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記録ID: 2119688
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ハイキング
甲信越

大城山-鶴ヶ峰 〜日本中心への旅〜

2019年11月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:36
距離
14.1km
登り
717m
下り
570m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:59
休憩
0:37
合計
4:36
10:02
30
辰野駅
10:32
10:32
27
10:59
11:08
61
12:09
12:37
121
14:38
高尾住宅団地バス停
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2019年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
新宿駅発7:00(JR中央本線「あずさ1号」)岡谷駅着9:20、発9:45(JR飯田線、200円)辰野駅着9:56

高尾住宅団地BS発15:01(岡谷市シルキーバス、150円)川岸駅着15:15、発15:54(JR飯田線、中央本線、200円)下諏訪駅着16:03
コース状況/
危険箇所等
大城山登山口は山頂の南西部にある。登山道は大きく西側を迂回してゆく。
大城山からはゼロポイントへの標識に従い進む。分岐からはトラバース。倒木多く、今回のコースではルートファインディングに気を遣うところ。
車道に飛び出てからは、「日本の中心(辰野町認定)」のある鶴ヶ峰まで少し。
鶴ヶ峰からはひたすら林道。未舗装、下り基調なので足に優しい。小野峠前の展望台を抜けてからほんの僅か登山道。そしてまた林道。
その他周辺情報 旅館おくむら(下諏訪温泉) 旅行サイトで高評価の旅館。残念ながら素泊まりプランだったので食事はわからないが、部屋も共用部も清潔で、温泉も良かった。6畳の次の間3畳にはダブルベッドが置かれており、さながらスイート、それで6,200円。
塩嶺トンネル開通までは中央本線の全列車が経由した辰野駅からスタート。初めて下りた。
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塩嶺トンネル開通までは中央本線の全列車が経由した辰野駅からスタート。初めて下りた。
跨線橋から大城山を間近に眺める。辰野の町を見守っているようである。
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跨線橋から大城山を間近に眺める。辰野の町を見守っているようである。
こちらはうっすらと雪を冠した中央アルプス。
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こちらはうっすらと雪を冠した中央アルプス。
「日本中心の標」への道標。
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「日本中心の標」への道標。
ここが登山口。なかなか着かないので少し不安になったが、通りがかった車の中から微笑んでくれた大地真央似の方に教えられて何とか到着。
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ここが登山口。なかなか着かないので少し不安になったが、通りがかった車の中から微笑んでくれた大地真央似の方に教えられて何とか到着。
九十九折に、整備された道を進む。
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九十九折に、整備された道を進む。
携帯電話の基地局は、里山のどこでも見かけるようになった。
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携帯電話の基地局は、里山のどこでも見かけるようになった。
大城山には11時到着。駅からちょうど1時間だった。
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大城山には11時到着。駅からちょうど1時間だった。
南方向に開ける。辰野の街の向こうに中央アルプス。
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南方向に開ける。辰野の街の向こうに中央アルプス。
伊那平の街並みが見渡せる。
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伊那平の街並みが見渡せる。
どちらを行っても同じ。
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どちらを行っても同じ。
大城山を発って、鶴ヶ峰に向かう。ずっと林道かと思っていたら、ちゃんと登山道だ!
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大城山を発って、鶴ヶ峰に向かう。ずっと林道かと思っていたら、ちゃんと登山道だ!
木の根に湧いていたとは。見てみたかった。
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木の根に湧いていたとは。見てみたかった。
水晶岩交差路。ゼロポイント、水晶岩への道を分ける。
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水晶岩交差路。ゼロポイント、水晶岩への道を分ける。
段々怪しくなる。
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段々怪しくなる。
倒木を乗り越え、枝を掃うのに集中していた。突然、唸り声が聞こえた。固まった。鐘を思いきり振ると、動き出すのがわかった。クマは吠えながら下方へ走り去った。
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倒木を乗り越え、枝を掃うのに集中していた。突然、唸り声が聞こえた。固まった。鐘を思いきり振ると、動き出すのがわかった。クマは吠えながら下方へ走り去った。
穏やかな巻道はすぐそこだった。
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穏やかな巻道はすぐそこだった。
車道に合う。しばらくは舗装路。
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車道に合う。しばらくは舗装路。
固い路盤に土や砂利が堆積している。地上高の低い車でなければ安全に通れそうだ。
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固い路盤に土や砂利が堆積している。地上高の低い車でなければ安全に通れそうだ。
立派なクマ棚。先ほどのクマさんの作品かな。
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立派なクマ棚。先ほどのクマさんの作品かな。
晩秋歩くのにいいかも。
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晩秋歩くのにいいかも。
「日本の中心」が近づく。
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「日本の中心」が近づく。
12時9分、鶴ヶ峰に到達。山頂には、年季の入った展望台が建っている。登って昼食を取ろう。
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12時9分、鶴ヶ峰に到達。山頂には、年季の入った展望台が建っている。登って昼食を取ろう。
360度眺望の得られる場所らしいが、今日は生憎の空模様。こちらは中信高原方面。
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360度眺望の得られる場所らしいが、今日は生憎の空模様。こちらは中信高原方面。
北アルプス方面。微かに望める。
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北アルプス方面。微かに望める。
中央アルプス方面。こちらは近いが、やはり雲が邪魔。
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中央アルプス方面。こちらは近いが、やはり雲が邪魔。
南アルプス方面だけど。
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南アルプス方面だけど。
日本中心の標。東西端、南北端の中央では無さそうだが、まあこういう場所が在っても良い。実感は無いけれど。
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日本中心の標。東西端、南北端の中央では無さそうだが、まあこういう場所が在っても良い。実感は無いけれど。
下り基調の道、自然と足が早まる。
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下り基調の道、自然と足が早まる。
しだれ栗分岐、右へ。
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しだれ栗分岐、右へ。
しだれ栗森林公園の東屋と展望台。
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しだれ栗森林公園の東屋と展望台。
展望台の丘を越え、三郡の辻方面へ下る。
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展望台の丘を越え、三郡の辻方面へ下る。
14時10分、三郡の辻(小野峠)に到達。振り返る。なんだかんだ言って、4時間でここまで来た。
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14時10分、三郡の辻(小野峠)に到達。振り返る。なんだかんだ言って、4時間でここまで来た。
路肩が損傷し、車の通行できない林道を下りてきた。ここまで来るとガードレールも現れ、里の近いことを知る。
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路肩が損傷し、車の通行できない林道を下りてきた。ここまで来るとガードレールも現れ、里の近いことを知る。
晩秋の静かな山歩きを堪能した。途中すれ違ったのは、ご夫婦、ツーリング6台、自転車1台。
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晩秋の静かな山歩きを堪能した。途中すれ違ったのは、ご夫婦、ツーリング6台、自転車1台。
高尾住宅団地バス停に着いた。ここから岡谷市のコミュニティバスで川岸駅、岡谷駅に出られる。
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高尾住宅団地バス停に着いた。ここから岡谷市のコミュニティバスで川岸駅、岡谷駅に出られる。
川岸駅。当然無人駅、当然列車は、1時間に1本。
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川岸駅。当然無人駅、当然列車は、1時間に1本。
下諏訪温泉の宿に到着。評判どおり寛げる宿だった。
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下諏訪温泉の宿に到着。評判どおり寛げる宿だった。
炬燵の有る6畳間と、
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炬燵の有る6畳間と、
ダブルベッドが鎮座する次の間。ぐっすり寝て翌日に備える。と言っても翌日もらくーな山歩きだけど。
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ダブルベッドが鎮座する次の間。ぐっすり寝て翌日に備える。と言っても翌日もらくーな山歩きだけど。

