行ってはいけない山でした・勝負塚山
![情報量の目安: A](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 05:15
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 1,002m
- 下り
- 994m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
このログは全くあてになりません。ご注意ください。 |
その他周辺情報 | 道の駅川上、杉の湯はJAFかモンベルカードで100円引きで600円。 |
写真
感想
なんと珍しく火曜日の祝日。まだ雪残るだろうと高見山に行こうと出発しましたが、とにかく人が多いのが苦手なので、それでも雪がありそうなところ…と「奈良県の山」に載っている「勝負塚山」に変更。以前北隣の百合ケ岳にも登ったので同じくらいの感じかと思っておりました。
上多古のバス停から林道に入り、上谷分岐を過ぎてイツボ谷に架かる橋の手前に駐車。ちょい寒いくらいでした。橋を渡ると登りスタート。水源施設までは普通に歩けましたが、そこを越えるとまず取り付きがわかりません。通り過ぎて橋を渡ると「立入禁止」の看板が。少し戻ると、山肌にピンクのテープ発見。「ここ?」という感じでしたが、斜面を登ると登山道が。このあたりから一抹の不安が。
相当誰も歩いていない状況の道を行くと、小さい滝があり、当然下を越えると思いきや道がなく、よく見ると滝の中ほどにワイヤーが。まさかの途中越えでした。その先どんどん谷が深くなり道はえぐれ危険度UP。プチ氷瀑の先に結構な高低差が。木の梯子がかけられていましたが、腐って折れています。これを越えるのに一苦労。ていうか普通無理です。
秘技を繰り出し登りましたが、その先もなかなかの難路。先に滝が見える取り付きに着いた時は「ようやくまともに歩ける・・・」でした。
テープの間を登り始めます。が、すぐに先の道がわかりません。積雪のせいなのか、ですが道らしき道がわからずとにかく色が変わったテープを追います。しかしなかなか見つからず、見つけてもその先どういっていいかわからなくなります。
何度か行ったり来たりしましたが「もういいや!」とアイゼンを装着して直登の道を。それでようやく尾根(五合目)に出ましたので、ようやく登山道を歩ける!と安心したのもつかの間、尾根には相当の馬酔木が覆い茂り、まともに歩くのも一苦労。かといって避けると急な斜面で歩けません。アウター損傷覚悟で強行突破していると七合目に、ここで目指す勝負塚山を拝めます。この先尾根の木々に苦戦、滑ってゲイター損傷など痛みを負いながら、ようやく山頂に到着。摩耗してます。帰りの難度を考えて、昼食をとってすぐに下山します。
帰りは尾根道も登りのトレースを辿りますので、同じように強行突破。気温が高く下りも大汗かきます。尾根道が終わると、問題の急坂下りです。
こればかりはトレースを追えない状況で、つづら折に下りますがやはり道を見失います。仕方なく歩けるところを進みますが、ここで予想外なことが。
気温が高く雪がシャーベット状になり、一歩踏み出すと土交じりのプチ雪崩が発生してしまいます。これはやばいと超慎重に。それでも雪崩は起こりまくり、斜面はボロボロになりました。土が露出するため木の枝がアイゼンに刺さり、幾度も転倒の危機が。耐えかねて途中で外し、滑らないように(それでも滑るのでスキー状態で)ようやく取り付きに戻りましたが、まだ安心できません。あの高低差…横の木の枝にしがみつく奥義にておりましたが、もう無理だと思います。
道がえぐれた場所で滑りそうになり、地盤が不安定であちこち地すべり状態になります。滝の中腹を巻いた直後、自分が落とした砂利の音でないガラガラという音が上から聞こえたので見上げると、頭くらいの大きさの石が落ちてきました。
「うわっ!」と言いつつかろうじて避けましたが、上に人などいないはずでまさに危険度MAXに。これはいつ崩れてきてもおかしくないとわかっていても急ぐのも危険。
ラストの水源施設への下りも地盤ゆるゆる、土石流が起きないように慎重に下りてきて、ようやく辿りつきました。帰りは杉の湯でほっこり、ようやく落ち着きました。
しかしながら後で本をよく読むと「積雪期、残雪期はザイル必携で上級者向き」「帰りは急峻な悪路の下り、軽い気持ちでの入山は禁物」と。
今行ってはいけない山でした。
山行は計画的に でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
何はともあれご無事で何よりでした^^
レコを拝見していると、緊迫感がひしひしと伝わってきました。ゲイター損傷は痛ましいですが、身体に損傷がなくて良かったですね♪
お山は、登るより下るほうがはるかにしんどいので、木につかまりながら下られたようですが、両腕もしんどくないですか('ω')?
いずれにしましても、引き続き安全山行をお祈りします
denemonさん、コメントをありがとうございます。
ゲイターは修理に出そうかと思いましたがかなりあちこち穴があり買った方が安い状況でしたので、モンベルで裏、ダイソーで表の補修キットを買いました。がんばります。
腕は付け根がかなり痛い状況です。他の人のレコを見てもろくな事が書いてありません。無事でよかったです。
事前のリサーチ、出来ることをサボるのはダメですね〜、家訓にします^^;
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する