蕎麦粒山(1297m)


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 888m
- 下り
- 891m
コースタイム
天候 | 時折雨の曇天 |
---|---|
アクセス | |
ファイル |
(更新時刻:2018/09/07 14:46)
|
感想
大谷川・ミヤマ谷→蕎麦粒(そむぎ)山→カゴカケ谷
「奥美濃のマッターホルン!」らしい。以前冬の金糞岳北西を登っていたとき、確かにこの方角に尖った山を認めた覚えがある。ミヤマ谷は地図でみれば小さな沢だが揖斐川流域では外せない一本、とのこと。ピークも冴えているし、山頂から北東→南に流れるミヤマ谷を登り南西に降りるカゴカケ谷を降りる計画。小さくても滝が盛りだくさんの山だ。
奥美濃とは狭義には揖斐川流域を指すらしい。揖斐川も板取川同様、水源開発の魔の手が進行中だ。村全体がダムに沈む徳山はその右股、今回はその左股にあたる坂内川の支流の大谷川。林道終点から2.5キロほどミヤマ谷出会いまで左岸に踏み跡あり。昔は林道だったそうだ。この間も、松原君の資料によるとおもしろい滝があるとのことで、道を行かずに沢を行く。水量はショボショボ。晴れのはずなのに天気は時折雨の曇天。なんで?
沢が東を向いて500mも行くと釣り師に会う。「魚が釣れなくなるから水の中を行かないでくれ」「俺たちの方が早起きしたんだから林道を行け」「せっかくの休みが一日台無しになる」と、釣り師でない僕らには開いた口がふさがらぬ釣り師ワールドの言い分だ。席取り、縄張り、順番待ち・・・人あいてのストレスを抱えた娯楽はごめんだから沢登りなんかやっているのに。20分近くの言い合いの末、結局林道が沢に近づくポイントまで5分ほど沢を行き、あとは2キロ弱の林道をミヤマ谷出会いまで歩く事に。沢で釣り師に会うことも時々あるが、こういうのは初めてだ。
ミヤマ谷は前半凡庸な沢だが、ブナ林が生い茂る。標高780m二股を過ぎると滝が増え、ひたひたとフェルトと軍手で登れるナメ滝30mも現れ、登るも良し巻くも良しの安心して楽しめる滝が続く。しかしあっけなく水は涸れ、すぐに沢もおわり右の稜線が低そうなのでシャクナゲの藪を30mほど漕ぐと道に出た。そこからは五分足らずで山頂。山頂は奥美濃には珍しく低木だけで視界が利くらしいが、待ってみてもガスが晴れそうにないので下る。南西にしばらく藪を漕ぎ、カゴカケ沢へ。
急な藪を下り、水が流れ始めてもなかなか藪らしさが抜けない。その上岩盤が急なトイ状多く、尻滑り多様でズボンがすり切れそう。標高1000mにものすごく大きなブナの大木発見。葉がトチの様に大きい。枝の傘は半径10mはあろうか。ギンビスのビスケットを食べながら枝振りを見る。林にはクルミとブナが多い。後半までは大した滝が無いが、標高650mを下がるあたりから4m、6mのハング滝が現れブッシュをつかんで巻く機会が増え、500mあたりの二股の最大の滝25mは左岸を空中懸垂。このために松原君は50mザイルを持ってきた。この下にも10m前後の滝が二つ。ヤレやっと終わったと思ったら二股に着いた。全体的に倒木が多く崩壊跡も目立つ沢だった。しかしブナの大木は壮麗だった。
出会いから左岸の林道(踏み跡)目指して藪を漕ぐ。標高差60mほど。あとは良く踏まれた道を車まで。途中堰堤を遙か下に見るトラバース箇所で、道が崩壊していた。堰堤の建設はその側面の山肌も数百メートルに渡って爪痕を付けていた。
帰りは滋賀県境に近い山中の久瀬温泉で汗を流す。さっぱりして瓶牛乳飲んだら、TVでワールドカップ、韓国がスペインを破ってベスト4入り決めて踊っていた。
蕎麦粒山・大谷川みやま谷〜カゴカケ谷
パーティー;米山、柳田、松原
6/22 みやま谷出合(900)蕎麦粒山(1130~45)カゴカケ谷本流出合(1530)駐車場着(1630)[曇り時々小雨]
「奥美濃の槍」とは如何にも田舎臭い表現だが、蕎麦粒(ソムギ)という音には、これはと思わせる何かがある。二組の釣り師とのソフトないざこざを初めて体験し、テンション下げてみやま谷へ。奥美濃によくある小沢でありまた意外にも滝が連続する。滝はナメ滝主体でほとんどのものが登れた。「福井のマッターホルン」冠山のシタ谷同様の地形でありまた構成にも似たところがある。安易に山頂へと導かれたここソムギでもまた展望得られず。僅かに薮を漕いで入り込んだ期待のカゴカケ谷は、薮っぽい上半部に観るべきものはない(ここで蜂?に刺されてドナルドダック)。本流出合までの標高差数百の間でにわかに気を吐く。まあそれとて奥美濃にしては、程度のモノではあるが。四百円温泉に浸かり、蕎麦ならぬカップメン食ってお開き。今山行同行のNHKペアは、どうもセンスの似た人たちだ。<遡行図有り>
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蕎麦粒山・大谷川みやま谷〜カゴカケ谷
06.22
パーティー;米山、柳田、松原
6/22 みやま谷出合(900)蕎麦粒山(1130~45)カゴカケ谷本流出合(1530)駐車場着(1630)[曇り時々小雨]
「奥美濃の槍」とは如何にも田舎臭い表現だが、蕎麦粒(ソムギ)という音には、これはと思わせる何かがある。二組の釣り師とのソフトないざこざを初めて体験し、テンション下げてみやま谷へ。奥美濃によくある小沢でありまた意外にも滝が連続する。滝はナメ滝主体でほとんどのものが登れた。「福井のマッターホルン」冠山のシタ谷同様の地形でありまた構成にも似たところがある。安易に山頂へと導かれたここソムギでもまた展望得られず。僅かに薮を漕いで入り込んだ期待のカゴカケ谷は、薮っぽい上半部に観るべきものはない(ここで蜂?に刺されてドナルドダック)。本流出合までの標高差数百の間でにわかに気を吐く。まあそれとて奥美濃にしては、程度のモノではあるが。
四百円温泉に浸かり、蕎麦ならぬカップメン食ってお開き。今山行同行のふたりは、どうもセンスの似た人たちだ。
<遡行図有り>
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