6歳男児がばあちゃんと登る岐阜・蕪山
- GPS
- 04:51
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 772m
- 下り
- 767m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
21世紀の森公園駐車場に車をとめて登山スタート |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日までの雨で沢は水多め ・野鳥コースは軽くザレ気味、橋が壊れていたりする(→迂回の踏み跡がある) ・自然観察道コースは盤石の整備ぶり ・奥牧谷コースは旧道扱い、看板に「整備してないよやめといてね」などと記載。山頂近くの分岐は視認できないくらいヤブ |
その他周辺情報 | 板取川温泉に入る準備を全員忘れる失態 |
写真
感想
連休を利用して、妻の実家に。
義母は全国の山を渡り歩くプロなので、ここにきたら1度は山に登ることに(最近)決めている。
岐阜周辺の山々を熟知する義母が提案してくれたいくつかの山のうち、高度・高低差・人の少なさなどを考慮して「蕪山」という山に登ることにした。
蕪山は旧・板取村、人気の「モネの池」の向こうにある。車でないと行くのは困難、義母の車でそのふもとにある21世紀の森公園に向かう。
ふだん交通機関オンリーで山登りをしているので、車でふもとまでダイレクトアクセスできる幸せを噛み締めていた。息子はそんなものと関係なく、ここまでの道がぐねぐねしていたことにブチギレていた。酔ったらどうしてくれるんだこの野郎、ということのようだ。
21世紀の森公園に車をとめて、登山道へ。息子の苦手なアスファルト道はさほど長く続かず、やがて珍しい「株杉」のある林に。ここから蕪山に登っていく。
蕪山登山道は都合3つあり、やさしげな「自然観察道コース」と「野鳥の森コース」、別の沢をゆく「奥牧谷コース」。うち奥牧谷は整備されていない旧道らしい。まずは野鳥の森コースから登ってゆく。
大きめの礫を利用した階段が目立つ、なかなか急でやや荒れ気味の野鳥の森コース。水量多めの沢を渡ったり崩落した橋を乗り越えたり、ある種アドベンチャーではあった。
パーティーは息子が先頭、僕、妻、義母の順。息子は道がなだらかになると走り始める展開、ばあちゃんにいいとこ見せようとしすぎである。
自然観察道コースと合流してからは整備の行き届いた道。ゆったり歩きながら、ノウタケ、キツネノチャブクロ、そしてあこがれのクチベニタケを見つけまくる息子。いずれも上から押すと胞子を吹き出すタイプのキノコだ。
子供にとっては最高のエンタメだがママとばあちゃんにとっては胞子まみれ地獄(僕はもう慣れました)。ギャーという声を尻目にばふばふたたきまくり、胞子の霧を出しまくりの息子であった。
山頂が近づくにつれて、勾配は急になってくる。平らなところでスピードを出しすぎた息子はややヘバり気味。山頂がふたつ(963ピーク)あると聞いてさらにぐったりしている。
それでもキノコは彼のモチベーションを救う。道端にテングタケ系のすらっとしたキノコを発見。
カバイロツルタケだね、と即答する息子。これは食べられるやつね、と。え、テングタケ系の毒キノコじゃないの、と聞くと、じゃあツバをみて。ない?ないならカバイロツルタケだよ、と。ツバの有無が手がかりになることがさらっと出てくるなど、毎度驚かされるキノコ学者ぶりである。前世はエリンギか何かだったのだろうか。
963ピークの手間あたりで息子の空腹が限界となる。倒木に腰掛けておにぎりタイム。
しかし、今日はこれから息子のガールフレンド・まおちゃんと遊ぶことにもなっている。日が暮れる前に街に帰らなければ。ここで下山するかどうかを話し合った末、パパと息子はダッシュで登頂、ママとばあちゃんは下山することに。
ダッシュで登るのだから急なところは手伝えという息子。わかったよ。
963ピークは(たぶんこのへんかな)という感じで通過、下りを駆け抜け、最後の急登はときどき息子の背中を押しつつ登っていくと、坂がゆるやかになり、空が広くなって、
蕪山山頂!!
なんという素晴らしい眺め、360度の眺望。いや、これはすごい。抜けるような青空と、どこまでも連なる山々がぐるっと見渡せる。
お茶を一気飲みする息子。こんな天空の草原で飲むお茶は美味しいよね。パパのぶんはないんだけど。
でも、我々にはゆっくりしている時間はない。息子は愛しのまおちゃんに会わなければならないのだ。5時になって街のスピーカーから「ふるさと」が流れる前に戻らなければ。
転ばないように、でも急いで。走らずに、早歩きでおりてゆく。奥牧谷コースでおりるのもいいかと思ったが、入り口がヤブに覆われていて見つけられず。こりゃ事実上のバリエーションルートかもしれない。
963ピークがどこか、やはり帰りもわからないままどんどん降下。手を使うような急な坂はないのでスムーズに進む。
くだりは自然観察道を進む。分岐からすぐのところに「蕪山のおいしい水」という湧き水が。茶をもらえなかったパパは大喜びでとびつく。息子は「そんなものを飲んでは腹に虫がわくぞ」と心配をしてくれた。昭和を駆け抜けたおじいさんのようである。
杉林の中を快適に進んでゆくと、林道が見えてくる。山道はこれでおしまい、あとは駐車場までのんびり歩く。よいペースでおりられたので、まおちゃんとも会えるだろう。
ログハウスで休んでいたばあちゃんとママと合流、帰路に。ばあちゃんとの山登りとしては少し半端になってしまったけれど、1000メートルの山を力強く登る孫の姿は見てもらえたと思う。
翌日、ママだけが起き上がれなくなっていた。
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