まったく晴れない針ノ木岳から先の赤沢〜新越〜種池
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- GPS
- 17:30
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,667m
- 下り
- 1,662m
コースタイム
行動17時間半
合計登行2000m
山で会った人 50人
トラブル 実は雨の夜の下山して、毛虫に刺されたらしい。下山後翌日に左手の甲が相当腫れて、皮膚科にいってステロイド軟こうを貰って、2週間でようやく治った。強力な毛虫っているもんだ。
さらに、雨の強行日程で、下山後風邪ひいた。内科に行って抗生剤貰って、これは5日で完治。
さらに7年で15万キロ乗っている車の調子が悪くなって、でも4気筒のプラグ交換と、室内のエアコンフィルターの交換で、快調に戻った。
さらに、右耳の耳垢のせいで、耳鼻科に行って耳掃除。自分じゃ掃除できない耳垢は、年に一度くらいは耳鼻科に通う。
以上4か所通院点検で、8月無事終了。
天候 | 晴れ〜ガス〜雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
翌週 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-219562.html |
写真
感想
グレートサミッツ国内編NO36 北ア・赤沢岳の稜線
扇沢から5時間歩いて、針ノ木峠に着いたが、休む間もなく針ノ木岳に登る。針ノ木雪渓は、前よりも人通りが増えた。針ノ木岳の人気が上がったからだろう。雪解けによる雪渓の通過は、一週間ごとに変わる。白馬の雪渓もそうだが、小屋のオヤジはルートのペンキ付けに相当苦労すると思う。その苦労の見返りに、登山客としてはルートの変化が面白くて、何度も出かけたくなる。
雪渓のノドと言われる部分は、30度を超える傾斜があると思うが、アイゼンをつけても緊張する。簡単ではない。9月なるとその雪渓も崩れて、さらに大回りする。10月になれば、もっとスリリングだ。雪渓沿いの道はそれが楽しい。
でも今日の目的はその先。針ノ木岳には、前に一度登っただけだから記憶もあいまいで、カールをトラバースして、急登した。さてここから、その先に行くのか、戻るのか。
夏の山は、午後になるとガスが出る。11時半に針ノ木岳の頂上に着いたが、その直前にガスが湧いて、頂上からの展望はゼロになってしまった。でも這い松の吹きっさらしにガスというのは、視野がぼやけていい場合もある。親キジを撃っても、前走も後続にもバレずに済んだという利点もある。
今日はこの後に、ズバリ〜赤沢〜鳴沢〜新越〜岩小屋〜種池と、アルプスの絶景を眺めながら雲上散策をしようと思っていたのだが、このガスで計画を中止するか、それでも実行するか? 実行することにした。針ノ木まで来たら、どっちから下山しても同じだろうと、勘違いもした。さらに、午後のいっときのガスは、きれいに晴れ上がる可能性がある。間もなく夕焼けが見られるに決まっていると思った。
縦走を始めると、言われるように小さな登り返しの連続で、けっこう時間がかかる。
針ノ木岳から急降下でマヤクボのコルに降りる。さっきスバリ岳が見えたときは、ピークが二つあったように思ったが、ガスでもう確認のしようがない。水平道をから黒部川に林道のようなものがぼんやり見えたが、ああ黒部ダムじゃないか。水量が減って湖岸の上部がむき出しになっていただけだ。
スバリ岳は思ったより簡単に登れて、でもその先赤沢岳までが長い。なかなか最低コルに出ないし、雨が強くなって雨具を着て、さらに激しくなってズボンもはいた。稜線が次第にゴツゴツしてきて岩稜帯になる。でも展望はない。猫の耳は縦走路から見えるのかと思ったが、それどころじゃなくなった。スバリから3時間近くもかかった。もう後続も対向者もこない。
鳴沢岳には間もなく着いたが、そのさき新越の小屋。この柏原グループの小屋周辺は、いつも登山道が整備されているなあと、感心する。最初に爺ヶ岳に登った時に、あの登山道は「ハイウェー」だと思ったくらいだ。こんな歩きやすい道はない。だから夜になっても平気なのだ。
新越を過ぎても、種池までがまた長い。岩小屋沢岳に登って、また降りる。扇沢あたりからだとよく判別できない山なのに、こちらからもガスで何も判別できない。
11時半に針ノ木岳を通過して、最終的に種池小屋に着いたのは8時間後の19時半。もちろん日は暮れた。そこまで苦労したのに、けっきょく今日はダメ、展望ゼロ。午後からのガスはさらに濃くなって、途中で雨。たまにガスが切れるくらいで、晴天にはほど遠かった。「晴れるだろう」予測は見事に失敗した。まあ、こういうこともたまにはあるだろう。自分で計画したのだから、安全に下山しないと。
夜間の行動にさほど不安はないのだが、行動時間が長いのにそれに見合う成果がなかったことに、がっくりした。仕方がない。そのまま種池も通過して、雨はさらに強くなり、ガスで視界が5mまで下がった。下山は3時間後、22時半に扇沢に下った。夏はそう簡単に晴れないか。大町は終日晴天だったのに、山はずっとガスで途中土砂降りにもなった。
ルートは二度目だった。また天気が悪かった。このルートとは相性が悪いか。
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