キリマンジャロ(ロンガイルート)
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- GPS
- 21:25
- 距離
- 58.6km
- 登り
- 3,591m
- 下り
- 4,053m
コースタイム
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:51
- 山行
- 11:23
- 休憩
- 3:03
- 合計
- 14:26
13:40 Rongai Gate
14:50 1st Simba Camp
17:30 2nd Cave Camp
12/30(月) 4時間30分
07:40 2nd Cave Camp
12:10 Kibo Hut
12/31(火) 5時間, 1時間30分, 5時間30分
00:10 Kibo Hut
04:20 Stella Point
05:00 Uhuru Peak
--日の出待ち1時間--
06:00 Uhuru Peak
07:30 Kibo Hut
--朝食--
09:00 Kibo Hut
10:50 Horombo Hut
13:10 Mandara Hut
14:30 Marangu Gate
天候 | 12/29 くもり時々雨 12/30 晴れ 12/31 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飛行機
20:40 NRT発 ET673 23:20 ICN着 乗り換え(1回出てまた乗る) 00:20 ICN発 飛行時間13h 12/28(土) 07:20 ADD着 3h待ち 10:15 ADD発 ET815 12:50 JRO着 ツアー会社のタクシーでMoshiへ 12/29からキリマンジャロ登山 12/29 Moshi - Rongai Gate - 2nd Cave 12/30 2nd Cave - Kibo Hut 12/31 Kibo Hut - Uhuru Peak - Marangu Gate - Moshiのホテル泊 1/1 タランギーレでサファリ 1/2からメルー登山 1/2 Moshi - Momella Gate - Miriakamba Hut 1/3 Miriakamba Hut - Saddle Hut 1/4 Saddle Hut - Mt.Meru - Momella Gate - Moshiのホテル泊 1/5(日) 17:35 JRO発 ET814 20:05 ADD着 2.5h待ち 22:35 ADD着 ET672 飛行時間11h 1/6(月) 15:45 ICN着 乗り換え(1回出てまた乗る) 16:50 ICN発 ET672 19:40 NRT着 20:10 NRT(京成バス) - 21:12東京駅八重洲 21:30 のぞみ265 - 22:57 名古屋駅 ■移動の反省 エチオピア航空の成田-キリマンジャロ直行便を利用した。往復170,000円。成田発着のチケットは安かったが三重の自宅と成田を往復するコスト(新幹線代+移動時間)が高いので微妙。セントレア-仁川は一日に何本も出ていて安いのでテキトーな便で仁川に上陸して00:20仁川発のET673に乗り換えるのが最も効率的だった。 次からは日本発着便にこだわらず「とりあえずセントレアから仁川に上陸して乗り換え」を検討しよう。仁川空港はきれいで広くてお店も充実しているので半日程度の乗り換え待ちは苦にならない。空港から街も遠くはないので、乗り換えが噛み合わなければ丸一日ソウル観光で過ごしたり、いっそ韓国の山を登ってしまうのも楽しいかもしれない。 |
写真
感想
せっかくの長い休みなので外国の山に登ってみよう。ということで歩けば誰にでも登れるらしいキリマンジャロへやってきた。出張以外の用事で海外へ行くのは初めてだし単独で海外へ行くのも初めてだ。アフリカのことなんて何も知らないし心配ごとは沢山あるが、とりあえず飛行機のチケットを勢いで予約して支払いを済ませ、もう行くしかないという状況に自分を追い込んだ。とりあえず勢いでチケット買っちまう作戦は良い。
12/28(土) 移動日
エチオピア航空のアディスアベバ経由でキリマンジャロ空港到着。入国審査場を抜けたらもうアフリカ。手配していたツアーの送迎が無かったらどうしようと心配だったが空港出口には僕の名前のカードを持ったドライバーがいて一安心。1時間ほどの運転でモシの街へ。ツアー会社のマネージャにお金を払って明日からのスケジュールの確認をしたら就寝。
12/29(日)
