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記録ID: 21669
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山滑走
尾瀬・奥利根

至仏山

2006年05月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:43
距離
13.2km
登り
1,564m
下り
1,563m

コースタイム

10:57鳩待峠−11:55悪沢岳北東−12:48至仏山−【ムジナ沢滑降】−13:55山ノ鼻−16:35至仏山−【ワル沢滑降】−17:40鳩待峠
天候 晴のち曇
過去天気図(気象庁) 2006年05月の天気図
アクセス
1980年01月01日 00:00撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
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1980年01月01日 00:00撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
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1980年01月01日 00:00撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
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撮影機器:

感想

 8:00沼田駅集合、L以外はステビ。集合時間ぎりぎりまで寝ていて、女子高生に白い目で見られていたようだ。早速バスに乗り込み戸倉へ。さらにマイクロバスで鳩待峠へ向かう。峠手前の道路には、駐車料金を取られまいと自動車がずらりと列を成していた。

 当初はこの日は山ノ鼻にベースを張り、ムジナ沢から至仏をピストン、翌日鳩待峠に戻って至仏山に登り、ワル沢滑降の予定だったが、翌日が雨の予報だったので、強行軍で一日でムジナ沢・ワル沢滑降に切り替える。鳩待峠では下山してきたおじさんに絡まれ、出発したのは11時前。逆算するとかなりぎりぎりなので、リミット設定してスピード上げ気味でシール歩行開始する。午前中は天気もよく、日差しもGWならではの暑さ。右手には至仏山とワル沢が広がり、ルートがしっかりと確認できる。計画上は尾根上を進むことになっているが、尾根の右斜面にはラッセル跡のトレースが延々と続き、そこを進んで楽々と進む。一応読図練習も兼ねていたのだが、何の意味も無い。一時間程歩けば視界も広がり、一目瞭然の燧ヶ岳に、日光白根・皇海山の姿。上空にはくっきりと高積雲が浮かび、これからの天気の変化を告げている。

 子至仏山付近では、突然の中高年登山者ラッシュに出会う。20人程のパーティが少なくとも2パーティーほどすれ違った。山スキーよりも普通の登山者が多く、いまいち盛り上がりに欠ける。やはり山スキーは、一般人が近づけないような所を選んだほうが気分が良い。ワル沢では、何人かの人が滑り降りていた。トラバースでショートカットしたおかげか、至仏山まで3時間のコースタイムのところを,わずか2時間で到着。山頂は数十人近くの登山者で大混雑している。東斜面は今まで常に見えていたものの、北や西の展望は山頂で初めて開け、上信越の秀峰がずらりと視界に飛び込んでくる。谷川・マッキー・越後三山・平ヶ岳、さらに上州武尊や会津駒・燧と枚挙に暇が無い。尾瀬ヶ原をバックに写真撮影に勤しんだ後、いよいよムジナ沢滑降の準備開始。

 滑り出しは雪があるものの、すぐに岩場が出現したのでツボ足で回避し、ようやく本番の滑降開始。雪質はここ数日のドピーカンで緩みきっており、重すぎもせず良い感じ。実技授業で行った思い出深い尾瀬を眺めながら、他人を気にせずウェーデルンでぶっ飛ばすのは最高以外の何ものでもない。ただ久しぶりの滑降なので、800mの後半ではいいかげん足が痛くなった。最後は右側の尾根上を進み、尾瀬ヶ原へ。どうせ引き返すなら行く必要は無かったのだが、なんとなく意地で山ノ鼻まで進み、一本を取る。

 キャンプ場で水を補給し、いよいよ至仏の登り返し。下から見るとかなりの斜度があり手ごわそうだ。最初は比較的歩きやすい樹林帯だったが、森林限界を超えると単調できつい登りが始まる。シール歩行だと微妙に切らなければならず、シートラを使うか判断に迷う斜度である。ハイマツの下からは雪解け水の流れる音がはっきりと聞こえてくる。なかなか近づかない山頂を恨めしく眺めながら2時間ほどで、露出した木道の登山道へ。そしてコースタイムをややオーバーして、再び至仏の頂上へ立った。時間が時間なだけに、登山者は一人もいない。ガスも若干出始めて焦りを感じたので、すぐにワル沢滑降に移ることにする。

 ワル沢滑降では夕方は斜面が固くなるかもと危惧していたが、全くそんなことはなく快適に滑ることができた。消えつつある数多ものトレースの上を、思い思いに刻んでいく。それにしても沢が広い。そして滑りやすい!時間があれば、もう少しゆとりを持って楽しみたいと思えるような斜面だった。後半の樹林帯を抜け、川上川出会いに出ると、最後は鳩待峠まで20分程の登り返しが待っている。所々では、水芭蕉の咲き始めが顔を出し、初夏の息吹を感じる。最後の急登に意外に苦しめながら、ようやく鳩待峠着。兼用靴もスキー板も、いつのまにか泥だらけになってしまったが、中々に満足の行く一日であった。

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