高川山
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- GPS
- 02:51
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 544m
- 下り
- 527m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 ロープのある斜面や一部崩落箇所がありますが、 問題はありません。 |
写真
感想
JRで配布していた「八駅八山八富士トレッキング」のパンフ、
大月市の富嶽十二景に興味が出てしまいました。
仕事で煮詰まっていて、気晴らしも兼ねて午後登山。
さて13時を回っていても、駅から近くてすぐに登れる山。
高川山は低山ながら富士の展望に優れる上に、
駅から1時間程度で登れることから、行ってみることにしました。
初狩駅に着いたのが、15時前。
地形図やコースガイドなどを見ながら「大丈夫」と即決。
根拠はないんですけどね。経験則です。
案の定、驚くほど手軽に登れる低山でした。
麓のなだらかな道筋を登り、林道へ。
ゆっくり勾配がきつくなりながら、でも特に問題もなし。
途中、男坂と女坂の分岐。
登りは疲労を抑え、降りは急降下という意図でまずは女坂。
女坂はなだらかですが、有刺植物が多く夏場は苦痛ですが、
歩行に支障があるほどではないです。
途中に崩落箇所があったものの、ロープもあり問題なし。
数回折り返して男坂と合流。
返って時間はかかるかもです。
合流から少しきつい坂を上ると、あっという間に頂上ヽ(^。^)ノ
驚くべき短時間山行。標高も1,000m近いから尚驚き。
さらに驚きは、山頂の心地よさ。
岩が多く休息もしやすい上に、眺望が抜群。
特に富士山ですね。
富士急線沿いの町並みを抱く形で、富士がそびえます。
ここは絶対、日没の時間帯で写真を撮りたいですね。
夕日に染まる富士と夜景のシチュエーションが綺麗かな。
生憎、若干雲を抱えた富士でしたが、勇敢な姿でした。
他、多くの山々が周りを囲んでいます。
標高は周囲の山より低いので、周りの山々も大きく見えます。
だから低山は面白い(*^_^*)
こんな山頂で、ずっと山を眺めていたいですね。
山頂ノートを入れてあった祠のような木箱に、
「ビッキー」と書かれていました。
何のいたずら書きだろう?と思ってノートを見て、
……。失礼しました。
真後ろには、新聞記事の切抜きが木の幹に貼り付けてありました。
この山のアイドルだったんですね。
記事の日付では、私が登山を始めたころにはまだ生きていたのかな。
残念ながら、存命中に出会うことはなかったのですが、
こうしてその足跡に触れられて、本当に良かったと思いました。
道中、珍しく一人も登山者と出会いませんでしたが、
何だか一人で登っている気は、不思議としませんでした。
FM富士を聴きながら、というのもあるのでしょうけど、
よく深い森の中で感じる強烈な孤独感は、全くありませんでした。
山に登ると、生と死が表裏一体のように感じることがあって、
大きな命の循環の中に、小さな自分が溶け込んでしまうような、
そんな不思議な感覚を持つことがあります。
今日のビッキーとの出会いは、それとは少し違いました。
普段触れている小さな命ではなく、小さいけれど力強い命。
ノートを紐解きながら、登山者を引っ張っていく姿、
富士を見守るようにたたずむ姿、
死んでも尚、この山の頂のどこかで、
登る人を見守っているような、そんな心強さを感じました。
北の空に、にわかに鉛色の雲が出てきました。
さて、降りましょう。
ありがとうビッキー。ありがとう富士山。
言い尽くせない言葉を胸に、稜線を下りました。
帰りは男坂を選びました。
ロープが張られているものの、特に問題はありません。
むしろ稜線なのでぬかるみも少なく、
夏場は女坂よりこちらの方が登りやすいかもです。
日の傾く林道を経て初狩駅へ。
ビッキーとの素敵な出会い、そして素晴らしい山々の眺望。
本当に良い山と出会いました。
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