大雪山・旭岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,194m
- 下り
- 1,191m
コースタイム
11月11日C1→旭岳→スキー場→勇駒別
アクセス |
---|
写真
感想
西尾根往復
北大山岳部員新人の初めての冬山は旭岳だ。どの山も紅葉を落として冷たい雨に濡れている初冬の季節にも北海道最高峰の旭岳だけは雪に覆われ、どの山よリも早く冬山になる。11月第一週、この山だけお先に冬山入り。
お正月の原始ヶ原山行に向けて、先輩のお下がりのアイゼン、ピッケルを借りてきた。
6年目のバスボンさんにタニのアイゼンと、カシンのピッケルを貸してもらった。工学部の大学院研究室に行くと、「ホイヨ」と紙袋に入ったやつをくれた。
ジャンバーと、オーバーズボンはセンパイからの貰い物で、焚き火の火の粉で穴だらけのボロ。目出帽とハンガロンの厚毛手袋、靴下は自前で買ったが高いもんだった。消耗品のオーバーシューズと、ザックも買った。一番大きい秀岳荘のバツーラ。革靴は高校生のころ買ったドロミテの黒いやつ。
スキー板はスキー部のお下がりの拾い物。バッケンは誰かセンパイからの貰い物。
毛の肌着はススキノにあった官庁払い下げの店で、自衛隊の毛糸肌着を上下買って1000円ほどだった。毛の軍手も。
一年目は10人。うち冬山の心得ほんの少し有りが2、3人、スキーはやった事あるのが2、3人、スキーも初めてが2、3人。
リーダースタッフは4年目の宮井、ホースケ、5年目の一平さん、それから二年目のロクさんと、松木さんがいた。
初日、湧駒別(ユコマンベツ)スキー場から脇の森を登り、濃い霧の中を旭岳石室にたどりついた。パーティーは2つに別れているが実質合同の山行。宮井、ホースケがリーダーで地図読みして小屋に当てる。このガスの中でどうしてぴたりと小屋が判るのか不思議だった。そういうと、宮井さんは得意そうだった。石室はただ壁と屋根があるだけの馬小屋のような所。
裏の斜面の硬いところでアイゼン歩行を一から教わり、雪つぶてが降り注げば目出帽を降ろす事を教わる。
翌朝は寒かったが晴れ。雲上に白く突き出た北海道最高峰に立つ。途中、金庫岩で方向確認をする。こういうところは下りで間違え易いのだと。後日知った1950年代の道教大函館校の大遭難はここから霧でルートを失った。
ピークでの展望は残念ながら無し。
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