新穂高温泉〜双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜笠ヶ岳〜新穂高温泉
- GPS
- 80:00
- 距離
- 50.7km
- 登り
- 4,272m
- 下り
- 4,279m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:00
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 9:25
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:30
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:40
2日目(8/12):6:00双六小屋―6:45双六山頂7:00―7:55三俣蓮華岳山頂8:15―9:00三俣山荘10:10―11:15鷲羽岳11:30―11:50ワリモ岳―12:30水晶小屋―13:00水晶岳―14:55黒部源流碑―15:25三俣山荘
3日目(8/13):5:20三俣山荘―7:10双六小屋7:30―8:45弓折岳―10:15秩父平―11:25抜戸岳分岐―12:50笠ヶ岳山荘
4日目(8/14):5:50笠ヶ岳山荘―6:05笠ヶ岳―6:25笠ヶ岳山荘―7:10分岐―8:15杓子平(笠新道)―10:15笠新道登山口―(わさび小屋往復)―11:30新穂高温泉
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス
http://www.maitabi.jp/parts/detail.php?t_type=&course_no=48 【復路】新穂高温泉―新宿駅西口 14:15発 http://www.maitabi.jp/parts/detail.php?t_type=&course_no=90 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【天候】 1日目:曇時々小雨 2日目:快晴 3日目:終始霧雨〜雨の繰り返し 4日目:雨、下山後晴れ 1日目、2日目は危険を感じず。 3日目もコース自体に難はないが、終始雨&風の天候であり、展望が利かず不安を感じた。 4日目:雨により杓子平までのルートは川状態。また急坂のためスリップに注意したい。実際前方パーティの方がスリップし登山道を若干滑り落ち(命に別状なし)、骨折してしまった。 |
写真
感想
全国的に荒天が予想される中、迷いに迷いながら出かけた山行でした。
金曜日の仕事を定時で終わらせ、都内から1時間半ほどの自宅へダッシュ。
1時間ほどで、身支度・シャワー、軽い晩飯を済ませ、バスへ。そして、帰宅する人の流れに逆行し、改札へ。
【1日目】
新穂高温泉には定時の5時過ぎに到着。若い頃は夜行バスでも熟睡できていたが最近はそうもいきません。寝不足は多少の不安、天候は大きな不安を抱えて今回の山行は始まりました。
歩き始めは、まずは林道歩き。わさび平小屋でよく見る水で冷やされた果物と野菜を見て登山口へ。
さて、いよいよ本格的な山歩きの始まりです。
鏡平小屋を経由して弓折乗越まで急坂です。
1年ぶりの縦走用のバックパックの重さは堪えます。サマーレスキューで言っていたように意識的に息を吐きます。確かに息を吐くと自然と酸素を吸いますね。
残り500mや後5分などの標識に励まされ、いつものことながら大汗をかきかき小屋に到着。
空腹を憶えたのでパンで簡単に済ませ、後1時間の上りに備えます。
さて、その登りですが食事をとったせいかなかなか体調が上がりません。意識的に息を吐いてもなかなか呼吸が整いません。ついには恐れていた雨も降っては止みを繰り返し、天気もよくわかりません。間に小休止をするため道を譲っては譲られの繰り返しです。
とある夫婦は奥さんが完全にバテてしまい、旦那さんもバテ気味だというのに、ダブルザックで臨んでます。何度か見たことはありますが、自分は挑んだことはありません。いやはやスゴいとしか言いようがありません。
