早池峰山・薬師岳〜薄雪草だけじゃない、花あふれる山旅
- GPS
- 05:56
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,086m
コースタイム
天候 | 晴れ、山頂曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復 小田越より 〃 花巻 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所 早池峰山 特になし 人が多いのでコメガモリ沢コース上部では落石注意 薬師岳 特になし 横通りからの登路も特に迷う個所なし。ただし頂上に出るまで樹林の中で小田越からの往復がお勧め。 |
写真
感想
二十数年振りに早池峰山に行くことにする。花の名山として余りに有名(過ぎる)、故にバスの便もあり、車を持たない身でも日帰りできる。前回は河原坊から鶏頭山を辿った。今回は同じく河原坊から登り、お隣の薬師と結んで歩く計画だ。
バスの便は遅い。河原坊で下車したのは既に11時近く。登り初めはタニウツギ咲く沢沿い道。薬師まで行く為には、登りでは写真はなるべく我慢・・・・と思っていたらのっけからハクサンチドリがお迎え。しばしで展望が開け山頂が見える河原に出る。ここからは岩と花の道。ミヤマオダマキ、特産種ハヤチネウスユキソウ等々。沢沿いから尾根上に出るとチングルマ、ミヤマシオガマ、ナンブイヌナズナも加わり、ナンブトラノオも咲き始めている。写真を口実にたびたび休憩しながらも何とか目標の2時間以内では登り切れた。
岩が林立する広い山頂には数十人が憩っている。展望は効くが上空は雲に覆われてしまった。東側には剣ヶ峰が鋭い三角錐を見せている。エネルギー補給後、山頂付近を徘徊。岩場にはイワウメやツガザクラ、チシマアマナも咲いている。
小田越コースへの下り始めは平らな道で、ここまでとやや植生が異なる。コバイケイソウの葉が山頂直下にきれいに群生し、開花時を想わせる。イワカガミやショウジョウバカマ、ミツバオウレンがみられる。剣が峰への分岐を過ぎると登路の植生に近くなる。下りは余裕があるので、久々の高山らしい花畑を堪能。写真を撮りながらのんびり下ると頂上部まで晴れてきた(行いが悪いのか)。このコースもハヤチネウスユキソウや大好きな花の一つミヤマオダマキも多い。ところが脇見しながら下っていて、うっかり浮石に乗ってじまい、よろけた際踏ん張った右足がこむら返り!小休後よたとたと下り、樹林帯に入るとしばしで、シャトルバス待ちのハイカーあふれる小田越着。
薬師へは車道を少し東へ下った横通り道側から周回する。横通り道から分岐を入ったところで水を汲みに来た女性に会い、「この登路は余り使わない方がよいと言われており、上の分岐もロープが掛けられている」という。ちょっとためらうが、行く手にも薄いが新しい踏み跡が続いているようだ。何とかなるでしょ、駄目なら戻りますと礼を言って別れる。オサバグサが群れ咲く登路は、細いが所々道標もあり、迷うことはない。途中岩の積み重なる場所でヒカリゴケが数か所ある(手持ちではうまく撮れない。下山路にも1か所あった)。ただ、展望は頂上までなく、気も乗らず、やや疲れも出てスローペース。ロープをくぐると展望の開ける薬師岳頂上だ。頂上には単独の男性が1人。登路のことなど言葉を交わす。もう下るだけなので、早池峰を見ながら大休止する。
下りは小田越へ直接下る尾根を行く。薬師の頂稜の岩場にはイワヒゲが見られる。イソツツジが小ぶりな株で群生し、下りにかかっても続く。下半部はこちらもオサバグサが道の両側を埋め尽くしていた。下りついた小田越で最終バスを待つ人は少ない(発車時でも10人足らずだった)。バス待ちでぶらつく車道脇にはヤマオダマキが咲いていた。
早池峰は、ブランドものの花の山のひとつで、やや人口に膾炙し過ぎの感もあるが、流石に花は多彩で華やかだ。薬師はやや地味だが、小田越からのピストンがお手軽。
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