三ノ沢岳
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- GPS
- --:--
- 距離
- 2.8km
- 登り
- 431m
- 下り
- 230m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷から極楽平までは良く整備された道です。三ノ沢岳分岐までの宝剣岳南稜は全く問題ありません。三ノ沢岳への稜線はアップダウン、痩せ尾根もありますが危険箇所はありません。 |
写真
感想
木曾駒ケ岳から真近かに見える形の良い山。静かな山登りが楽しめるということで、昨年の8月20日、極楽平まで行ったが、強風とガスのため引き返した。2012年の8月最後の週末、山登りの予定は入っていない。こういう時は金華山に登るのであるが、残暑厳しく、涼しい山に登りたい、と、前日に三ノ沢岳に行く事に決めた。8月25日朝5時前に自宅を出発。中央高速を駒ヶ根ICで降り、駒ヶ根バスセンターに到着すると、バスセンター前の大駐車場はすでに満杯で、奥の駐車場に誘導される。まだ7時前というのにバス停には長蛇の列が出来ていて、わたしもそのしっぽに加わる。駐車場の整理人達もこれ程の人出を予測していなかったようで、バスの手配にテンヤワンヤ。しばらくするとバスの手配も出来、次から次へとバスに乗り込み、30分程の待ちでまずはひと安心。終点「しらび平」にはゴンドラを待つ、これまた長蛇の列。それに加わって並んでいると、整理券を発行するので並んで待たなくても良い旨のアナウンス。わたしの整理券は277番。通常は20分間隔で運行しているが、今日は定員60人をゴンドラに詰め込み次第に出発するので、40分程の待ちで済む。ゴンドラが上がるに従い、南アルプスの山々の大展望。左から甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、塩見岳、荒川三山、赤石岳、聖岳と、3000M級の峰々が連なる。さらに上がるに連れ、富士山が頭を現す。千畳敷には様々な格好をした老若男女で溢れている。運動靴に簡単なリュックを背負った人は千畳敷の散策。山登りの格好をした人のほとんどは、千畳敷カールに向かう。男も女も、タイツに短パン、カラフルなシャツと、今時の若者の登山姿が圧倒的に多い。駒ケ岳神社の横から極楽平への道に入ると、人の姿は少なくなる。この道を登るのは3度目。整備された道で左程の勾配も無いが、登り始めの身体には結構きつい。休まず登り、25分程で極楽平に登り着くと、目指す三ノ沢岳の形の良い姿を飛び込んでくる。宝剣岳との分岐から三ノ沢岳に向けての稜線上、途中にピークが二つあり、登山道が連なっているのが見える。極楽平、前回とはうって変わって夏の名残りの明るい陽が降りそそぎ、山また山のパノラマが広がっている。穏やかな山行が楽しめそうだ。極楽平から宝剣岳に向かって緩やかに登り、三ノ沢岳の分岐まで20分。分岐には大勢の若者たちが休んでいるが、三ノ沢岳へ向かう道には二人連れの女性の姿が見えるのみ。分岐から、ハイマツの中の道を下る。石がゴロゴロする歩きにくい道を、どんどん下る。段差の高い石が幾つも出て来る。鞍部から最初のピークに登ると、雲を抱いた御嶽山がクログロとどっしり構えている。振り返ると宝剣岳が空に向かって白い岩峰を突き上げ、中岳、木曾駒ケ岳と、これまた白い山の端が続いている。いつもは何気とも無く登っている稜線であるが、こうして全容を身近に見るのは始めてで、木曾駒も捨てたものではない。一旦下ってまた登り、前を行っていた女性二人を追い越してはまた下り、またまた登ってまた下る。手で身体を支えて大きな段差を降り、ハイマツを掴んで大きな段差を登る。最低鞍部からは広い斜面、まずはケルンを目指す。幾筋も登山道があるが、どれを登っても大した違いは無さそうだ。ケルンを過ぎると一本道、勾配がきつくなる。途中、何人もの人とすれ違う。ツアーとおぼしき20人程の隊列も3組。静かな山行と云うが、結構賑やかである。急坂を登り切って巻き道を通り、最後に岩場を伝って登り三ノ沢岳山頂に到着。巨石が重なる山頂には先客3人、木曾駒の山頂に比べれば確かに静か。そして360度の眺望。木曾駒、宝剣、御嶽、南アルプスは云うに及ばず、檜尾岳から熊沢岳へと続く稜線が目の前に、さらに奥へと続いているだろう稜線の向こうに空木岳のピラミダルな姿、そして雄大な南駒ケ岳。そして越百山へと続く中央アルプスの主稜線が、わたしに手招きしている。昼飯を食べ終わり、この静かな山頂で仰向けになって休んでいたい所だが、帰りのゴンドラの混み具合が気になり、15分程で山頂をあとにする。何せ一人、おまけに時間が気になり、わたしとしては足早。下るだけでなく登りもある。コースタイムは登りも下りも同じ。宝剣岳との分岐に帰り着く頃には足はヨレヨレ。それでも分岐で休まず、極楽平でも休まず、一気に千畳敷まで下った。下り降りる途中聞こえたゴンドラ駅の拡声器、「121番から180番までの整理券をお持ちのお客様は、改札口までお越し下さい」。千畳敷でわたしが受け取った整理券は765番。缶ビールを飲み、千畳敷カールを下って来る人の列を眺めながら2時間、順番が来るのを待った。
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