揖斐でマチュピ茶!(上ヶ流茶園、笙ヶ岳)


- GPS
- 05:31
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,356m
- 下り
- 1,355m
コースタイム
天候 | 曇一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
当初の予定では、伯耆大山でテント泊だったのです。「星取県の実力とやらを見せてもらおう」というつもりだったのですが、あいにくの雨予報で、先週・先々週ご一緒したKさんは「私の力で晴れさせます」とおっしゃっていて、結論から言えば大した雨は降らなかったようなのですが、しかし星が見えるような雲量でもなくて、結局大山は取りやめました。代わりに、雨でも良さそうなところ、と思って最初関ヶ原を考えていたのですが、なぜか途中から「天空の茶園」、「岐阜のマチュピチュ」こと上ヶ流茶園に行くことにしました。「日本のテオティワカン」、「日本のチツェンイツァ」は私が勝手に付けた名前ですが、「岐阜のマチュピチュ」はオフィシャルの愛称です。行き方はナビにお任せ。トヨタのカーナビなら「かみがれ」と入力したら教えてくれると思います。
地元の方は9時くらいにおいでになるようなのですが、私は7時くらいに着いてしまったので、駐車場に停めさせて頂いて出発しました。最初は舗装道路、その後未舗装林道に入ります。最終的には階段きつめの登山道ですが、さほど長くは続きません。15分くらいでビューポイント(曰く、「天望台」)に着きます。霧が出ても上等、のつもりでしたが、雲は奥の山にかかっている程度で、だからといって日光も弱く、中途半端だったかも知れません。
その後、岐阜方向の展望所に行ってから、せっかくなので北の方にある三角点に行ってみることにしました。その、一見山頂のように見えたわけですよ。ただ、途中の道は完璧な林道(ただし、長らく自動車は走っていないようです)でした。ようやく到達したところには千代保の四等三角点がありましたが、もっと北により標高の高い場所があるようで、ここは山頂ではありませんでした。しかし、これよりさらに歩き続ける気にもならなかったので、そのまま下山。
帰ってくると、地元の方がおいでになっていて、お茶を振る舞ってくれました。それでもって、お茶も購入して再出発。さて、本当は次の目的地は養老天命反転地でした。しかし、地図を見たらすぐ近くに養老の滝があるじゃないですか。これは行かない手はありません。ナビが言うがままに駐車場まで登っていきました。えっと、駐車料金1000円ですか。結構攻めてますね。
駐車場から階段を降りていくと滝があります。上段が大きく落ちて、下段は階段状に落ちています。名瀑百選に算えられるだけあって、立派な滝です。さて、滝は満足したのですが、このまままっすぐ天命反転地に行くのか? 駐車料金でびびった私は、もうちょっと元を取ろうと思いました。すぐ近くに登山口があります。せめてひとつでもピークを稼いでおけないか---と考えて、養老山地で最も標高が高い笙ヶ岳が手頃ではないかと思いました。予習もせずに山を決めるのはよくないのですが、この時点では整備された登山道があると思っていたわけですよ。ますますよくないですね。
で、登山口から登っていきます。最初はずっと林道です。「遊歩道」と書いてあるので、頂上までこの調子なのかと思いました。上ヶ流でも林道ばかり歩いていたので、ちょっと辟易したところもありますが、逆に安心でもあります。ところが、途中に分岐があって、ここから旧道を辿るといきなり急登。目が覚めました。で、10分ほど登ると林道経由の道に合流。問題はここからで、道も少し見えづらく、また標識もあまりありません。GPSを見ながら確認しつつ進みます。しばらく沢沿いに下り、北方向への分岐。ここから道はさらに細く、基本的にトラバースするような感じでちょっとずつ登っていくのですが、道が細く、また谷側が崩れているところもあります。また、片付けられていない倒木も結構あります。正直予想していた道とは違っていて、ちょっと心細くなりますが、逆に注意しながら進みます。この頃から雨が近そうな風が吹き始め、天気も気になりました。最後、西向きから北向きに道が曲がるあたりからは、斜面を斜行しながら登っていきます。駐車場を出てから誰にも会わず、なんだか心細くなります。でも、勇気を出して斜面を登り、尾根に出てから少し登れば頂上。四等三角点がありました。頂上からは眺望もあまり良くないので、雨が降る前にとさっさと撤退。下りの方がスピードは上がりましたが、滑落しないように注意して降りました。林道に出た時はほっとしましたね。結局、最初の上ヶ流も含め、駐車場以外では誰ひとり会わなかった一日でした。私はあんまり人気のない山に行くことも多いのですが、これほど人に会わなかったのも初めてで、余計に不気味でした。
さて、最後に本来の目的地である天命反転地へ。ここ、以前にJAF Mateで紹介されていたので、一度行ってみたかったのです。実は養老の滝駐車場まで戻った時から雨が降り始めていて、あまりいい条件ではなかったのですが、今日行っておかないと二度と行けないかも知れないと思い、ゲートをくぐりました(現在一部補修中のため、団体料金で入れます)。どんな施設なのか、言葉では表現しにくいのですが、パンフレットからそれなりに抜粋すれば、「死を前提とした消極的な生き方を改めるため、天命を反転することを指名として荒川修作とマドリ・ギンズが作ったアートプロジェクトで、水平垂直を極力排除して、人間の持つ平行感覚や遠近感に揺さぶりをかけるような仕掛けがなされている」施設です。よくわからない? そうでしょう。行った私でも、よく飲み込めないでいます。ただ、私みたいな男性がひとりで行くところではなくて、親子連れとか若者の団体がわいわい見て回るのがいいのかも知れません。
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