常念岳・蝶ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 2,310m
- 下り
- 2,310m
コースタイム
天候 | 初日:晴れのち雨、二日目:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ほりでーゆ |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
次週に迫った夏山縦走対策のトレーニングを兼ねて1泊で常念岳・蝶ヶ岳を企画する。しかし、当日の朝に予定よりも2時間半もの寝坊をし、登山口の三股に到着したのは8時前だった。しかも三股の駐車場は満杯で、クルマは林道を1kmほど戻った場所に駐車するハメになった。それでもどうにかなると思っていたのが間違いであった。
駐車場の先にある登山口を出発できたのは8時半を回っていた。涼しい沢沿いの道はすぐに木々に囲まれた蒸し暑い急登となる。途中、20人ほどをブッチぎりながら、結構なスピードで登るもなかなか山頂に近づく気配がない。出発してから3時間ほどで周りの木々が低くなり、やっとこさ高山らしい雰囲気が漂う。と思ったら、急斜度の岩稜帯が現れる。ここもハイスピードで通り過ぎ、12時半チョイと前に前常念岳に到着する。岩稜帯を猛スピードで通り抜けている際、下ってきたオジさん曰く『常念へはこのルートが一番厳しい。』そうだ。
さて、前常念岳からはハイマツの尾根道が続くのだが・・・・遠く背中越し東の方から雷の音がする。『こりゃ、ヤバイ!』急ぎ足で常念小屋へ向かう分岐へ向かう。徐々に雷の音が近づいているようにも聞こえる。トレーニングのつもりで荷物をチョイと多めにしたことをカナリ後悔する。
常念小屋へ向かう分岐に到着すると・・・・なんと落石のために常念小屋に向かう近道は通行止めだった。という訳で、常念岳の八合目分岐を経由して常念小屋に向かうことになる。途中で雨も降り始め・・・・益々、寝坊したことなどを後悔する。14時チョイ過ぎ、この日の目的地である常念小屋にやっとこさたどり着く。結果論ではあるが、雷はそれ程近づくこともなく事なきを得た。
常念小屋のテント場にテントを張っていると雨も止み、西には夕焼けに染まった槍ヶ岳の姿がクッキリと浮かんだ。その日の夜は雨こそ降らなかったが、遠くの空に発生した稲光が漆黒の空を時折照らした。
翌朝、日の出とともに槍ヶ岳が照らし出されて昨夕以上の絶景が眼前に広がった 御来光をゆっくりと堪能した後、とりあえず常念岳山頂を目指して出発する。常念岳の山頂は思ったよりも狭く人がごった返していた。長居をするにはチョイとはばかられる状態で、チョイとガスも出て眺望が望めない状態でもあった。という訳で、そそくさと次の目的地の蝶ヶ岳に向かう。常念岳から下る途中に来た道を振り返ると、山頂のガスが引き始めて雄々しい常念岳がその姿を現わした。
常念岳から蝶ヶ岳に向かう尾根は高山帯には珍しい背の高い緑の木々と高山帯特有のお花畑が共生する道が続く。常念岳山頂から3時間ほどで蝶槍に到着する。ここからは穂高連峰に取り付く涸沢が良く見える。涸沢には思った以上に雪が残っている。その後、間もなく蝶ヶ岳と続く。蝶ヶ岳の山頂は意外にも平坦で山頂らしい風情はない。
蝶ヶ岳山頂脇にある蝶ヶ岳ヒュッテからは三股へ向けた下り道が延々と続く。この道が意外にも長く、結構辛い。途中で抜き去った御夫婦は朝の3時半に常念小屋を出発したとのこと。オイラよりも2時間以上も早い出発で、登山地図に記されているコースタイムを大幅に下回っている。しかし、どうやらこれが普通らしい。三股の登山口に戻ってきたのは13時チョイ過ぎであったが・・・・自身も標準とされるコースタイムを僅かに上回った程度であった。
さて、今回は登山地図に記されているコースタイムを基準とした予測が自分で思っていた以上に甘いものであった・・・・などと反省しながら麓の”ほりでーゆ”で汗を流した。青空の下で露天風呂に浸かっていると・・・・雷鳴とともにスコールのような雨が降り始めた。山の天気は本当に変わり易い。
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