白山(甚之助谷滑走・新規ルート開拓)
- GPS
- 10:55
- 距離
- 46.2km
- 登り
- 2,492m
- 下り
- 2,475m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
そこから市ノ瀬まで自転車利用。 1月に自転車で市ノ瀬まで行けるというのは前代未聞。 厳冬期という感じではなく11月下旬〜12月上旬の様相だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆風嵐ゲート〜市ノ瀬 ・積雪なし。自転車で行けた。 ・ただし一部凍結箇所があるので注意が必要。 ◆市ノ瀬〜別当出合 ・下部は雪が切れ切れ。 ・釈迦新道分岐(ヘアピン)手前からスキー歩行開始。 ・別当出合までは問題なくシール歩行可能。 ・吊橋はうっすら積雪アリ。ツボ足で慎重に渡った。 ◆別当出合〜中飯場 ・藪が埋まり切っていないため登山道をトレース。 ・石畳も少し石が出ていて登りづらい。 ◆中飯場〜甚之助避難小屋 ・基本夏道だが高度が上がるにつれて臨機応変にルートを取る。 ・まだ藪がうるさいので気持ちよく滑ることはできない。 ・甚之助避難小屋は1階から入ることができた。(これ、ミラクル) ・甚之助避難小屋には前泊者6名ほど。全員ツボ足登山者であった。 ◆甚之助避難小屋〜御前峰 ・甚之助谷を越えてアイスモンスターの森からエコーラインに登り上げた。 ・一部凍結箇所があるのでクトー必須。 ・室堂を過ぎて御前峰まではいつにかくカチコチだったためくの字途中でアイゼンに履き替えて登行した。(YSHR先生はスキー+クトーで登っていた) ◆スキー滑走 ・くの字から高天原へ入って東面からエコーラインへ抜けた。(カチコチ斜面を避ける意味で) ・エコーラインから甚之助谷へ入り、索道拠点まで滑走、そこから中飯場へ続く林道に合流した。 ・甚之助谷は崖の斜滑降や沢越え等もあり滑落リスクも高いのであまりお勧めしない。 ・中飯場〜別当出合までは登山道滑走。 ・別当出合〜釈迦新道分岐のヘアピンまで滑走。雪が締まっていてよくスキーが走った。 |
写真
感想
今日は2020年初となる白山へ登る。
1月の白山といえば普通は白峰から片道23kmをフルラッセルしなければならないのだが、前代未聞の暖冬で林道には雪がない。
チャリが使えそうだということで全員チャリ仕様で集まることになった。
0時スタートということだが例に漏れず20分ほどフライングスタート。
兄ちゃんと大魔人さんに引っ張ってもらいながらなんとか市ノ瀬まで遅れずについていくことができた。
後発のYSHRセンセーとパクもすぐに到着。5人揃って市ノ瀬を出発した。
パクは年末年始キリマンジャロへ行っていたので11月の剱以来2か月ぶり。
久しぶりに地獄メンバー揃っての山行となった。今日は大人の遠足だ。
市ノ瀬を過ぎても雪は切れ切れ…ラッセルもない。ありえない。
厳冬期の白山に登ったというにはおこがましい、11月か12月と同じような状況だった。
別当出合の吊橋も雪がうっすら乗っている程度だったのでツボ足で楽勝。
普通ならガッツリ雪が乗っているのでスキーじゃないと渡れないはずなのだが。
別当出合から中飯場まで登山道をトレースして、中飯場からようやく少し雪が増えてきた。
とはいっても周囲は藪だらけ。どこでも歩けるという状況には程遠かった。
甚之助避難小屋に着くと前泊の登山者さん達が出発の準備をしていた。
おかげでいつになく暖かい。
これから天気は下り坂なのにツボ足で登頂して下山は大変だな…と思った。
いつものように甚之助谷へ一旦降りて対岸へ登り返す。
ここはアイスモンスターの森だ。
だがやはり暖冬の影響かモンスターはうまく育っていなかった。
エコーラインに登り詰めたところでお日の出タイム。
風はそれほどない。気持ちの良い朝だ。
曇り予報だったが御前峰も北アルプスもよく見通すことができた。
高曇りといったところか。
五葉坂を登っている時、ふと東の空を見ると太陽の光が上空に向かって一直線に伸びていた。
太陽柱、サンピラーだ!
白山で見るのは初めて、2年前にやはり高曇りの乗鞍岳で一度だけ見たことがある。
その時よりハッキリ見えたし明るかった。
高曇りで気温が低く風が弱いという特殊な条件で日の出と日の入りのタイミングで起きるらしい。
貴重なものを見た。
室堂からはいつものようにくの字を攻めるが斜面はいつになくカチカチ。
怪獣パクは前日も白山へ来ているので斜面が硬いことは聞いていたが想像以上だった。
YSHR先生はスキーで登り切ったが他のメンバーはそれぞれの判断でアイゼンに換装。
大魔人さんはツボ足でガンガンラッセルしていった。
山頂で写真を撮ったら奥宮でお参り。
これで1月のお参りも完了。
暖冬でも山頂部はしっかり雪が増えていた。
登りはカチカチアイゼンでも下りは山頂から滑る。
アイスバーンをこなしながら登りと違うルート、高天原経由でエコーラインへ。
途中視界がなくなりYSHR先生が雪庇から落下、ヒヤッとしたが何事もなかったかのようにそのまま滑っていった。
さあどこから下るか。
夏道は藪藪だし、別当谷もマンネリ気味なので…ということでYSHR先生から「甚之助谷を滑らないか」と提案があった。
僕らに意見を聞いているようで実はもうセンセーの中では結論は出ている、というパターン。
去年の笠ヶ岳、四ノ沢の時と同じだ。行くしかないんでしょ。
甚之助谷を滑った記録は恐らくない、YSHR先生をはじめ、メンバーもみんな初めてだ。
変な滝が出てこなきゃいいけど…だけどこんな感じで地獄メンバーが揃った時じゃないといけないし。
案の定際どい崖のトラバースやジャンプでこなすような渡渉があったがセンセーの読み通り中飯場の林道に無事合流。
めでたく新規ルート開拓成功である。
あとは普通の登山道ボブスレーをこなして別当から市ノ瀬まで林道滑走。
今日の林道は過去ないくらいによく走った。気温と雪質がうまく滑るモードになっていたのだろう。
市ノ瀬からはチャリに跨ってあっという間で白峰到着。
サンピラーに甚之助谷滑走…新鮮で楽しい大人の遠足になった。
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