吾妻連峰 1シーズン振り!モコモコさんと目指す秘境「中吾妻山」
- GPS
- 80:00
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 1,646m
- 下り
- 1,681m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:10
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:50
天候 | 1日目 晴れ時々雨 2日目 曇り 3日目 曇りのち晴れ 4日目 曇り雨 全日程を通じて非常に高温。感覚的には4月。最低気温は0度ぐらいかも? |
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過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
バス 福島駅西口〜花月ハイランド 帰り バス 秋元湖入口〜猪苗代駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○中吾妻山の下降ルート、下部は雪が少なく、笹藪が埋まっておらず、滑りずらい。 ○秋元湖が凍結していないと、延々と湖岸を歩くことになる。 |
その他周辺情報 | 猪苗代駅の喫茶「万平」で牛丼900円を食べた。汁物、小鉢、漬け物が付いていた。レコードジャズが流れていた。 |
写真
感想
昨シーズンはモコモコさんが腰痛だったので、スキーを履くことなく終了した。腰の調子も大分よくなってきたので1シーズン振りに吾妻連峰へ向かうことにした。
〜1日目〜
福島駅からバスに40分ほど揺られると高湯温泉の花月ハイランド前に到着。
気温が高く先が思いやられる。我々が来る1週間前に降った雪のお陰で、最低限スキーができる自然環境になった。それにしても、雪が少ない。
出発時から大汗をかいているモコモコさん。山人ザックの重さ約25キロ、モコモコさ約18キロ。スカイライン横断点まで来るまで寝不足と重荷でかなりヘロヘロだ。
天気は何度かにわか雨が降ったりしたりして、「2月の山かよ」といった感じだ。
スカイライン横断点から、少し歩くとトレースはスカイラインへ伸びている。9日から入っていた吾妻小舎雪下ろし隊のものだと思う。
ここから先は、トレースと離れて二人旅となる。先頭を交代しながら、歩みを進める。雪は締っているので歩きやすいが、久しぶりでペースはあがらない。
井戸溝の橋は完全には埋まっていなかった。橋を渡るのはスキーでは危ないのでカニ歩きで下降し、橋脇の雪で埋まってる沢を通過した。
慶應吾妻山荘は、今シーズン営業しておらず寂しい限りだ。
これまでのスローペースがたたり、家形山避難小屋直前で、日没に迫られた。ぎりぎりヘッドランプを使わずにすんだ。
小屋の外の気温は0度でこの時期にしては異常に暖かい。本当に2月の吾妻か?。
小屋は相変わらずきれいに管理されている。本当にありがたい。
〜2日目〜
前夜から話し合い、欲張った計画(主稜線経由しての中吾妻山)は今の体力、やる気では実行不可と判断。谷地平に一気に移動してから、中吾妻山一本に絞ることにした。
ということで、小屋を掃除して遅めの出発となった。天候は良く、1時間ほどで五色沼を見渡す地点まで来ることが出来た。
大倉深沢左岸ルートを行く。雪質が悪くモコモコさんは転倒が多い。最初は、「早めに小屋に着いたら軽い荷物で中吾妻山へ向けてトレース付けに行こう」という考えもあったが、その後も七転八倒状態で、起き上がるのに体力を消耗し、1時間後には「小屋に着いたらもうどこにも行かない」に考えが変わっていた。
谷地平の湿原は雪面に覆われており、吾妻連峰において最も気持ちのいいところの一つだ。今日は天気が良く周りの山が見渡せて幸運だ。小屋手前の沢の横断も楽に通過出来た。
小屋は雪に埋もれていたが、大した苦労もなくドアを開けることが出来た。水取りも楽にすることができた。
あとはモコモコさんの念願が叶い、どこにも行かず小屋の中でゆっくり過ごした。
〜3日目〜
さて、いよいよ目的地の中吾妻山のアタックの日。高気圧が来ると言うことで、天候は回復するらしい。
一番の懸念だった、大倉深沢の横断地点は兎さんがトレースを付けていたくれたお陰で探し当てることができて、なんとか渡ることができた。動物先生様々である。稜線に上がると、青空が広がり素晴らしい天候になった。しかし、長く続かず中吾妻山に登るころにはガスってしまった。