予定では、三俣山荘まで今日のうちに進めておくつもりでしたが、いつ本格的な雨もなってもおかしくない天候、万一明日荒天でも身動きがとりやすいよう双六小屋でテン泊することにしました。
【2日目】
今日は早めの行動のため、3時には目覚ましをかけましたが丁度雨音が・・・・・、
戦意喪失により二度寝。結局は4時に起き朝食を済ませ、身の回りを片付けます。5時にトイレと水の補充にテントを抜け出すと一気に雲がとれ晴れ。小屋まで行くと鷲羽をバックに御来光。昨日は何も見えなかった周囲の山々が良く見渡せます。
こうなると俄然テンションageアゲです。
すっかり腰は軽やかに、まずは双六岳山頂を目指します。振り返ると広がる景色を楽しみにドンドン足が進みます。尾根に出ると振り返ると槍穂、左手には笠等展望が一気に開けます。ゆっくり眺めるのは山頂での楽しみにし、先を急ぎます。
双六山頂に立つと絶景です。今回、自分が歩くコースは全て視中にし、ルートを確認できます。シツコイほどカメラのシャッターを押します。周囲の人も撮影に興じるか絶景に目を見張るか、といったところ。またあまりの絶景に逆立ちで写真に収まる人など、見ていて飽きません。もう少し永居したいのですが、先を急ぎますし、この後のルートは稜線上なので絶景を見ながら歩けます。1時間ほどで次は三俣蓮華岳山頂です。こちらも相変わらず、絶景で水晶の奥には劔までも。時間もたっぷりあるとは言え、一度三俣山荘でテント設営をし、鷲羽・水晶のピストンを行うことを考えるとそろそろタイムリミット。惜しみつつ山荘まで下ります。
山荘では槍と鷲羽が見えるところにテントをはり、身支度を整え、10時すぎに2.5日目のスタートです。
まずは、鷲羽までの上りですが、コースタイム1時間半。ただし縦走ザックを置いているのでここは1時間で行きたいところ。コースタイム同等にかかるようだと帰りの時間を考えると水晶までのピストンは諦めすしかない、と目標を据え行動開始。下からみると遠いような近いような山頂はやはり近いことはない。内心コースタイムの半分ぐらいで思っていたが1時間を超えてしまった。
そして何より、時間の経過とともにガスが出はじめ・・・・・。
鷲羽の山頂で情報交換をしたご夫婦には水晶までのピストンの予定を告げると、大丈夫?との真っ当な反応。自分自身、まだ自問自答中。
ただ、このまま単純に降りたのではテン場で暇を弄ぶのでいずれにしても黒部源流経由で戻ることとする。水晶には途中分岐時点での経過時間の目標を決め、遅れていれば水晶は諦めるルールとし、歩を進めます。
すると、自分への脅迫のせいか、予定を上回るペースで通過。これで無事水晶岳へ。
が、ここに来て更にガスが・・・・・。水晶小屋で軽く休み尾根を頂上に向かおうとするとあろうことか、目的地水晶岳を襲おうとしている。ピークハントのみになりそうだが、天気の心配はなさそうなので山頂へ。陽の当たらない山頂は寒いのでカメラのシャッターを押し合い、滞在数分で下山開始。オーバーペース気味で歩き、黒部源流部への分岐に。源流ってどんな感じと期待し、沢の流れとともに下ります。途中、顔を洗いさっぱりし、山深く入ります。これまで縦走路では多くの人を見ましたが、このルートでは数えるほどの人しかいませんでした。そして、源流碑は探せと探せと見当たらず、三俣山荘に近いところにポツンと佇んでました。
さてさて、天気がよかったためか、三俣山荘を出るときには2Lあった水はここでつきました。山荘まで1時間ない中、幸い登山道の隣を沢が流れているため大きな不安を感じませんでしたが失態ですね。気を付けます。
【3日目】
予報では曇のこの日。今日は笠ヶ岳まで足を伸ばす日です。
が、雲は厚く朝から雨が降りときどき止むといった感じ。テント撤収は晴れをついて出来ましたが、三俣蓮華岳と双六小屋巻道の分岐に達するころには本格な降りに。当初よりここは巻道を活用のつもりで予定どおり巻道へ。それにしても昨日とうって変わって何も見えません。双六小屋で天気を確認しても都合のいい情報もなく、とにかく弓折乗越へ向かいます。多くの人はそのまま鏡平を経由して下山するようでしたが、自分は予定とおり笠ヶ岳へ。
