ハプニング続出、でも360度の展望に満足〜後立山・針ノ木岳
- GPS
- 31:17
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,421m
- 下り
- 1,416m
コースタイム
【5日】5:35針ノ木小屋…6:25針ノ木岳6:45…7:40針ノ木小屋(休養)8:15…9:00大雪渓上部(アイゼンをつける)9:10…(途中でアイゼンが壊れ、片方のアイゼンで下降)…10:35大雪渓下部(アイゼンはずし、小休止)10:45…11:15大沢小屋(軽く昼食)11:45…12:52扇沢
天候 | (4日)快晴 (5日)晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
※サンシャインツアー「さわやか信州号」利用。往路8000円、復路7000円と安いが、4列で結構長距離乗車は辛い。あまりお勧めできない。 ※電車利用の場合は信濃大町から扇沢行きバス利用。本数は多い。信濃大町行きバス、最終は17時55分。6時台から1時間に1〜2本。 ※扇沢手前に多数駐車場(無料もあり)あるが、休日などでは満車になることも多い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・特に危険な箇所は少ないが大雪渓では軽アイゼンは必携。特に下りは必要。大沢小屋、針ノ木小屋で貸しアイゼンあり(500円) ・一部道が細くなってい箇所もある。 ・登山道下部の丸太橋は増水時には警戒が必要。 ・途中、水場は多い。扇沢駅にはは「破断岩の水」がでる水道がある。 ・この季節、一部雪渓のコース上で薄くなっている場所があり、慎重な通過が必要。針ノ木小屋のサイトで確認するとそのイメージができる。 ・針ノ木小屋では軽食可能(中華丼、カレー、ラーメンで1000円)、ジュース類は500円、ビールは缶ビールは600円で生ビールは1000円、アイスクリーム(ハーゲンダッツ)600円。宿泊者には1ℓまで水無料。宿泊は9000円(二食つき、弁当は800円) ・小屋周辺にテント場あり、水1ℓ200円。幕営料500円。 ・大沢小屋でもカップラーメン(お湯ありで500円)とコーヒー(500円)がある。 ・小屋からテント場までは少し離れている。 ・下山後は扇沢駅にレストランやお土産店等あり。自動販売機(ジュース類150円)もあり。温泉は大町温泉郷まで行かないとない。(車かバス利用) ・登山ポスト登山口にあり、登山客の多い時にはテント張りの簡易登山相談所が設けられるようである。 |
写真
感想
今夏の山はtuyoponnの希望を入れて、針ノ木岳。「だけど、針ノ木岳には大雪渓があって、初日はどのルートで5時間登りっぱなしって知ってた?」と聞くと「知らない」「じゃなんで、針ノ木…?」には「まだ登ったことないから。」いいんだろうか。アクセスは往復とも長距離バス。これが結構疲れる。
早朝に扇沢。まだ登山客の数さえ少ない。簡単な朝食を取り、脇にある登山口から登り始める。登山口に簡易登山相談所、ここで登山届を出す。最初から岩がごつごつとした道であり、なんどかガレ場も横切る。ただ4回ほど舗装路も横切った。
二つの橋を渡ったくらいから、登山道の傾斜が厳しくなっている。何カ所か道が崩れたのか、急場しのぎ土嚢が置いた細い道も出てくる。古いザイルがかけられている箇所もあったが、あまり頼らない方がいいだろう。そんなことを繰り返していくうちにわりとあっけなく大沢小屋についた。ここで小休止。
「ここで上の針ノ木小屋で泊まる人いてる?」と聞かれたので手をあげると、「予約している?今日満員だから。」「はい、満員は仕方ないですね。」と答えた。ここから登り始めて30分程度、いよいよ大雪渓にでる。
登りはアイゼンがなくてもいいらしいが、やはり念のためにアイゼンをつける。大きな雪渓は結構大きく特に中央部と頂上部の傾斜が厳しい。アイゼンがあっても何度か滑りかける。ただ本当に涼しく快適に登ることができる。「こんな大きな雪渓初めてみた」登りは苦手なはずのtuyoponn何故か、この雪渓では異常な速さで登って行った。
大雪渓を登り切り、アイゼンをはずしてからもまだ1時間程度登る。さっきまで元気だったtuyoponnが今度は絶不調。何度か小休止しながら、なんとか登り切る。山頂直下はつづら折りに登山道が作られ、その横に小さな雪のかたまりが見える。
まだ昼前、昼食を食べた後、コマクサが群生しているという蓮華岳にピストンするつもりであったが、tuyoponnが「頭が痛い」と言いだしたので断念した。ただ夕食まで時間があったので、水場があるという場所まで往復40分歩いてみたりした。
翌朝、tuyoponnの体調も回復したというので、早めに朝食を食べ、この日は予定通り針ノ木岳へ。小屋に荷物を置いてサブザックだけのピストンだったので、軽快に登れた。ただ前半はやはり傾斜はきつい。途中ライチョウやイワキキョウを見ながらゆっくりと登る。やがて着いた山頂はまさにさえぎるものなしの360度の展望だった。
近くに剱、立山、鹿島、爺ヶ岳はもちろん白馬や五竜までの山並みが、そして槍・穂などの北アルプスの南部の山もはっきりと見える。遠くには富士山、そしてその両側に八ヶ岳や南アルプス…、ずっとみていても飽きない。「tuyoponnが登ってこんなに周りの山が見えたの久しぶりやね。」と冗談をいうと、「そう、大峰くらいかな…。」と真面目に答えていた。今年の丹沢で見えなかった富士山がこんな遠くの山で姿を見せてくれた。
もっといたい気もしたが、帰りバスの時刻も迫っている。小屋に戻りのんびりした後、往路を使って下山を始める。ただこの下山でハプニング続出。tuyuponnがズボンを岩にひっかけ破る、自分が大雪渓上部でアイゼンを固定するゴムをなくす。片方のアイゼンだけで変な歩き方をしているうちに靴の裏がはがれかけてくる…結局何度も滑りながら、なんとかコースタイムの1.5倍かけてなんとか怪我をせずに下りきることができた。
そこから扇沢までの道もすでに筋肉が限界にきていたのか、登りより長く感じた。途中の大沢小屋で軽く食事をし、なんとかバスの出発の2時間前に着くことができたので、ゆっくりと着替え、レストランで食事をし、帰阪の途についた。
「来年、楽な山にしようか。」冗談のような、本気のような言葉がつい出てしまった。
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