への登り返しがきついと思っていましたが、同行の方が前日車中泊でバス停近くの無料駐車場に車を止めてあるとのことで、ご厚意に甘えて駐車場所まで車で送っていただきました。疲れ果てた足にこの申し出はありがたかったです。聞くと、以前、剱岳を早月尾根から室堂に抜けた際に、富山の方に立山駅から馬場島まで送っていただいたことがあったそうで、その恩返しができたとのことでした。この方には登りのペース作りから、槍ヶ岳日帰りの話など色々聞けて大変参考になり感謝の念に堪えません。自分も今後、機会があれば、こういった好意をバトンできればと思います。
普段はソロでの山行がほとんどですが、出会えた方のおかげで苦しいだけになるかもしれなかった山行が大変楽しいものになりました。
その雄姿が遠くからでもわかる笠ヶ岳は、スケールが大きく登りごたえと晴れた時の景色は半端ありません。目標にしていた日帰りも達成できて本当に良かったです。
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