岩手山〜何とか間に合ったコマクサ、イワブクロ
- GPS
- 05:58
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,487m
- 下り
- 1,474m
コースタイム
13:36岩手山-14:01御神坂分岐-15:57御神坂駐車場
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
御神坂駐車場より盛岡までバス(所要時間:約50分、運賃:990円) http://www.iwatekenkotsu.co.jp/rosen-jikoku/kaisei-henko/20120402/morioka/amiharionsen-koiwaikankou-noujo.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所 馬返〜山頂間は特に問題なし 御神坂コースは傘締手前にガレ上部を渡る箇所がある(ロープあり) トイレ:登下山口の他、八合目避難小屋、不動平避難小屋 水:八合目避難小屋 |
写真
感想
週末は北の方が天気が良さそう。なので岩手山に行くことにする。岩手山は、二十数年前の秋、八幡平からの裏岩手縦走の最終ピークとして訪れたが、展望のないガスの中で鬼が城の草紅葉、山頂付近の火山砂礫の中でモコモコ点在する紅葉が鮮やかだったのを覚えている。今回はメインコース(?)の馬返から登り、下りはバス便の使える御神坂に下る計画だ。
盛岡からタクシーを奢るが、窓からみえる岩手山の上半分は雲の中。馬返に着くと、広い駐車場も一杯に近いすごい台数の車。もう10時と登り始めるには遅めの時間だが、次々登って行く(お山は大賑わいだ)。
キャンプ場から右の谷を渡ると気持ちの良いミズナラ林の道脇には黄色いホトトギスがたくさん咲いている。降りてくる人が「長い1合だ」とぼやいていた。0.5合目を過ぎ、新・旧道の分岐を旧道を進んですぐ一緒になったところが1合目で、なるほど30分以上を要している。単純計算だと山頂まで5時間以上かかる?ちょっとあせる。トーフ岩のところで稜線を仰げる。雲は取れ青空が広がる。2合目を過ぎ再び現れた新・旧道分岐はここも旧道を選択。3合目を過ぎると岩場の登りとなり展望が開ける。イソツツジ、ミヤマハンショウズル、ミネウスユキソウなどが現れる。左には火山特有の赤茶けた薙ぎ。日差しは強いが、吹き上げる風で爽快だ。岩陰に終わりかけだがイワブクロが一株(鳥海山で見て以来約30年振り)、ほかにもハクサンチドリ、エゾツツジなどが現れる。この付近で左足ふくらはぎに違和感を覚え、若干ペースを落とす。新道と合すると7合目、傾斜も緩みほどなく開けた8合目避難小屋に着くと、小屋前は昼食休憩の人で溢れ返っている。
山頂に向かうと、行く手の山頂に向かう人が行列をなしているのが見える。不動平を右に折れしばし行ったところで、道脇の灌木にビンズイが囀っていた。近付いても逃げる気配もない。山頂へはなんでもない傾斜の道のようで、さくさくの火山砂礫は一歩歩くと靴半分程度ずり落ち、四苦八苦。大きく滑ったところで、ついに左ふくらはぎが軽くつってしまう。痛みをこらえながら、火口縁にに登り着く。両側の火山砂礫の斜面に(残念ながら花期は終わりかけてはいるが)コマクサとイワブクロが点々と散り敷かれている中よろよろ山頂へ。
辿り着いた山頂には、すぐ前を歩いていたTVクルーらしき一団が撮影していたので、ちょっと下ったところで中央火口を見下ろしがら食事。目の前をイワヒバリが飛び交っている。山頂からは雲海が広がり、写真には写らないが、鳥海山や森吉山らしきシルエットも見える。
