49.鳥海山 「夏空グラフティ」
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,212m
- 下り
- 1,212m
コースタイム
0900山頂−0915御室小屋0925−1035七五三掛1040−1120御浜小屋−1150賽の河原−1220鉾立 所要時間3時間20分
合計:8時間5分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場までは比較的走りやすかったです。 駐車場は比較的広く、100台前後(観光客の分も含め)は駐車可能だと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
序盤は石畳で敷き詰められて歩きやすかったのですが、七五三掛からは本格的な登山道が始まるので気を引き締めて登りたい所です。 御室小屋から山頂までは岩場になるので、ストックやポールを収納して登った方がいいです。結構難所なんで、覚悟すること。 |
写真
感想
第49座 夏空グラフティ
7月某日、僕は会社の会議室に呼び出された。そこで宣告されたのは、9月20日をもって解雇するという通達だった。早い話がリストラの対象になったということだ。
解雇通告を受けた僕は、ここ数日は何もする気も起こらず、その現実を受け入れることにしたのはそれから4〜5日経過した頃だったと思う。既に残っている有給休暇を消化のため休んでいる最中であり、今こそ、社会人の身分では出来なかったことを今やろうと思って、一ヶ月にも及ぶ東北・北海道の旅を計画した。
交通手段は自分のクルマ。宿泊は車中泊、幕営、YH泊と決めて、エイ、ヤーという感じで、一ヶ月にも及ぶ旅の計画を立てた。何分、こんな長期間の旅は初めてのことで、一日何キロ走れるのか見当もつかないまま計画を立て、それが完成したのが7月の下旬。
それが終わっても、荷物を作らなければならない、登山道具は全てクルマに詰めて、その他に必要そうなものは次々とクルマに詰め込んだ。こうして旅の準備が整ったのは8月に入ってのことだった。
8月2日に一宮市にある自宅を出発。道の駅能生のキャンプ場で幕営。
8月3日に能生から日本海側に北上して山形県に入り、鳥海山の登山口がある鉾立に着いたのは夕方だった。この日はここで車中泊するつもりだった。今回は今まで乗ったRAV4からプリウスに変わって初めての車中泊となるが、取りあえずここまで来れて良かったなぁという思いで一杯であった。この日見た夕日も見事であった。
8月4日、旅の始まりで慣れないせいか、ほとんど眠れなかった。3時には観念して起きてパッキングや朝食を食べ、ストレッチをやって、4時に鉾立を出発した。これだけ早いのは、御浜小屋までは登山道がしっかりしており、道に迷うリスクが少ないと踏んでの早めのスタートだった。
その予想は的中した。登山道は石畳のように敷き詰められており、これをたどっていけば大丈夫だった。6時15分には御浜小屋に着いた。御浜小屋の向こうには鳥海湖があった。ここまでは順調に登れていると思った。七五三掛(なみかけ)までは石畳で舗装された登山道を歩いた。7時に七五三掛に到着。ここまではなだらかで歩きやすかった。
七五三掛から先は急登の登山道となった。登り切ったところで分岐に着いて、左にいくと「千蛇谷」にいき、右にいくと「外輪」にいくのだという。どっちにしようか迷った挙句、左の「千蛇谷」の道を選択した。その道を選んで早々、僕は思わず叫んだ。
「なぁんとぉーーーーー!!!」(シーブック・アノー(辻谷耕史)@機動戦士ガンダムF91)
それはハシゴがかけられて、そのハシゴの前後に5〜6人のパーティーが懸命に登っていたのだ。いきなりの難所にうろたえる僕。その登って来るパーティーが登り終えてから、僕はハシゴを慎重に降った。
難所はさらに続く。雪渓が広範囲に残っており、滑らないように一歩一歩横切った。しばらく登ると今度は雪渓を直登しなければならなかったが、いずれも踏み跡がしっかりあったお陰でクリア。当然、アイゼンも不要であった。その後もつづら折りの急登を登って、8時20分、御室小屋に着いた。
ここから先は山頂まであと15分程度。見た感じ、岩場が続くので、気を引き締めなければ! と思った。いざ取り付いてみると、登るだけ登って、途中、岩と岩との間を降って通らなければならないところがあって、さすがに挫けた。僕はここでストックをしまって、慎重に岩の裂け目を通って再び登った。岩のところどころに
「世界平和」の文字が刻まれていた。
そして8時45分、山頂に着いた。天候にも恵まれ、取りあえず、一座を幸先良く登り切り日本百名山50座目まであと一座となった。15分ほど休んだ後、来た道を戻り、12時20分には鉾立に戻った。その後は、道の駅象潟ねむの丘 眺海の湯の温泉に浸かり、八甲田山に登るべく酸ヶ湯温泉の駐車場へ向かった。
八甲田山へ続く・・・・
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