田子の浦から往復・自転車併用日帰り富士山
- GPS
- 12:27
- 距離
- 108km
- 登り
- 3,878m
- 下り
- 3,890m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 特になし 入浴は富士宮の「花の湯」入館時間無制限だと平日1500円・土日祝日2000円、1時間だと平日800円・土日祝日1000円。今日は平日の筈と思ったがお盆期間中の休日値段だった。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
富士山に登ろうとDちゃんと相談がまとまった。但しNishidenは海抜0mからの自転車+登山の集大成として田子の浦から往復し、富士山初挑戦のDちゃんは富士宮新五合目からの一般登山である。新五合目はマイカー規制中で、シャトルバス発着所の水ヶ塚駐車場に1台の車で行き、Dちゃんは21時のバスに乗り、Nishidenは仮眠の後23時過ぎに自転車で田子の浦へ下りた。
田子の浦みなと公園は夜間閉鎖されていて、その東側の水面の傍を出発点とした。夜間サイクリングの装備としてハンドルライト、ヘルメットに着けたヘッドランプとテールライトを全て点灯し、港の道路から国道139号に出て北上する。富士宮の県道180号分岐までの約15kmはごく緩い上り、スカイラインにつながる県道に入ると少しずつ、少しずつ勾配が増していく。分岐から約2kmにセブンとファミマが並んでいて、ここが最後のコンビニなので、パンを補給した。この後は街灯もなくなり、暗闇の中、新五合目までの標高差2100mを32kmの距離で登る。ただ、どうも眠くて調子が上がらない。深夜行動ではどこかで眠くなることはよくあるが、辛抱していると次第に治ってくるか、ちょっと休んで10-20分でも仮眠すると元気になるものだ。しかし今日は一向に治って来ない。それでは仮眠をと道端に腰かけるが、今度は全然眠れない。どうも中途半端な興奮状態にあるようだ。辛抱の登りが続いて、標高1460mのスカイライン登山区間への分岐に。ここまでが水ヶ塚からの下りと同じ道で、ここに軽登山靴と食料の一部をデポしておいたので回収。
分岐の直ぐ上にマイカー規制のゲートがあり、同時に着いた自動車はここで追い返されていたが、自転車には「ご苦労様、気をつけて行ってね」である。ここからまだ自転車で1000m登るのだ。背中の荷物が増えた、といっても登山の荷物としては大した重さではないのだが、自転車では急坂で腰を上げた「立ちこぎ」が辛くなる。調子が今一で足が疲れても来ていて一層である。30分毎に休憩が入って漸く標高2000mに達した頃、午前5時近くで朝焼けの空になった。周りが明るくなるとやっと目も覚めてきて、最後の頑張りで新五合目の駐車場に達した。標高差2400mを4時間位の目標だったが、30分ほど余計にかかった。シャトルバスが来ない時間帯なので賑わってはいないが、タクシーで来た人、ここで寝ていた人等がちらほらと、登り支度をしている。
田子の浦で1.5リットルの水分を持っていたが、ここまでで殆ど飲みつくした。新五合目には無料の飲料水はない。売店で1リットル400円の水と、0.5リットルで300円のアクエリアスを買った。これで足りなければ上ではもっと高くなるかもしれないが入手は出来る。自転車をデポし、足元は軽登山靴となってさぁ歩くぞ。
登山道を歩き出すと、やはり足が重い。自転車で標高差2400mは伊達じゃない。周りの一般登山者の平均よりはまだ少しは速いかもしれないが、自分の普段の山登りに比べればスローベースだ。六合目の小屋は素通りして新七合目で一服、元祖七合目を通過して八合目では一服、ここで標高3200mを越えて国内では富士山だけの世界になる。上空は雲がかなりあるが、海の方が比較的良く見えて、駿河湾から東には相模湾、三浦半島辺りまで望める。ゆっくり歩いても息が切れて、時々立ち止まって呼吸を整えるが何とかペースは保って九合目、万年雪を横目に見て九合五勺へ。見上げると十合目の鳥居等がかなり近づいた。多くの登山者は五合目を出発した時よりかなりペースを落としているだろうが、こちらは始めから疲れたままでそんなに変わらず、どんどん抜いて最後の胸突き八丁を頑張り、ついに十合目の浅間大社に到着。この間携帯Cメールで時々通信していたDちゃんは、2時間前に登頂して、ここで待っててくれた。剣ヶ峰を往復していよいよ大休止、Dちゃんが用意してくれていたビールで乾杯! 標高差3776mの感慨に浸る。
さて下りだが、30分も座って休んでから立ち上がると、最初は足が固まったような感じがして安全に下りられるか心配な気がした。でも下り始めるとだんだんほぐれて楽になり、快調に飛ばして皆をごぼう抜き、大した休憩もせずに90分で新五合目に下り立った。高価な水はここで丁度飲み干した。
再び自転車の人となり、富士宮までは殆ど全く体力を使わなくて良い筈の、標高差2200mのダウンヒルだ。安全に下りることを肝に銘じて出発。時折必死に登ってくる自転車仲間を励ましながら、快走する。標高2000m辺りで前を走るバスに追いつき、しばらく追走する。このバスは水ヶ塚へのシャトルバスでスカイラインの分岐でお別れ、と思ったら分岐を富士宮方面に曲がり、相変わらず前を塞ぐではないか。直線緩勾配では向こうが速いが、急勾配つづら折れでは遅い。これではつまらないなと思いながら付いて行ったら、途中で運転手さんが手を出して先に行けと合図してくれた。ありがとう、ではお先に、は良かったがその先少し緩勾配になって必死でこいで逃げた。再び急勾配が続き追いつかれなくなって、朝寄ったコンビニ地帯に先行したまま到達。新五合目からの平均時速は50km/hに達していた。
コンビニで水分入手して、間もなく国道に出ると緩い下り基調ながらペダルを踏まないといけないし、時々登りもある。灼熱の日差しの下、自動車も多くなり最後の試練だ。約1時間でついに田子の浦に帰還した。登り8時間、下り3時間半、休憩含めて12時間半の往復だった。みなと公園には屋根のかかったとても良い休憩場所があり、完全に横たわることもできる。海の見晴らしがよく、気温30℃以上とは思うが風がふいて心地好い。大きく見えるはずの富士山が曇ってしまったのがちと残念。ここでのんびりと、眠ったりもしながらDちゃんを待つ。彼が車でたどり着いたのは2時間半後の午後4時だった。
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