ガスの中の中吾妻山を後にして、ようやくお待ちかねの滑走だ。中吾妻山頂1930mから唐松林道まで標高差約1000m超の吾妻にしてはスケールの大きい滑走だ。スケールが大きい滑走といっても山モコはシールは外さないのは変わらず。最初、踵を固定しないで滑っていたモコモコさんは、悪雪のせいもあり何度も転倒。この状態では、下山がいつになるか分からない。しかし踵を固定した後は、転びが極端に少なくなった。
標高が下がるにつれてスキーが滑るようになったので、調子が良くなった。
このまま楽勝かと思ったが、今年はそう安々とはいかなかった。下部になると笹がうるさくなってきたからだ。山スキーから藪スキーに突入だ。
もうすぐ林道というところで、最後に作業道のような道を発見してそれを辿ると唐松林道へ到着した。少し遠回りになったが、雪の少ない今年は正しく急がば回れだった。林道をしばらく進んで近くの沢で水が取れるところで本日の行動は終了。誰も通らないので林道の上で幕営。
〜4日目〜
秋元湖入口バス停を目指す一日。
余り期待はしていなかったがやはり秋元湖は凍結していなかった。凍結どころか水面を水鳥が泳いでいた。凍結していれば、一直線に横断して秋元湖の西にある「千貫」まで1時間ほどで行けるはずなのだが・・・。
仕方がないので秋元湖サイクリングロードを進む。道路上の雪はほとんど融けており、端っこに残っている雪面を頼りに歩く場面が多かった。雪が途切れている箇所は、スキーを担がなくてはならない。面倒なので5〜10mぐらいの距離は面倒なのでそのまま通過したりした。
秋元湖キャンプ場に着いた当たりから、とうとう雨が降ってきた。
発電所を過ぎると、すぐに除雪されている道路に出た。路肩や道路脇にわずかに残り雪は使えない。路面に雪はない。
ザックに板を括り付け、雨の中を秋元湖入口バス停まで30分ほど歩いた。
3泊4日の長いようで短い山旅が終わった。
コメント
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HP更新なく、心配してたけど。。。
とりあえず、ぱちぱち
mt-samさん、メッセージありがとうごさいます。
昨年の春頃からぼちぼちリハビリ登山は開始していましたが、途中で腰痛で敗退することもあったので、今シーズン中にスキー登山まで出来るようになるとは、自分でも思っていませんでした。
体力・筋力がガタ落ちなので、以前のような山行に近づけるのか?という状態ですが、今は山に浸れるようになったのがとても幸せです。
mt-samさんも負傷後無事復帰されたようで、自分のことのようにうれしく思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
モコモコさん、腰が癒えたようで、良かった、よかった。
家形山や谷地平の小屋も、お二人を迎えてさぞ嬉しかったことでしょう。
雪が寡くて往生されたようですね、お疲れ様でした。
どうぞ体を労わりながら・・・。
kamoshiquaさん、メッセージありがとうございます。
お陰様で、昨年夏には、kamoshiquaさんとお会いした朝日連峰にも行けるようになり、今年に入ってからは、冬の吾妻にも行けるようになりました。
特に谷地平に行けたのはとても嬉しくて、いつも冬に訪れると特に美しい谷地平避難小屋がいつも以上の桃源郷に見えました。
雪が少ないのと気温の高さに悩まされましたが、ラッセルで苦労しなかったのはありがたかったです。
初心に戻って。体と相談しながらステップアップ出来るようになるといいなと思っています。
スキー行、雄大でしたね。半世紀以上前の私達のスキー行と比べると、山は変わらない筈なのに写真は近代的に見えるのが不思議な感覚です。
レコ・・・懐かしい感覚で読ませて頂きました!
tama-takeshi さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。吾妻は一切経山の火山レベルが上がり入山規制された為、前より入山者が大きく減っています。
それだけでなく、入山する人の装備や行動様式も大きく変わったのではないかと思います。我々の装備や行動も周りの登山者と比べると、一昔前の様式となってしまいました。
取り巻く環境は大きく変わっても吾妻は良い山なのは少しも変わらないと思うので、魅力が少しでも伝われば良いと思います。
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