三段山と十勝岳避難小屋散策
- GPS
- 09:50
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,273m
コースタイム
天候 | 小雨〜ガス〜強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス | 望岳台から |
写真
感想
夏の北海道はハイシーズンで、全国のマイカーが集まる。梅雨で雨も降るのに、十勝岳は人気がある。前線の影響で風が強い。ガスがかかっている。小雨も降っている。それなら登れない。
早朝4時に望岳台をスタートして、分岐から美瑛岳方面に行ったが、こちらも風が強い。戻って避難小屋に入る。そこで5時半から1時間半も、雨宿りしていた。オジオバの同じ飛行機登山組みと出会って、雑談。3人組みは、「行けるところまで、行ってみます」といい、30分後に戻ってきた。「ダメです、風が強くて登れません」。でも同じ条件で登ってしまった人がいた。自分が登れなくて、他人が登れると悔しい。でも風が強くて、ガスで、何も見えませんというなら、同じか。
4人とも敗退して、のこのこ下る。
半分くらい降りて、白銀荘の分岐に来ると、急にそちらに行ってみようと思う。何しろまだ朝7時。今日という日にちをどうやって潰すのだ。それにスキーシーズンは車道が閉鎖されて、白銀荘〜望岳台を行ったり来たしするし、その偵察も兼ねる。そちらに向かうと、火山岩のガラガラ道の中が整備されていたり、ほとんど水平道を行く。
九条武子夫人作
たまゆらの 煙おさめて しづかなる
山にかえれば 見るにしたしも
坊さんの妻が、大正年代の噴火被災のレクイエムがあるが、字が下手くそで読めない。読める文字で書いて欲しい。それに十勝のパウダースキーは、ハンネスシュナイダーが、昭和5年に全国に紹介したとあるが、本当にそんなに早かったのか。スキー文化は、大正年代からある。
さてこの白銀荘〜望岳台は、昨日車で走ったが、3・5キロ、車道脇を歩くのは嫌だなあと思ったが、この山道はショートカットだし、1時間かからない。山道は車道より早いか。
白銀荘に出ると、日が差して欲が出る。樹林に囲まれて風も穏やかだ。三段山に登ろうか。前の冬に、途中でやめてしまった頂上へ、到達しておきたいと。標高差で700mもあるけど、体力残っているか。
笹薮の中をどんどんあがる。背丈の這い松。じゃ、立松でしょと思うけれど。笹薮の中にライチョウがいる。人間に近づいてくる鳥なんて、世界でライチョウしかいない。でも立山のそれと、ちょっと格好が違うんだけどね。笹の向こうに這い松は群生しているから。
ガスも少し晴れて、前十勝のスロープも見えている。そういえば、この三段も、前十勝も、十勝の噴火跡(望岳台)も、かつてはスキー場だったんだって。70年代はバブル前の、スキー絶好調の時代でしたね。
笹っ原の中に、白樺樹林があって、もちろんシラビソ樹林も混ざっていて、だから風除けで、条件がいい。頂上直下まで、樹林なんだね、三段は。
2時間で頂上。ガレの頂上に標識があって、でもこの高度はやっぱりガスで、見えないし。すぐに戻る。同じ2時間近くで戻り、さらに望岳台へも戻る。下で、またさっきのライチョウに出会った。
戻ったときに、十勝に登ったという人に会って、栃木からのマイカー2人組で、3週間予定の、百名山ハンターだね、本気の。「何も見えないよ、風も強くて、ガスで」。でもハンターは登ってしまう。どうぞ。条件の悪いときには登らないよ。でも、夏に三段山を登っている人、私のほかに誰もいなかった。山をひとつ登れてよかった。朝のオジオバは登らずに帰ったけど、でもそれも蓄積だ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する