感想

 岡谷駅で特急列車から降り、飯田線直通普通列車に乗り換える。雲は多いが、青空は見えている。およそ10分後、初めて下りた辰野駅から登山口を目指した。道はわかりやすかったが、地図上の位置を調べられなかったため、些かまごつく。
 大城山山頂からは、伊那平の街並みが見渡せた。中央アルプスには雲がかかり、山頂部のみが見える。予報どおりいま一つすっきりとしない空だった。次なる目的地、鶴ヶ峰までの道のりを確認し、出発した。
 今日の行程は、そのほとんどが林道歩きである。十分覚悟はしていたが、大城山を発ってからしばらくすると登山道を行くようになった。気持ちの良い林間の道、ほどなくゼロポイントへの分岐に到達した。立ち止まることなく小ピークを捲いてゆく。次第に道は不明瞭になった。
 お互い気づくのが遅れ、かなり接近していたことは間違いなかった。倒木越えや枝掃いに集中しているとき、突然の唸り声に固まった。鐘を強く振り、祈っていると、前方の薮から姿を現し、吠えながら下りて行った。人を恐れるクマで良かった。安堵しながら後姿を見送った。
 遭遇地点は、林道出合のほんの少し手前だった。その甲高い声を耳に残しながら舗装路を進む。左手に大きなクマ棚が見えた。彼のものだろうか。改めて逃げてくれたことに感謝した。

 鶴ヶ峰には立派な展望台が設けられている。事前の調べでは、四周絶景が得られるとあったが、山並みのほとんどを動かない雲が覆っていた。どちらを向いて食事をとるか迷ったが、翌日訪れる予定の入笠山を望みながらバーナーに火を点した。
 辰野町認定の「日本中心の標」は、そこから200歩ほどの距離に在る。石碑の横に、中心の証明が謳われた何かが欲しいところだが、定かかどうかはどうでも良いことだった。この低山歩きに必要な目的地であればそれで良い。
 そして、いよいよ長い林道歩きが始まる。ほとんど起伏なく下り基調の道のりゆえ、のんびり考え事をしながら歩くには良いかもしれない。晩秋の暖かい陽射しを背にして、近頃ひんぱんに現れる35年前の幻影を見つめていた。
 小野峠の手前には、先刻の展望台とほぼ同形状のものが建っていた。すっかり曇り空になっていたから、当然のように通過する。三郡の辻と書かれた標識に導かれながら、歩道を下った。5分ほどで切通しの場所に辿り着いた。東進し、岡谷市街を目指す。
 車の通れなくなった林道は、蛇行しながら緩やかに下ってゆく。まだまだ歩きたいなあ、そう思っていると前方に団地とバス停が現れた。残念ながら今日の山歩きはおしまい。バス停前のベンチに腰掛けながら、真っ黒な彼を思い出していた。

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