取立山


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 491m
- 下り
- 497m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
「マイカー登山 ベストコース 名古屋周辺」(山と渓谷社)を見て、越前の取立山を選んだ。2012年6月2日、朝6時半に自宅を出て、各務原ICから東海北陸道に乗る。白鳥ICで高速道路を降り、九頭竜ダムから大野を経て勝山に向かう。東山いこいの森キャンプ場から林道に入り、比較的整備された道を行くと、関所があり道路が遮断されている。取立山に登る前から取り立てが始まり、駐車料金500円を払って遮断器を開けて貰う。関所の番人のおじさんが、「ミズバショウが咲いていますよ」と教えて呉れる。広い駐車場にはすでに十数台の車が停まっている。ミズバショウが咲いている所はジメジメした所に違いない、念のためスパッツを装着しておく。登山口にある案内図を眺め、取立山〜こつぶり山〜大滝の周遊コースを辿ることにする。登山口の階段を上がると取立山と大滝の分岐があり、ここは右手の取立山への道に入る。しばらく広い道を歩くと、「取立山頂まで1.6km」の標識があり、そこから山道となる。タチツボスミレに迎えられ、石がゴロゴロする道をジグザグに登る。直に、おじさんを一人追い越す。わたしとしては少し速めで、おまけにクマ除けの鈴を鳴らしているので、前を行く人が急かされた気になるのだろう、また一人おじさんを追い越す。30分以上経った頃、展望が開けて周囲の山々が見渡せるようになる。定かではないが、おそらくは法恩寺山や経ヶ岳であろう。ジグザグ登りが終わり、尾根をほぼ真っ直ぐに登る。曇り空ではあるがちょっと暑い中、休まず頑張って登り、子供連れの家族を追い越す。ムシカリは散房状に、マルバウツギは円錐状に白い花を広げ、ヤマツツジが紫色の花を一杯咲かせている。おっ、チゴユリだ。これは珍しいと、写真を撮る。が、この先、チゴユリだらけとなる。マイズルソウも群れている。汗を一杯かきながらも、花々を楽しみ登って行くと空が開けて三角点が現れる。その先に取立山頂上の柱が立っている。正面に、雪が溶け始めてまだらに白い白山が、大きく横たわっている。頂上には、これを眺めながら数組のパーティーが腰を下ろしている。わたしも坐って水分補給。皆さんゆっくりしてなかなか動こうとしないので、わたしは早々と先に進む。取立山を下りると、「水芭蕉群生地まで600m」の柱があり、広々と展望の開けた中を気持ち良く歩く。イワウチワがポツンと咲き、終わりかけのショウジョウバカマ、中には元気なものもいる。取立山避難小屋から少し下ると、水芭蕉群生地があり、周遊コースとなっている。大きな葉っぱだけで花はなく、花の咲く時期はもう終わったのかと思っていると、真っ白なミズバショウが一輪。喜んで写真に納める。と、また一輪、そしてまた一輪。清流が音を立てて流れる中に、ミズバショウの群れ、今が盛りと咲き乱れている。一周し終わって元の道に出、それから5分程登ると、こつぶり山(1,264m)に着く。広い山頂では、あちこちでお弁当を広げている。まだ11時前、少し早目ではあるが、こんな気持ち良い場所を外すわけにはいかない。わたしも腰を下ろしておむすびを頬張る。目の前に白山の峰々が、やや霞んではいるが大きく連なっている。6月とは云え、ここはまだ春。のんびりと過ごしているつもりでも、まだ20分も経っていないが、もう充分。「大滝2.0km」の案内に従って下り始める。行く手の丘に登山道が伸び、そこを登っている人の小さな姿が見える。山また山の世界であるが、これから行く場所が見えるのは、心が落ち着く。長い階段を下って行くと、おじさんが道の脇を覗きこんでいる。何があるのかと近寄ると、「サンカヨウ」。よくまあこんな繁みの中、見付ける事が出来たもんだと感心する。ミヤマカタバミ、スミレソウ、チゴユjリ、アカモノ、タニウツギ、マルバウツギと、花々を楽しみながら下る。小滝が流れる沢を渡ると、間もなくロープが現れ、それを掴んで濡れた崖を高巻いて、足の置きどころを見定めて慎重に下り、滝壺のふちに降り立つ。涼しい風が頬を冷やす。成る程、「大滝」の名に相応しい滝である。ここからは遊歩道、キランソウ、キンポウゲ、マムシグサ、ミヤマキケマンと花盛り。帰り着いた駐車場には、来た時より倍程の車が停まっていた。
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