山道具は全部自分のものを持ってきたのでレンタルは無し。ガイドとポーターに挨拶をしたら一路ランクルでロンガイゲートへ。道中で食べ物を買ったり食事をしたり。こんなにのんびりしていて大丈夫かという気持ちになってくるがそういうもんらしい。ゲートに着いて支度をしたら14時頃に出発。こんな時間に歩き始めるなんて日本ではありえないがキリマンジャロ登山では普通らしい。通常ロンガイルートは5泊6日だが僕は「体調が良ければ可能な限り前進する」ということを伝えておいた。1日目のキャンプは飛ばして2日目のキャンプ地で17時をまわり今日はここまで。途中で滝のような雨に打たれたが道中で打たれたのはこれっきり。あとはずっと快晴だった。ロンガイルートは北面。雲が湧きにくい。マチャメやマラングより雨に打たれることは少ない(それでも打たれる時は打たれる). 雨に打たれたりアップダウンがあるマチャメ・マラングより往路は登りだけ、復路は下りだけのロンガイルートの方が簡単だ。斜度もめちゃくちゃゆるい。ロンガイルートは全行程テント泊なので小屋が好きな人にはデメリットになるがテントは静かなのでメリットでもある。往路と復路で植生も違って景色もたくさん楽しめる。ロンガイルートおすすめ。
12/30(月)
のんびり起きて朝食を済ませたら8時前に出発。キリマンジャロがくっきり見える。上の方は白い。青空が眩しい。少し標高を上げると辺りから草木は消えて広大な荒野をのんびり登ってゆく。右手にキリマンジャロ、左手にマウェンジを眺めながらゆっくりゆっくり高度を上げてゆく。気がつけば4,700mのキボハットに到着。昼前には今日の行程が終わった。日陰は寒いが日向はぽかぽか暖かい。岩の上に寝転がってのんびり昼寝を楽しんだ。周りからはスワヒリ語に混じって日本語も聞こえてくる。結構な数の日本人ツアーが登ってきていた。4,700mの高さになるとさすがに寒いんじゃないか。モンベル#3で大丈夫か心配だったが杞憂で、このくらいの寝袋で十分快適に眠れた。着ているものは下着のみ。しかし下着だけで眠るとトイレに行くたびに服を着なければならないのでつらい。
12/31(日)
当初の予定では山頂アタックは翌日の元旦だったが2日でここまで来たので山頂には今日行く。初日の出ご来光をキリマンジャロの上で拝みたかったがこういうこともある。23時半に起きてフルーツを食べたら0時過ぎに出発。すでに大勢が山頂を目指している。一列に並ぶヘッドライトが美しい。富士登山はきっとこんな感じなのだろう。ジグザクの砂場をガイドが直登でぶち抜いていく。登山口からここまでずっと緩い登山だったのにここに来て急に厳しい。さすがに脚が重くて息が上がる。行程を圧縮してきたおかげで高度順応が出来ていない。ギルマンズポイントを超えステラポイントを超え、山頂まで残り100mくらいのところで頭がぽーっとして気持ちよくなってきた。酸素が足りない。ステラポイントを過ぎると後続のライトが迫ってきて驚いた。夏道で遅れを取るのは久しぶりだ。山頂まで振り絞るように頑張ったが力及ばず追い越された。スイスから来たという彼はご来光も拝まず真っ暗闇の中を下山していった。何者だったのか。
僕らはご来光を待とう。まだ1時間もある。寒すぎ。体をシャカシャカ動かしても全く温まらず。外気温は-10度くらいで風もまあまあ吹いているが爆風ではない。このコンディションだけ聞けば日本で冬山をやっている人ならどうってことないと感じるはず。しかし空気が薄いと温かい血液が十分に身体の末端まで行き渡らなくてマジで寒い。だからダウンジャケットやパンツ、使い捨てカイロなどで温める必要がある。もう本当に寒くて空気が薄くて頭がおかしくなってきた東の空に向かって早く太陽登ってくれと大声で叫んでジタバタしたりしていた。無事日が登ると気温はぐんぐん急上昇。山頂にも大勢の人が集まって賑やかになってきた。写真を撮ったらさっさと下山。早く空気が濃いところまで下りよう。ポーターのみんなが待つキボハットまで1時間ちょいで下ったらドッと疲れが出て30分横になって眠った。
一休みしたらクッキーと果物を食べて荷物を撤収して下山開始。通常のプランだと今日はホロンボハットに泊まるが、そこからもう2~3時間歩けばマラングゲートなので今日中に街まで下りることにした。みんな大晦日と元旦を自宅で家族と過ごせることになって大歓喜。マラングルートの下山は徐々に近づいてくるマウェンジ、振り返れば遠ざかるキリマンジャロと素晴らしい景色だった。高度を落とせば草木が出てくる。北側とは植生が違って面白い。フラットな林道に入ると誰かが走り始めたのでもうみんなで競走状態。汗だくになって息を切らしてマラングゲートには15時前に到着。登頂証明証をもらってミッション完了。一路、ジョセフのランクルでモシの街へ。ホテルや街は年越しムードで大騒ぎだった。こんなむちゃくちゃなプランに柔軟に対応してくれたスタッフのみんなに感謝。
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