前日にテン場であった2名が、一昨日に逆ルートを歩いており情報は入手ずみ。コースタイムがあてにならない点等考慮し、笠新道との合流点までサイダイ時間をみて縦走開始。
弓折岳の山頂にはあっけなく着きますが、人の気配は前後左右なし。アップダウンを繰り返し淡々と進むしかありませんが、自分がどの当たりを歩いているのかが検討がつかず。はっきり時分の居場所が認識できたのあは秩父平で乗越から2時間経過後。ちと不安でした。
秩父平からはこの稜線最大の急坂。息絶え絶え登り詰め、抜戸岳の分岐を目指します。分岐の標識が出てきましたが、この日は当然にパスし、ようやく笠新道との合流。さぁ、これから70分ほど。
まずは、折角登ったのに下りからスタートです。しばらく下り基調でどんだけ登り返すのか不安に駆られます。
不安は的中し、後半の登り返しに面食らいます。テント場は階段状になっており。できるだけ山荘に近いところを探しますが、元々が離れているようです。
この雨ですので断念、山荘に泊まることにしました。
【4日目】
前夜から落雷と強い雨。回復見込みなし。ここまで来たらピークハントだけは果たし、下山することにします。
同室だった人、食事の際にポテサラをごちそういただいたご夫婦にお礼を伝え、山頂まで往復20分を手ぶらでこなし、さぁ下山。
これから早くて5時間。ひたすら下りのルートで、この雨が心配。無理はしたくもないか予約のバスの時間も気にして行動です。
抜戸岳の分岐までの稜線で少しガスがとれ、昨日からはじめてこの稜線を確認できました。順調に足を進めますが、杓子平への道を下りはじめてしばらくして、早い2人組が。昨日ポテサラをご馳走いただいた夫婦だ。早いなぁ。着いていくこともままならないので時分のペースを守って下ります。
看板の杓子平まで40分は実現できませんでしたが、地図上のコースタイムをカットして到着。
ここから30分ほど歩いてアクシデント。当事者でないので詳細は控えますが、先行する3人パーティの1人が骨折。すぐ後ろを歩いていたので私が下山し救助要請することに。二次遭難ほど不毛なことはないので、急ぎながらも慎重に下ります。途中道をお譲りいただいた方には無線機をお持ちか確認するがやはりお持ちでない。私を含め持ち歩かないですよね。
昨夜の山荘で同室だった方の休憩に出くわし、「携帯は圏内だよ」、と言われ、携帯を貸していただき救助要請の電話。その後も動揺している私を見かねていっしょに下山していただき、無事下山完了。
この4日間は本当に多くの方と出会ったいい旅でした。単独なのに単独の気がしない、いろいろありましたが多くの教訓を得る機会でした。
最後になりますが、骨折された方の1日も早い回復を祈念致します。
笠ヶ岳山荘でポテサラを作っていた二人連れです。レコ拝見しました。笠新道での救助要請大変でしたね。お疲れ様でした。
なま物関係を担当させていた相方の荷が最終日でかなり軽くなったためか猛烈な勢いで下山するので、私も途中岩場で足を滑らして転倒、左膝を打撲しました。打ち所が悪ければ私も救助要請することになってたかも知れません。反省ですね。
私達もあなたとほぼ同じ日程・ルートで、4日間のうち晴れは1日のみでしたが楽しい山行になりました。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。
HIRAさんのほどの方でも足を滑らせるんですね。大事に至らずホッですね。
私のような「雨は行かない派」は相当気をつける必要がありますね。ごちそうになったあのポテサラレシピを早くドヤ顔したくウズウズしてます。
報告できるようになりましたら、HIRAさんの「庭」にうかがいます。
その際にはまた新たなサプライズをお願いします。
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