高檜山から尼ヶ禿山までヤブ漕ぎ縦走 イノシシには驚かなかったけど人に会って驚いた( ゜Д゜)
- GPS
- 10:03
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,332m
- 下り
- 1,146m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰路は長沢橋バス停から最終バスに乗車して水上駅に戻りました。 |
写真
感想
玉原周辺はよく出かけており、必然的に周囲の地形図を見ることも多い。
そこでいつも気になっていたのが、尼ヶ禿山の南西にぽつんと表記されている高檜山。ネットで見ると、残雪期を中心にわずかに記録があり、いずれも水上から登られているものが多いようだ。
しかし地形図を見ると尼ヶ禿山から尾根がくねくねと曲がって高檜山まで続いていて縦走できそうだ。
といっても結構距離があり、間違いなくかなりのヤブ漕ぎを強いられるだろうからおおよそ一日仕事となるだろう。
最初は玉原を早朝に発して歩いてみようと思ったが、後の車回収が大変そう。そこで登りは大変だが水上から高檜山に登って縦走し玉原越えから長沢橋のバス停に下山するコース取りを計画した。
真夏は暑くてバテそうなのでパスし秋になってからと考え、台風18号が通過し好天になるだろうとこの土曜日に決行。前日にスマホで登山届を提出。
未知の世界なので一応ビバーク用の装備や予備食と多めの水などを詰め込んだのでザックは結構重くなった。
水上駅近くから歩きはじめる。少しバス道を歩き、小日向沢沿いの林道に入る。人家が途切れ未舗装となり、ひたすら登って行く。
そのうちに林道も荒れてきて終点の手前で子連れのイノシシと出くわす。
敵は驚きこっちを向いて威嚇してきたがこっちも大声で威嚇し返すと去ってくれました。
スタートから2時間弱で林道終点。すぐに斜面に取り付くがいきなり急登できつい。ヤブもだんだん濃くなってくる。
標高1000mを超えるとブナが出てきたが二次林らしくみな細い。そしてこの辺からが大変だった。急登の上、林床一面にネズコの幼木がハイマツのように密生し登りづらいことこの上ない。ネマガリタケのほうがまだマシだ。わずかなすき間を見つけて強引に登るが体力を消耗する。標高差にして100m以上もこの状態が続き、早くもバテバテとなり休み休み登って行く。これまで歩いたヤブ漕ぎの中でも最強の部類に入りますな。
そんなかんなでやっと着いた高檜山は三角点だけがぽつんとあり展望もなかったが、静かで自分好み。近くに山名板が落ちていたので三角点の脇に置いて山頂らしさを味わう。
さて、今日のメインはこれから。地形図を取り出して稜線を確認。尾根の屈曲点もしっかり頭に叩き込む。
まず、東に下ってみなかみ町と沼田市の境界尾根を目指す。相変わらずヤブの世界だが、さっきのネズコに比べたら楽勝。
境界尾根に乗りしばらく歩いていると、前方で何やら声がする。何だ、キノコ採りでもいるのかな?と思ったら、10人ほど連なって歩いてくる。
当然ながらお互いビックリ‼ 第一声が「こんなところで人に会うとは思いませんでした・・」「こっちもです」と相手は学生のパーティーでした。尼ヶ禿山からヤブ漕ぎしてきてこれから高檜山に向かうとのこと。自分とは逆コースとなるのでこの先のヤブの状態など情報交換して別れる。場所が場所だけにイノシシにはさして驚かなかったけど人の方が驚きでした。
尾根屈曲部の1316mピークでちょうど正午となったので休憩。カップラを作って流し込むだけの簡単なランチタイムで食ったらすぐに出発。
ヤブは時々ネズコが現れるがあとはネマガリタケが中心で、手でかき分けながら代わり映えのない視界の中を登って行く。
空が近くなってヤブを抜けると、尼ヶ禿山手前の反射板ピーク到着。
長いヤブ漕ぎがやっと終わり、自分でもよく歩いてきたなぁ、と思うほど大変なヤブ尾根歩きだった。
このとき午後1時。長沢橋バス停の最終バスは午後5時。ゆっくり歩いても十分間に合う時間なので気分的にもかなり余裕が出来た。
ここから尼ヶ禿山までは細いが作業道となる。格段に歩きやすい。
20分弱で尼ヶ禿山。ここで縦走は終了。あとは登山道をのんびり歩く。
玉原越えからは長い下りとなるのでその前にコーヒーを入れて気分転換。
しばらく急な下りが続き、沢沿いから山腹を横切るようになると発電所の管理用道路に出た。ここまで来ればひと安心。あとは舗装路をのんびり下って長沢橋バス停に到着。バスを待つ間、日が落ちてだんだん暗くなる中で今日の行程を振り返る。
キツかったけど達成感のある山行でした。
コメント
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遅ればせながらこんにちは。
あのときすれ違った隊にいたものです。
僕たちも年に数回ヤブ山に登っていますが、人に出会った経験はなく、とても驚きました。
この後クマに初めて会ったりしたのも含めて驚きの多い山行でした。
僕たちは東大ワンゲルで、高檜山には同じようなルートで数年に一度登っています。
水上付近の藪にはよく出没するので、kotakkyさんともまた出会えると思います。
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
よろしければ我々の記録もご覧ください。
↓GPSログ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2373545.html
↓公式ブログ(玉原湿原)
https://twv-geneki.blogspot.com/2019/10/blog-post_22.html
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