第101回定例山行・大菩薩嶺
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,188m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
裂石コースは倒木など荒れた個所はあるものの、危険な場所はありません。上日川峠から上も問題ありません。 |
その他周辺情報 | ロッヂ長兵衛、福ちゃん荘、介山荘は営業していました。 |
写真
感想
呑んで、食べて、おしゃべりした印象が強い山行だった。ゆったりと時間が流れ、精神が開放された。翌日、体重を計ったら1キロ増えていた。
シャカリキに山頂を目指すのも登山であることは間違いないが、こういうユルユル山歩きも年寄りには有り難い。企画していただいたОリーダーありがとう。
素敵な「山おばあちゃん」と出会った。塩山駅から登山口までタクシーを相乗りした。車中でおばあちゃんとCさんの女性同士の会話を聞いていた。77歳で大分市からやって来たという。50歳まで山岳会に所属、退会してからほとんど単独行で全国の山を歩いているそうだ。今回、本来は那須岳に登るつもりだったが、天気が悪そうなので目的地を大菩薩に変えたと言う。こういう変更がすぐ可能なのは、それだけの技術と経験を兼ね備えているのだろう。決して山歴を誇ることはせず、穏やかな口調で品の良さを感じた。何となく亡くなった八千草薫さんを想起した。「足が遅く、日が暮れないうちに目的地に着くことを目指している」と言う。道中2回ほどおばあちゃんと行き交ったが、下りは僕らのペースより早く、上りは同年齢の女性が街中を歩くスピードの2倍早かった。
おばあちゃんは介山荘に宿泊、大菩薩嶺を経て登山口に下りてくる予定だったらしいが、登山口にある「茶屋」の女将さんの話では、雷岩を大菩薩嶺の山頂と勘違いしてそのまま唐松尾根を下って来たらしい。「大菩薩嶺には標識がないのね」と言われ、おかしいを思った女将さんが地図を広げ、おばあちゃんも勘違いに気付いたらしい。「また来て、山頂を目ざすわ」と言って、塩山行きのバスに乗り込んでいったそうだ。目的地変更で地図なし登山だから、そんなこともあるでしょう。71歳の僕には山歩き人生の目標にしたいおばあちゃんだった。
第101回目となる定例山行は、大菩薩嶺としました。さらに、名物山小屋「福ちゃん荘」で宿泊しました。関東からは日帰り可能な百名山で宿泊するのはあまりないことですが、山小屋でゆったりしたいという目的もありました。贅沢な山旅ですね。
ですが、台風の影響で上日川峠に続く県道はすべて封鎖されていました。ということは、昔ながらの裂石コースを2時間ほど登らねばなりません。
塩山駅からタクシーにて大菩薩登山口へ。茶店の番屋茶屋で山菜そば(700円)をいただき、腹ごしらえをして登り始めました。最初は林道歩き、そして、丸川分岐から山道になります。砂ザレの上に、落ち葉や折れた枝がたくさん散らばっていました。台風一過を思わせました。巨岩の間をすり抜けたり土砂崩れたを起こした斜面をよじ登ったりと、アスレチックな部分もありました。車道が見えてくれば上日川峠は近くなります。
上日川峠で一休みした後に、30分かけて福ちゃん荘に。愛想のよいおかみさんに迎えられました。台風のキャンセルもあり、本日の宿泊は2組6人だそうです。私たちには男女で別々の部屋でしたので、Cさんはなんと1人で1部屋というぜいたくさでした。「ゆどの」と看板の掲げられたお風呂に入りましたが、こちらの湯舟は1人しか入れません。大勢で入るのは不可です。ですが、汗を流せるだけでもありがたいものがあります。
夕食までは、薪ストーブを囲んで飲酒&語らいの時間です。ビール、ウイスキー、日本酒、焼酎をちびちびやりながら、会話を重ねました。ゆったりした時間が流れました。夕食は、イワナの塩焼きにほうとうと盛りだくさん。すべておいしく、平らげました。ごちそうさまでした。20時半には就寝し、爆睡でした。
翌日は午前7時に出発しました。お風呂の道具などは福ちゃん荘で預かってもらえました。唐松尾根をじっくりと登り、雷岩に。普段は大勢の登山者がいるのに、まったく誰とも会いませんでした。紅葉はいまひとつでしたが、静かな山行となりました。雷岩からは笠雲の富士山が見えました。素晴らしい。大菩薩嶺山頂も人っ子一人おらず、写真も撮り放題でした。
大菩薩の稜線をのんびりと歩き、介山荘を経由して福ちゃん荘へ。介山荘のあたりで登ってきた登山者と行き会いました。福ちゃん荘では、秋限定のきのこラーメン(700円)をいただき、下山の途に就きました。裂石コースでは、登ってくる大勢の登山者に会いました。やはり人気の山です。
空いている山小屋でのんびりした時間を過ごす。その目的は達成しました。山頂を目指すだけが山旅ではありません。仲間との語らい、自然をじっくり楽しむのもよいものです。
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