山頂着が予定より遅れ、左ふくらはぎに痛みが出ていることから、帰りのバスの時間が気になるので、念のため大事を取ってお鉢巡りは断念、往路を戻る。鬼が城に雲の波が押し寄せてきている。不動平からは鬼が城側に登ってすぐの分岐を御神坂コースへ。ここからはぐっと人も少なくなる(下までに、行きかったのは下りの人を含め5パーティ)。残念なことに花もやや少ない。下り始めてすぐ浮石に乗り、力が入った拍子に左ふくらはぎが完全にこむら返りでしばし動けず。ここのところ左足のこむら返りがくせになっている(このままでは深い山には行けないな〜)。痛みをこらえながらひょこひょこ下る。途中カヤクグリの声がするので捜すと、岩に止まった姿を見せてはくれたが、警戒してもう鳴いてくれない。ロープの張られたガレ場上部を渡ると傘締との表示。見上げる山頂方面はガスのベールに包まれ始めている。ここからは樹林帯に入って行く。ガスに包まれた林間を黙々と、傾斜が緩んでくると左足を気にしつつペースを上げる。さらに傾斜が緩むとジムニーなら通れそうな林道っぽい道になってくる、このコースもタマガワホトトギスが多い。一端本当の林道に出て西(右)に400m程行き、再び左の山道をしばし(標識あり)で御神坂駐車場にバスの予定時刻の25分前に着くことができた。
広い駐車場には車は7、8台。きれいな休憩所があるので、着替えてさっぱりし、ついで食料の残りを平らげたのだが、わんこそばにチャレンジするもくろみがあったことを思い出す。仕方ないので、盛岡冷麺を食し帰途についた。
好天の岩手山に登れたのは幸運でしたが、それだけに、時間に追われゆっくりできなかったのがちょっと残念でした。それでも、コマクサやイワブクロなどの花々に加え、最近少しは覚えようと思っている野鳥の姿、声などにも触れられたのでまあよしですか。
この時までコマクサという物を知りませんでした。頂上付近で、岩場にしがみつくように咲くコマクサは印象深かったですね。
馬返しから鬼ヶ城経由で網張温泉までのロングコース。鬼ヶ城も初めてで、多少面食らいながら下りました。2泊したのですが、来年は1泊で行きたいですね。
見下ろす斜面のはるか下まで続く、スコリアのダークグレーに点綴するモスグリーンの塊、そこに点滅する鮮やかなピンク。岩手山のコマクサは、えも言われぬ光景の中に散り咲いていましたが、寄るとやや時期を逸した個体が多かったのが残念でした。isamrx73さんが行かれた時(前日のようですが)は多少活き活きとした姿に出会えたのでしょうか?
レコ拝見しましたが、2泊は麓でされたのでしょうか。次回の1泊は、山中泊で最も山らしい時間帯を山上で過ごすのもいいですね。小生もそれを夢見てリハビリ中です! 。
(その実ますます安近短ハイクに偏向気味かも? )
コマクサは終わりかけでした。でも、他の花や植物が無いところに咲いてますので、目立ちました。
2泊は網張温泉です。一関からだと、5時に登山口は少し辛いし、当日は13時間動いていたのでそのまま帰るのは辛そうだったので、前日と当日の2泊を網張温泉でしました。
山小屋1泊だとゆっくり出来ますね。今までは日帰りだけしてますが。
プロフィール画像の写真も岩手山で撮ったものですが、名前を知りません。可愛い花です。ご存じでしたら教えて下さい。
小生、花は絵姿が似ていると、「これだね」と自己満足してしまうたちなので、相当いい加減です。と前置きしておきますが、とりあえず私見を。
葉が写っていませんが、一見してイチヤクソウの仲間かと思います。が、知ってるイチヤクソウに比べ妙に花の密集度が高い。ググってみますと、カラフトイチヤクソウ(北海道、東北の亜高山帯以上に咲くようです:小生はまだお目にかかったことはありません)が近いように思えますが、自信はありません。
ヤマレコユーザには花に詳しい方が沢山いらっしゃいます。プロフィール画像では小さいですので、レコに写真掲載して「教えて〜」と付してみてははいかがでしょうか?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する