硫黄岳・根石岳・天狗岳
- GPS
- 09:32
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,621m
- 下り
- 1,657m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 9:17
天候 | 快晴後晴れ 樹林帯は無風、樹林帯の外は弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場からほぼずっと雪の上を歩く。風の強い山頂付近などを除き、登山道は雪に覆われている。駐車場でアイゼンを着けて歩き始めても問題なし。樹林帯は風もほぼなく登りの区間は暑いくらいだったが、稜線に出て樹林が切れピークに近くなると風が強くて冷たい。相応の装備が必要。自分達は夏沢峠から硫黄岳の往復のみアイゼンを使用した。ピッケルは持参するも使用せず、ダブルストックで歩き通した。雪が氷になっておらず、ピッケルが要るような箇所は今日の時点では見られなかった。 |
写真
感想
2020年最初の山行は八ヶ岳の3つのピークを巡った。途中時間的に厳しいと思い3座を諦めかけたが、結果的には明るい内に3座回って下山できた。しかし道中で、購入してから1年も使用していない腕時計を紛失する大失態があり、これを書いている今でも気分的にまだ立ち直れていない。
みどり池入口の駐車場には6:30頃到着。先客多く、既に8割ほど埋まっていた。途中で食事を済ませてきたので、身支度のみで6:41に出発。この駐車場からの山行は夏も冬も何度も来ているので自分の中では馴染みがある。始め林道と登山道を交互に歩き、途中からは登山道に入るが、かなり広い登山道がしらびそ小屋まで続く。雪質は堅く、ほぼ氷。このまま上まで凍っていたら嫌だなと思いつつ先に進む。8時にしらびそ小屋に到着。小屋の直下あたりから氷ではなく雪になり安堵。小屋でリスを見つつ小休止。後に本沢温泉へ向かう。本沢温泉までは一度緩く登った後林道に向けて下るが、登りも下りも大したことはない。9時過ぎに到着。ここでも休憩。雪だるまが出迎えてくれた。例年ここでアイゼンを付けるが、雪質が良いので見送る。ここからは本格的な登りとなるが、天気が良いので気分が良い。気温は相応に低いが、行動中は特に寒さも感じない。しかし止まるとやはり寒い。本沢温泉まで下山の登山者は見掛けたが、それ以外は見掛けない。そしてそのまま夏沢峠に10:13到着。小屋は営業していないのでしんとしている。ここでも休憩しつつアイゼンを付ける。ここから上は強風が予想されるのでさすがに滑り止めなしは怖い。休憩後歩き出すと早速風に見舞われる。私は何度目かなのでまあこんなものかな、程度で進めるが、同行のZさんはこの時期の硫黄岳は初めてなので、風の強さに戸惑っていた。ペースも遅れ始める。樹林帯を抜けると風が体を直撃するようになるが、それでも体を持って行かれるほどではなく、自分としては余裕はあった。何より天気は快晴なので、当たりを見渡せるのが良かった。以前同じ時期に来た時は、風雪が強くて、しかもゴーグルを持参せず、視界の確保もままならなかった。その時に比べれば今日は楽勝だとさえ思えた。Zさんが飛ばされないよう気を付けつつ進み、11:29硫黄岳山頂標に到着。山頂はそれほど強い風はなかったが、途中の尾根がビュービューだった。山頂付近をぐるりと回りつつあたりを見渡す。南八の主立ったピークや南アルプスはよく見えたが、北アルプス方面はガスに包まれており遠望は叶わなかった。少し残念。この先目指す天狗岳の双耳峰もよく見えた。あそこまで行く、と言うとZさん少し厳しそう。とりあえず夏沢峠まで下ってそこで決めることにする。帰りは登りとは反対側から風に吹かれるが、登りで慣れたのか、それとも下りが得意なせいか、Zさんも足取りが軽い。これなら先も行けるだろうと思いつつ峠に12:13戻り。ここでアイゼンは外して食料を減らす。本沢温泉には降りず根石岳方面へ向かう。ミニ縦走の始まりだ。この先は樹林帯に入るので風に煽られることもなく落ち着いて歩ける。樹林の切れ間からは白くなった天狗岳が見える。トレースばっちりで雪も軽く、歩いていて楽しい。Zさんは登りは相変わらず死にそうな顔をしていたが、下りになると生き返るようで、自分よりも速いペースで下ってしまい、全然追いつけない。根石岳の登りは例年夏も冬も風が強いイメージがあったが、今日に限っては風はほぼなくて楽に登れた。13:13に到着。写真だけで先に進む。体力的に厳しいなら、天狗岳は諦めてこの先の白砂新道で下山する予定だったが、標識はあるもののトレースが全く見えない。風が運ぶ雪ですぐに覆われてしまうようだ。しばらく見回すがここを降りるのは、GPSがあっても無理と判断。結局当初の予定どおりに東天狗を抜けて中山峠から下山するか、根石岳を再度通過して夏沢峠まで戻り、そこから本沢温泉経由で下山の2択となった。Zさんは天気も良いので、天狗岳も行きたいと言うのでそのとおりにする。しかし相変わらず登りのペースはかなり遅い。このままでは下山が真っ暗になってしまうと思い、少し鬼だが、とにかく遅くても進むように鼓舞する。その甲斐あってか、足は止まらずに無事13:30に到着。朝に比べたら雲は増えてきたが、それでも終日好天はもった。ここも写真のみで先に進む。そして、ここで時刻を確認したのを最後に、ザックに取り付けていた腕時計を紛失したことに後に気付くことになる。東天狗からは岩場の下降が続く。腕時計はザックの左側のベルトのループに取り付けていたが、中山峠に着いた時点では完全に抜け落ちて無くなっていた。買って1年も使っていないプロトレック。ショックが大きすぎる。中山峠到着時点で既に時刻は14:10。下りで30分以上かかった岩場を登り返したら1時間以上はかかるだろう。往復したらそれだけでかなり暗くなり、駐車場までの道中が要ヘッドライトになるのは必須。泣く泣く諦めるしかなかった。まだ新しい腕時計をなくしてしまい、この先はもう精神的なダメージが大きく、足も進まない。疲労感も強くなる。天気も雪質も良かったので、腕時計の紛失というしょうも無いアクシデントさえ防げれば、最高の山行になったのに、と思うことしきり。しらびそ小屋で休憩後に最後の区間を歩く。朝凍っていた登山道は、夕方になってもやはり凍っていて、しかも帰りは下りなのでかなり気を遣いながらの歩行となった。グダグダになりつつも無事16時駐車場到着。上にも書いたが、装備をなくすなんてことさえ無ければ良い山行だった。
駐車場到着時で既に16時。手早く撤収して近所の八峰の湯に向かうが、正月のためか大混雑。芋洗い状態。入場制限していた。とてもゆっくりくつろげる状態ではなかったが、体だけは温められた。帰りの高速も下道も混雑はひどくなく、遅い時間の帰宅とはなったが、比較的スムースに帰れた。返す返すも、腕時計をなくしたのは痛恨だったが、無事に怪我無く戻れたのを良しとするしかない。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する